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黒猫組-11 [化け猫亭-21]

「高川さん『猫桜』は五店舗体制になって勢いは増すばかりですね。」
「ああ、部屋を猫桜ブランドで統一してる人が増えつつ有り、それに伴うリクエストがかなり届いてるって、理佳ちゃんは知ってた?」
「リクエストですか?」
「自分が日常使ってる商品を『猫桜』特製パッケージで販売して欲しいとか。」
「成程、それには応えて行くのですか?」
「まあ、メーカーとの交渉次第では有るが、どんな企業とでも、とやってると猫桜会のイメージが悪くなるだろ。」
「猫桜ブランドを守る…、でも、今時そんな企業は有るのですか?」
「減ってはいるが無くなった訳ではないんだ、そして黒猫組が重視している問題でも有る。
『猫桜』に関わってる全員が満足出来る労働環境下で働いている、そういうブランドを目指しているからね。」
「人件費を考えると、会社の利益が少なくなりそうですが。」
「猫桜会は貧困世帯を減らし安定した収入の中流層を増やす事が一つの目的、だから会社は赤字にならなければ良いのだが、猫桜ブランドは薄利多売と真逆の高級店として定着しつつ有って十分な利益が出ているんだ。
猫桜会が認めた商品として箔が付く猫桜ブランド、猫桜会以外の企業でも、品質や労働環境に問題が無ければ取引を広げて行くから、扱う商品も増えて利益が上がっていくだろう。
リクエストに応じて、衣類や家具のオーダーメイド販売も始まる、売り切る商品も五店舗になったおかげで限定販売数を増やせた分、仕入れ値が若干下がり利益に繋がっているよ。」
「売り切ると言えば、和牛一頭が一店舗一日で売り切れてるのには驚きました。」
「松坂牛の日は松坂牛しか販売しない、各地の和牛が日替わりだから、食べ比べをしている人も多いそうだ、豚や魚も同様、高級志向の店として定着しつつ有るみたいだね。」
「数量限定はこのまま続けるのですか?」
「さすがに牛二頭は難しいだろうが、他は問題はなく限定数を増やして行けそうだよ、売り切れまでの日数を予測して次の商品を用意している、黒猫組の担当幹部は抜かりなくやってるよ。
限定商品以外の物は品切れにならない様に、でも四季の変化やイベントに合わせてパッケージを変えながら、一部の商品はコレクターがまとめ買いしてるそうだ。」
「パッケージが違うだけで中身はどこでも売ってる商品ですよね。」
「楽しんで頂けるのなら良いじゃないか、このまま店舗を拡大出来ればメーカーサイドも嬉しいだろう。」
「店はもっと増えるのですか?」
「大都市圏とは違う形態の店も、試験的にオープンすると聞いてる。
地方都市で牛一頭は難しいだろうからね。
まあ、黒猫組が考える全国展開を化け猫組を始めとする猫桜会で後押しして『猫桜』を日本のトップブランドにして行くつもりだよ。」
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黒猫組-12 [化け猫亭-21]

「噂を聞いたのですが、本当に猫桜会として藤井組長を中心とした政党の立ち上げを目論んでいるのですか?」
「ああ、急いではいないけどね、政党を立ち上げなくても出来る事から始めるというのが、藤井組長の判断。
でも、試験的に町議会を掌握して地方行政を立て直せるかに挑戦する方向で準備は始まっているよ。」
「過疎地なら簡単そうですね。」
「真奈ちゃんはそう思うのか、選挙になると、やっぱり地元の人とならないかな?」
「過疎地だと議員になってもメリットが少ないみたいですよ、引退したがってる人をバックに付ければ楽勝じゃないですか、猫桜会が動けば小さい過疎地の自治体は簡単に乗っ取れますよ、もっとも、メリットはなさそうですが。」
「まあ、過疎化対策を試す場として、そんなところの町長も狙ってるそうだよ、猫桜会桜花党として。」
「桜花党で決定したのですか?」
「猫を前面に出すと、猫アレルギーの人や犬派の人が抵抗を感じるだろうし、アニメのスタートでは桜の季節を扱うものが少なくないそうなんだ。」
