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ハーモニー-11 [Lento 9,ハーモニー]

「ここの所、色々忙しくて、自分の卒業の方が微妙に微妙になっちゃいまして、まあ、いざとなったら奥の手を使いますけどね。」
「はは、君が奥の手を使う前にこちらで手を回しておくよ。」
「えっ?」
「白川さんの一言で済むレベルの話だからね。」
「えっ? どういうことなんですか?」
「白川さんに頼めば、君の卒業ぐらいなんでもないことなんだよ。
でも、ある程度はきちんとやっておいてくれないと問題になるからね。」
「うっ、やっぱり楽は出来なさそうですね。」
「もちろんだよ、でも、ちゃんとやった筈なのに微妙な状態よりかは、かなり落ち着ける状態にはなると思うよ。」
「それなら大丈夫ですよ、真面目にはやってますから。
でも白川さんとうちの大学の接点って?」
「えっ? 知らなかったの? 理事長の親友なんだよ。
Lentoで若手を育てるという発想も二人で飲んでいる時に出てそのまま盛り上がって実現したことなんだから。」
「あっ、そう言えば和音のオーデション前に白川さんがうちの大学にお見えになっていたって聞きました。
じゃあ和音の単位のことなんかも白川さんの力だったのですか?」
「いや、君がマネージャーになってからは和音に関して全く動いてみえないよ、和音のことは祥子くんに全部任せておきましょう、って言ってみえて、私達にも、最低限必要なこと以外は手出しも口出しもしないでおいて下さい、って。
ただねTeam Harmonieのことは想定外のことだったから、予想していたより君の仕事量がうんと増えてしまって、祥子くん、学校の方大丈夫かな、って心配してみえてね、いざとなったら裏で手を回すかな、って。」
「う~ん、やっぱり白川さんは偉大だ。」
「君もがんばってるから、少しだけ白川さんに甘えても良いと思うよ。」
「有難うございます。」

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ハーモニー-12 [Lento 9,ハーモニー]

「ところでCD録音の方はどんな感じで進んでいるの?」
「順調過ぎて…、緑川さんCDって簡単に作れるものなんですね。」
「まあ和音だからね。」
「はい、今回はスタジオを借りての録音だからどうなるのか、少し心配だったのですけどCD4枚分ぐらいが収録済みです、しかも間に…、全く、和音には驚かされっぱなしですわ。」
「何かあったの?」
「はい、今度のヨーロッパ演奏旅行の時に、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を、ウイーンの交響楽団と、いう話がありまして、ちょっと信じられないレベルの話しなのですけど。
でもちゃんと向こうからピアノ抜きの、う~ん、まさしくカラオケって言うのですかね、そんなのが送られてきたのです。
で、CD録音の合間に、その演奏に和音のピアノを加えたのも録音したのですけど…。
和音は一度そのカラオケ演奏を聴いただけでの本番にもかかわらず…、その演奏は私が今まで聴いた中で最高のチャイコフスキー、ピアノ協奏曲第一番だったのです。
和音が言うには、大好きな曲だし、ずいぶん前から、このオーケストラの演奏を聴きながらピアノを弾いてみたり、録音されているピアノがじゃまだから、頭の中でオーケストラだけ流しながら弾いてみたりしていたそうなのです。
今回送ってもらった演奏は自分が慣れ親しんだものと若干異なるけど、やっぱり最高の演奏だったそうで…。
そのカラオケに和音の演奏を重ねた録音をドイツに送ったら何時間もしない内に共演が最終決定となったそうなのです。
カールが言うには録音を聴いた向こうの楽団員達も、早く和音と演奏したいとのことです。」
「和音最高!」
「はい、もう待ちきれません、あっという間に世界の和音になりそうです。」
「本番の演奏もCDに?」
「もちろんです、世界中の人たちに聴かせてあげなければ罪になります。」
「そんなレベルなのか…。」
「はい、和音が落ち着いて演奏出来ればですけど。」
「君のフォローがあれば大丈夫だよ。」
「もちろんです、ゲネプロから通訳とかは誰にも任せず私がやるつもりです。」
「あっ、和音の演奏を堪能する気だな。」
「はは、すでにわくわくモードに入ってます。」
「ということは、後半が狙い目だな。」
「はい?」
「初音と交代で向こうへ行くことになるからね。」
「はは、前半にもスペシャルな企画が有りますよ。」
「えっ? どんな?」
「誰もが知ってる世界的バイオリニストとの共演が決定しました。」
「えっ? だ、誰?」
「まだ、内緒です。」
「決定したなら、教えてくれても…。」
「うふふ。」

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ハーモニー-13 [Lento 9,ハーモニー]