「あっ、そうですね、日本人の心に桜は色々な形で刻み込まれているのかもしれません。」
「真奈ちゃんは、猫桜会が政党を立ち上げる事、どう思う?」
「既存の政党の様になってしまっては意味がないですよね。」
「だな。」
「でも、大きくなったら、絶対不祥事を起こす議員は出て来ると思います。」
「自分の欲に忠実な輩、法を把握出来ない奴でも、議員になれそうだからな。」
「高川さんは、政治を必要悪だと思いますか?」
「そうだな、それは否定出来ない、対立する二つの意見から一つを選択して行かないと先へは進めないと時も有る。
正直、やってみないと分からない事も有るだろう。
政治家の下した判断で得をしたと感じる人はその政治家を支持するだろうし、まあ自分の考えとは違う判断を下されたら否定する、でも誰かが判断しないと国家そのものが成り立たなくなって行くのは事実、我々はそれを意識した上で、藤井組長に託せないか考えているんだ。」
「党首ですね、彼は受けたのですか?」
「条件付きでは有るがね、元々彼は猫桜会による全国制覇をイメージしてたから。」
「どんな条件なのです?」
「仮想内閣、仮想国会、仮想官僚からなる、日本をモデルにした仮想国家機関をネット上で展開する。
仮想政党を幾つか立ち上げるが、将来桜花党としてリアル選挙を戦う時は一つの政党にまとめ上げる、色々な考えの人達が妥協し合って出来上がるのが政権与党だからね。」
「バーチャルでも選挙を?」
「ああ、その準備を着々と進めているが、桜花党だけでなく、リアル政党が絡んだ場合に公職選挙法の問題が無いか調べて貰っているよ。」
「与党とかが絡むと面白いですね、その前にバーチャルでも法律が必要になりそうですが。」
「今の所、暫定法の制定に向けて作業を進めている、衆議院に相当する一院制、任期は三か月とか、バーチャル国会がスタートしたら、新しい法案が出て来るだろう、ただ議論のメインはリアルな法の改正案にしたいと立ち上げスタッフは考えているよ。」
「リアル政党の参加に問題が無かった場合、政党支持率が一%にも満たない様な政党も認めるのですか?」
「どうかな、そのあたりの判断は企画担当が判断するのだろうが…、最終判断は藤井組長にお願いする内容だね。」
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黒猫組-13 [化け猫亭-21]

「第一回バーチャル議員選挙は無事終わりましたね。」
「ああ、里奈ちゃんはその結果をどう思う?」
「桜花党の暫定内閣が提示した方針に対して賛成の人達が多かったのですが、反対の人がもっといないと盛り上がらないと思いませんか?」
「まあ、得票数に対しての比例代表制だけだったからね。
それでもリアル与党の支持者がそれなりに参加してくれたみたいで良かったと思うよ。」
「実際に国、地方を問わず公職についている人は議員に成れない、リアルな公職に立候補する意志を固めたら辞職、というのは上手く機能するのでしょうか?」
「それも含めて、公的機関に見守って貰いリアルで違法になる行為はすぐに摘発、でもあまり心配はいらないみたいだ。」
「それなら、思いっきり議論が出来る場になるのですね。」
「ああ、その議論がリアルにも影響を及ぼすレベルまで、黒猫組は有権者登録を拡大して行くそうだ。
暫定内閣、藤井首相の指示でね。」
「すぐに桜花党ばかりの国会になってしまわないでしょうか?」
「リアル政権の政策に賛成したり反対したり、時には対案を出して行く、バーチャル有権者を増やして国政にも影響を与える存在にするのが一つの目的、だから桜花党ばかりになっても大丈夫さ。」
「有権者登録は無料ですが、全体のシステム構築にはかなりのお金が掛かっていると思います、黒猫組が負担していると聞きましたが、リアル政党立ち上げの声も出ています、後々問題にならないのですか?」
「当分の間桜花党はリアル政党にはならない、試験的に乗っ取るリアル町議会でも、桜花党が国政に乗り出すまでは、猫桜会を頭に付けるが桜花党は名乗らせない事になったんだ。
バーチャル国会は、ネット上に猫桜会黒猫組が提供する一つのコンテンツに過ぎない、勿論宣伝広告も出して行くし、猫桜会の事業も伝えて行く、猫桜会による洗脳の道具としてね。」
「う~ん、すでに洗脳されてる私は…、有権者登録した後、猫桜会傘下の企業の製品を使い、猫桜会傘下の店を探す…、そんな人が増えそうですね。」
「白猫組や黒猫組で保護する人も増えるだろうから、その資金を稼がないとな。」
「そんな活動を世間に知れ渡らせてから、リアル政党になるのなら…、政権を取るのも夢では無いですね。」
「まあ、抵抗勢力も多いから簡単ではないだろうが目標では有る。」
「リアル政党スタートの目安は何か有るのですか?」
「不正をさせないため少し手間の掛かるバーチャル有権者登録、その上で簡単に登録出来る桜花党の党員がリアル有権者の一割を超えたらと考えている、まあ一千万人だね。」
「う~ん、遠いな~、今回の投票は加奈さま達がアピールした結果でも、六十万人ぐらいでしたよね。」
「ああ、先は長いよ。」
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黒猫組-14 [化け猫亭-21]

「バーチャル国会良い感じで盛り上がって来たね。」
「ああ、少しやり過ぎ感も有るが、ネットニュースに藤井総理の談話が掲載される様になったのは面白いな。」
「いや、面白過ぎるぞ、すでにバーチャル政党として桜花党が認知されつつ有るし、リアル無党派層がバーチャル桜花党支持に動いている、予想以上に動きが早い、いや早過ぎるぞ。」
「リアル国会、その与野党の質疑を嘲笑う様な国会運営をバーチャルでは実現しているからな。」
「バーチャル党首のビジュアルも大きいのじゃないか?」
「政治は老人がしている、そう感じてた若者が二十歳のイケメン党首出現で…、もう少し時間は掛かるだろうが変わって欲しいよな。」
「この間のリアル国会では、野党の意見より桜花党案に寄せた答弁が有りましたよね。」
「官僚をバックに控えているリアル内閣、まともな意見には耳を貸すよ、まあ問題の有る人もいるが、それでもバカな夢を見ている野党よりはましさ。」
「リアル大臣を選ぶ基準に問題が有るのだろうな、いくらお飾りとは言えその役目すら果たせない老人を選んではね。」
「だよな、うちの親父の方が朗読は上手だぞ、老人会では人気者だそうでね。」
「化け猫組結成の時、老害と言われない様、互いに気を付けようと誓い合ったが私は大丈夫か?」
「その事を覚えていて下さるだけで大丈夫ですし檜田さんの存在は大きいですよ、今の発言も我々に対するけん制ですよね。」
「藤井くんは若いのに頑張ってくれてるが、当然足を引っ張る奴も多く出て来そうだ。
化け猫組は、明日を担う若者達の為にと結成された、儂の目の黒い内は、とあえて言わせて頂こう。
政治を諦め掛けてた人や政治に興味の無かった人が、すごい勢いでバーチャル有権者になり桜花党の党員になっている、これだけでも成功だが、まずはリアル政治に対して影響力を持つ、そしてリアル政党の立ち上げだな。」
「今のペースだと当初目標の党員一千万までそんなに時間が掛からないですし、党員からリアル政党立ち上げの声も増えていますが、被選挙権の無い藤井党首は総理大臣には成れませんよね。」
「副党首を総理にすれば良いと思います、それだけの人材はいますし、本当の専門家を正副の大臣にすれば総理の負担はかなり軽減出来ると思います。」
「外交を考えると藤井党首にはもう少し時間が必要だと思いますね。」
「与党党首が民間人閣僚として経験を積むという手も有るな。」
「リアル政党を語り合うのはもっと先の事だと思っていたが、桜花党はリアル政党として政権与党に取って代われるのだろうか?」
「今のところ、リアル国会の進展を桜花党の視点で解説をしているのが好評、与党案に賛成する時も反対する時もしっかり根拠を示しているし、法案が成立した場合と否決された場合、それぞれどういう変化が予想されるか、あくまでも桜花党の予測に過ぎないとしながらも公開している。」
「リアル政権の動きに国民が反感を覚えたタイミングなら一気に政権は取れると思う。
でも、リアル政権がバーチャル政党の考えに耳を傾けるのであれば急ぐ必要はない、むしろ日本の安定を考えたらベターかも知れないが、そうでないのなら早い方が良いだろうな。」