「ところでサブマネージャー達はどう?」
「みんながんばってくれてます、ただテレビ局の取材が私達にも向けられていて、ちょっととまどい気味ですけど…。」
「そう言えばドイツでの和音紹介番組にはマネージャー達も全員登場するそうだね。」
「はい、衣装は直美のコーディネートです。」
「彼女のセンスはなかなかのものだよね。」
「はい、皆それぞれ自分にあった違う服を着てるのに、全員が並んでも違和感がなく仲間だってわかるんです。
バリエーションも、華やかな感じ、落ち着いた感じとか色々出来ました。」
「えっ、一体何着作ったの?」
「まだ、数えていません、和服もあって…。」
「う~ん、費用はどうしたの?」
「それなんですけど、何かあちこちにサイフができてしまって。」
「えっ?」
「和服系は向こうのスポンサー達が演奏旅行の時イベント参加することを条件に、二重分出してくれまして、結構な額になるのですけどね。
それから、裕子のおじいちゃん、木村さんが、和音 with Harmony Works発足のお祝いにと、安物着てテレビに映らないことを条件に、他のスポンサーからも似た様な感じで予算をいただきまして、まあ和音のCD、DVD売れてますから、そっちの利益からというのも有りかなと思っていたのですけど、結局スポンサーが全部出してくれたって感じです。」
「何かすごいマネージャー軍団になりつつあると思うけど。」
「確かにそうですよね、桜庭さんも私達を取材対象にするつもりだし。」
「どうなのかなそんなマネージャー達を含めたHarmony Worksは調和の取れたグループとなりそうかい、対立とか無くて。」
「もちろんです、毎日の様に和音のピアノに癒されているのですよ。
私だって、そりゃしんどいな~と思う時も有りますけど、和音の演奏を聴くと幸せな忙しさだと思えるのです。
他のマネージャー達も同じようなこと言ってます。
でも、この先、何かの行き違いで口論とかにならないとは限りません、それで皆で誓いあったのです。
和が保てない様な状況になりそうになったら、私達は和音という天才の為にある仲間だと思い出すこと、それと決して和音達の前で喧嘩をしないこと。
もっともそんな誓いは意味の無い、お互い気遣いし合いながらの毎日ですけど。」
「さすが祥子くんだ色々な状況を想定して手を打ってるね。」
「リーダーとしては当たり前のことかと。」
「そうか、私も見習わなくては…。」
「あら、緑川さん達の仕事振りを見ていて気づいたことですよ。」
「えっ? う~ん、君を中心にHarmony Worksは絶対成功すると思うよ。」
「違いますよ、中心は心優しき天才ピアニスト、中村和音です。」
「はは、そうだったね。」

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ハーモニー-14 [Lento 9,ハーモニー]

Team Harmonieのメンバー達が日本を離れる頃には、和音達の演奏旅行の日程などが色々確定していた。
日本とドイツやオーストリアと離れていても、メールや電話で充分仕事ができる、時差の関係で日本にいるTeam Harmonieのメンバー達は夕方からドイツと連絡を取り合う、重要なことに関しては帰国後に再確認の予定だ。

Team Harmonie帰国前の日曜夜、LentoのスタッフパーティーはTeam Harmonieメンバー達とのお別れ会となった。
Lentoスタッフの中には通訳を手伝った者もいる。
また大学で学習しているドイツ語の実践練習ということで積極的にコミュニケーションを取っていたスタッフもいる。
Team Harmonieのメンバーの中には日本語に挑戦し始めた者もいる。
あちこちこちで、たどたどしい会話も聞かれる中、色々な演奏が流れる。
Team Harmoniのメンバーも演奏を披露したりしている。
そして歌が始まった。
生ビールも振舞われていて、そのジョッキを片手に乾杯の歌などが陽気に歌われる。
楽譜を手に歌っている者もいる。
これは桜子の提案で、和音 with Harmony Worksが集まった時に皆で歌える曲があったら楽しい、下手でもいいから、ということでドイツの曲、日本の曲の楽譜が、しばらく前に幾つか配られた。
Lentoスタッフの中には歌心のある者も多いから、即席ながら心地よい歌の輪が広がっていく。

ひとしきり皆で歌った所で和音が登場。
日本から二人、ドイツから二人というカルテットの伴奏を始める。
四人の歌声を和音のピアノが優しく包み込む。
歌い終わったドイツ人のソプラノと日本人のアルトは感極まって涙ぐみながら抱き合う。
回数は多くはなかったが、この日のために練習をしていたのだ。