「猫桜総合学園ネットワークへの参加も増えて人材は集まって来てる、まともな企業や商店から猫桜会傘下入りの申請が増えて…、かつて政党を後押しして来た団体が、形を変えてバックに付いてくれると思います。」
「ネット上には、すでに桜花党の組織が出来上がってると言って良い、意見の対立は各所に有るが、それは強い組織を作る条件だろう。」
「みなさん、来年の参議院選挙を目標にしませんか?」
「参議院は任期が長いからな、それと並行して衆議院選挙の準備か、黒猫組に打診しておきましょうか。」
「名前を変えただけの新党ではなく、本物の新党に期待が集まって来ている、化け猫組としてゴーサインを出して良いのではないかな。」
「異論は無さそうですね、ではここにいないメンバーにも確認しておきます。」
「しかし、どうなって行くのか本当に楽しみだね。」
「ああ、結果を見届けるまでは死ねないな。」
「はは、まだまだ長生きして下さいよ。」
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黒猫組-15 [化け猫亭-21]

「中村さん、なんかドキドキしませんか?」
「ええ、藤井党首が初めて化け猫亭に来た時は小夜さんの新米部下として、それが今や黒猫組のトップ、桜花党の党首となって、でもまだ二十歳ですよね。」
「組織の力が大きいとは言え、テレビに出ても堂々としていたよな。」
「皆さん、藤井党首がお見えになられましたよ。」

「藤井党首、良く来て下さいました。」
「お招き下さり有難う御座います、この場では藤井と呼んで下さい、初めて化け猫亭に来た時よりは成長したと思っていますが、まだまだ若造ですので。」
「ようやく二十歳になって、でも奥さんの出産とかで大変だったかな、気分はどう?」
「二十歳になったからと言って酒を飲みたいという訳では有りませんし、喫煙に至っては二十歳から吸い始めようと思う人の気がしれません、喫煙者の多くは中高生時代から吸っているのでしょうね。
自分の場合、今までも多くの人を預かる立場でしたし、二十歳という事にあまり感慨は有りません、子を授かった事で気を引き締め直してはいますが。
それよりも桜花党ですね。」
「もう少し時間を掛けるべきなのかも知れないが、バーチャルの桜花党をリアルにという声が高まっている、下手に先延ばしする事はマイナスになるというのが我々の考えなんだ。」
「ですね、バーチャル国会が公職選挙法に触れない様に気を配りながら、衆参両院の議員候補選出を進めると同時に議員秘書候補の募集を始め、そのトレーニングを考える様に指示を出しました。」
「あっ、議員秘書は結構重要だな、今まででも国会議員として、してはならない事が分かってないという例が結構有ったよね。」
「将来的に似た様な不祥事が起こらないとは言い切れませんが、スタート時点では絶対避けたいです、大目に雇って教育し、場合によっては地方議会という選択肢も考えています。」
「かなりの人数になると思うが資金面は大丈夫なのか?」
「バーチャル国会サイトの広告収入が大きいですし、今の猫桜会は言わば信者を増やしている最中ですので、猫桜ブランドからの利益も大きいです、デザイナー連中が頑張ってくれてますからね。」
「この前の番組見たよ、猫桜ブランドで固めてもバリエーションが色々、そんな部屋を『猫桜』マニア達が紹介していた、同じブランドで固めても個性を発揮出来るのだとか。」
「あの番組後、各店の売り上げが更に上がりました、当初限定千台で売り出した商品のニューバージョンは限定一万台でも確実に売り切れるレベルに、党としてもオリジナルグッズを限定販売し党の運営費に充てる方向で進めています。
後は黒猫組関連企業から寄付の形で。
まだ何人ぐらい候補を立てられるかの計算はまだ出来ていませんが、現時点で候補に上がってる数名は当選まで見通しています。」
「参議院だと改選議席は百二十一名、さすがに比例までの完全勝利は無理として、百名ぐらいは立候補させたくないか。」
「しかし供託金だけで三億を軽く越えるぞ。」