「和音効果って思った以上だわ、桜子。」
「そういうことなのね…、祥子、彼らの実力についてはどう評価してたの?。」
「彼らの力は、私同様セミプロ止まりだと思っていたの、でも今の演奏は和音に支えられて実力を出し切っていたわ、自分達でもそれに気づいたのでしょうね。」
「ベースもさすがよね、日本人であれだけのベースはいないわよ。」
「テノールの飯塚くんがまとめ役になって実現したグループなんだけどね。」
よく短期間でここまで合わせられたわね。」
「飯塚くんは私程の長さではないけどドイツで暮らしていたのよ。」
「帰る前に録音かな?」
「そうね、次のテレビ放送の時にでも紹介してみる価値はありそうね。」
「それにしても和音の伴奏って…、歌とのバランスがいいわね。」
「うん…、そうだ、あの二人帰さずに次ぎの大ホールの舞台を経験させてみない?」
「良いかも、力のある若手を育てるという白川さんの考えにも合っていると思うわ。」
「じゃあ桜子は連中に説明しといて、まずは飯塚くんに話せばいいからね、私は他の調整を始めるから。」
「おっけい、直美達にも伝えておくわ。」
「そうね、衣装も、もう少しまとまりのあるのを用意してあげないとね。」
「今ならイメージしやすいでしょうね、あっ直美。」
「ねえ、あの子達さ、次の舞台に上げない?」
「はは、考えることは一緒なのね。」
「えっ? こっちでも話が進んでいたの?」
「もちろんよ。」
「向こうでも盛り上がってるわよ、祥子。」
「じゃあ調整を始めてくるわ。」
「私達も作業を始めるわね。」

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アバウトミー


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ハーモニー-15 [Lento 9,ハーモニー]

Team Harmonieのメンバーには音楽家を目指していた者も多い。
和音と共演したいという者も多く、何曲か和音との共演が続く、バイオリン、チェロ、フルート…、演奏の始めは少しぎこちなくても途中からは和音のピアノが彼らの演奏を支えて観客を魅了する。
和音にとっては初見の曲ばかりだが苦も無く弾きこなしていく。

「やっぱ和音ってすごいわ、美帆、気づいた?」
「うん、この前聴いた時と彼らの演奏が全く違うわね、裕子。」
マネージャー達は一度Team Harmonieのメンバー達の演奏を聴いたことがある、違うピアニストでだ。
「自分の演奏で観客を魅了するだけじゃなくて共演者のレベルをも上げてしまうなんて…。」
「まさに天才、オーストリアで向こうのプロと共演したらいったいどんな演奏になるのかしら?」
「想像しただけで鳥肌が立つわね。」

スタッフパーティーの終盤、マイクを手に祥子が話し始める。
「業務連絡です。」
祥子の業務連絡はサプライズが多いこともあってホールの一同はすぐに静まる。
「まず、発売されたばかりの和音のCD、DVDの第二弾も飛ぶ様に売れています。
新しい茂根くんの和音のCDのイメージ画集も予想以上に売れています。」
ホールは拍手と歓声に包まれる。

「テレビの方は年明けから毎週土曜日の夕方、5分だけですが和音達の演奏が流れます。
また全国放送でも何本か放送予定で…、私達マネージャーも出演します。」
「よっ、美人マネージャー!」
ホールから声が飛ぶ。
「有難う、で、ここにいる全員、和音 with Harmony Worksのメンバーだという自覚を持っておいて欲しいの、色々な意味でね。
一つは、和音たちを裏で支えるメンバーとして、自分の行動に責任を持って欲しいの、正直、こんなこと言う必要のないメンバーだと思ってるけど、もしもってことね。
ここにいる皆、立場は色々違っても和音たちの関係者だからね。」
「それって、私も和音さまや真子姫さまと関係者として繋がってるってことですか?」
一人が問いかける。
「そうよ当たり前でしょ。」
幾人かの女の達から歓声が上がる。
ランクの低い子達はまだHarmony Worksのメンバーとしての実感が薄かったみたいだ。
「それから先程の日本とドイツのカルテットは、ドイツの2人に残ってもらって次の大ホールの板に乗ってもらうことになりました。」
拍手と歓声が沸き起こる。
「Harmony Works 夢組、なんてネーミングどうかしら?」
拍手が。
「じゃあ、マネージャー達は、花組だね!」
スタッフの一人が叫び、それに同調する声が飛び交う。
「う~ん、良いかもね、皆どう?」
マネージャー達は笑っている。
「特に異論はなさそうね、マネージャー軍団と呼ばれるよりはましかも。
それで話を戻すけど、Harmony Worksのメンバーとして和音や真子達と何かがやれると思ったら申し出て欲しいの。
真子は踊りで、茂根くんは絵で、そして夢組は歌で共演でしょ。
そんな感じで和音との共演の機会を増やしていこうかと思っているの。
もちろん実力が伴なわなければだめだけどね。」
「写真でもいいですか?」
会場から声が。
「良いわよ最高級のデジタルカメラ使わせてあげるわよ。」
「わお!」
「出来が良ければ写真集出しますからね。」
「がんばります。」

「さてTeam Harmonieのメンバーはサポートメンバーの2人を除いてもうすぐ帰国する訳ですが、遠く離れていてもHarmony Worksの一員であることに変わりはありません。
そのことを忘れないで下さいね。
今日の締めくくりは、やっぱドイツ民謡の乾杯の歌かな?」
ドイツのメンバー達もずっと同時通訳を聞いていたからすぐ準備は整った。
ピアノには和音がつく、楽器を持つ者、楽譜を手にする者。
演奏が始まる。
国を越えたハーモニーがホールに響きわたる。

VISVIM

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