「そこは、議員候補選出に関して予備選挙を検討させている中で何とか出来ると考えています。」
「予備選挙?」
「はい、リアル桜花党から立候補したいという人を募集し選挙区比例区に分けて選挙で選びます。
リアル党員からリアル推薦人を十名以上集める事を立候補の条件にしますが推薦人の多さが予備選挙での人物判断基準にもなると考えています。
また、選挙はバーチャル党員もリアル党員も投票出来ますが、党員の少ない選挙区で一位当選したとしても、投票したリアル党員分の党費と寄付が供託金に届かなければ立候補出来ないというシステムにします。
逆に党員の多い選挙区なら、二位で落選しても供託金の額に届いた人は次回衆議院議員候補や党運営に係わって頂く事を考えています。
寄付金は候補者を指名しての寄付ですが入金先は党、党への寄付という形になります。」
「予備選挙はネット投票だから費用があまり掛からない、黒猫組の費用負担は少なくて済むという事だね。」
「はい、この形で供託金ぐらい稼げない人では当選出来ません。」
「確かにそうだな、その結果として全選挙区に、そして比例にもそれなりの人数を立てたいものだね。」
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黒猫組-16 [化け猫亭-21]

「藤井くん、リアル政党に関しては面倒な法も多いのだろ。」
「はい、専門家に見て貰っていますが、バーチャルとの関係が微妙な問題は関係省庁に問い合わせて貰っています。」
「今まで政治に係わって来た人達の不祥事によって複雑になってしまったからな。」
「せめて、まともな大学生が理解出来る条文にしたいですが、小学生でさえおかしいと思う憲法九条ですら長年放置です。」
「だよな、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、小学生にだって自衛隊が違憲だと分かる条文をこの先も残すのか、それとも自衛隊を無くすのか。」
「自衛隊を無理やり合憲にして来た人や、天皇制に反対している護憲論者が国会議員にいるからね。
それで、藤井くんは、バーチャル国会で盛り上がっている九条はともかく、桜花党がまとめた法案をどの程度与党が受け入れると思う?」
「戦略的に考えたら、有る程度受け入れざるを得ないと思います。
リアル有権者の一割を超えて党員が増えている事実や、リアル政党の立ち上げをマスコミが取り上げ始めた事で、与党にとって無視出来ない存在、もし参議院選挙で桜花党が票を伸ばしたら連立を意識せざるを得なくなる、その辺りを彼等がどう読んでいるかですね。」
「桜花党が政権を握る前に連立政権に参加して、政府に対し影響力を発揮出来る立場になれれば良いし、野党として存在感を発揮出来ればそれも良いのかな。」
「まずは参院選の勝利ですね、ポイントを握るのはバーチャル有権者がどう動くか、リアル党員がどれぐらいの規模になり、選挙区で勝てるだけの人物を擁立出来るかどうかですね。」
「それには党首の存在が大きいし、今のバーチャル内閣がネクストキャビネットとして国民の支持を得られ続ける事が必要だな。」
「はい、バックで動いて下さっているボランティアの方々もリアル政党設立に向けて盛り上がっています、多少意見の相違が有ったとしても、自分達で作って行く政党なのだと理解して頂けている様です。
既存の政党には夢も希望も感じられませんから。
衆議院選挙に勝利するまで、ネクストキャビネットの面々は党の顔として活躍して下さると信じています。」
「そのまま大臣になる事も意識して貰っているのかな?」
「今のバーチャル大臣はチームですので、その中から笑顔の素敵な人が大臣候補となるのか、これから検討して行く段階です。」
「笑顔か、選挙に勝つには必要だよな、それなら参院選もそうだが、著名人の起用はどう?」
「他の候補者以上に人格や身辺の潔白さを求めますが、党の顔になって下さる方ならお願いしたいです、バーチャルの活動を通して幾つか打診は来ています。」
「こちらからお願いする事はないの?」
「こちらからと言うのは桜花党の方針に反します、政治家としての知識も経験も無いスポーツ選手や芸能人を簡単に候補者にする気は有りません。
勿論、多岐の分野に渡る国政、その全般に対して見識が深い人を求めている訳では有りません。
参院選では各分野のプロ集団、全員当選すれば国政全般に目が行き届く、を売りに出来たら素敵だと考えています。」
「はは、確かに素敵だな。」
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黒猫組-17 [化け猫亭-21]

「藤井くん、現実では議員としての資質に欠ける人が当選というケースが見受けられる訳だが、我々の候補者は大丈夫だろうか?」
「予備選に立候補する段階で面接と身辺調査をさせて頂き、問題がなけばお願いするという事になります、まあ調査はそれなりに、そうですね推薦人も調べて本当に推薦したいのか、何かしらのしがらみで不本意ながらの推薦なのか見極めたいです。」
「それなら、安心かな、だが予備選に立候補する人が出て来ない可能性はどうだろう?」
「そこですよね、誰でも良いという訳には行きませんし…、現状を見ていると、国会議員は頭の良い人がやりたくなる様な仕事ではないのかも知れません。
場合によってはルックスとトークスキルだけの飾り物議員を、強力なバックの力で支えるという形を選択せざるを得ないかもです。
一応バーチャル国会とテレビのバラエティ番組共同で、職業としての国会議員を掘り下げる、という企画を進めてはいますが。」
「真面目にやるとそれなりに大変だが、適当においしくやってる人もいるって結論になりそうだな。」
「ですね、番組自体も微妙で、実際に大臣の日常まで掘り下げても、バーチャル国会が注目されていなかったら視聴率の取れない内容です。
まあ、今回は、我らの女神さまが美人女子高生とイケメン男子を従えてお邪魔するという形ですから、与党サイドも喜んで取材に応じてくれたそうで、国会議員はやりがいの有る職業だと伝える事がメインだと理解してくれてる様で、どんな番組になるのか楽しみです。」
「番組を通して政治に関する教育もするのかな。」
「はい、藤井党首が総理大臣になるのですか、なんて言ってる人もいますので、自分は党首でも被選挙権が無くて当分立候補すら出来ないなんて事など、視聴者に伝えて行く必要が有ります。」
「地道な教育活動は必要だね。」
「なあ、少し気は早いが、総理大臣候補は決まっているのか?」
「経済界から三十代の美形候補が数人上がっていまして、皆さんには次回の衆議院選挙を目指して頂きます。」
「美形って外見重視なの?」
「勿論、頭脳明晰な方ばかりです、でもルックスのパワーは侮れません。
選挙なんて、何かしらのしがらみが無かったら、何も知らない人の中から一人を選ぶ作業、外見で選んでいる人も少なからずいると思います、もし女神さまが立候補されたら圧勝だと思いますよ。」
「そうだな、そういう要素を加味してでも国会を変えて行かないと若い世代の政治に対する関心は高まらないだろう。」
「その人達は衆議院議員への立候補を固めているのかな?」
「ええ、企業経営で培った能力が政治の世界で通用するのか試してみたいと、皆さん既婚者で安定した家庭をお持ちの方です。」
「候補者には女性も?」
「勿論です、皆さん素敵な方ですよ、能力を見極めた上でなら女性総理も有り得えますし、女性閣僚を増やせます、経済界からは四名ですが、バーチャル内閣にも各分野の女性専門家が参加して頂いてますからね。」
「桜さんとかはどうなの?」
「そういう話も有りますが、今は仕事と子育てで充実しています、仕事を後継者に引き継ぎ、子育てをシッターと上手く回せる様になったら、そうですね私に飽きたら出馬を考えるかも知れません。」
「はは、当分無さそうだね。」
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黒猫組-18 [化け猫亭-21]

「でも、まずは選挙に勝たないと始まらないよな。」
「はい、その為に全国の黒猫組を拡大させて行きます、売名行為として行っている被災地支援もパワーアップさせながら。」
「はは、売名行為と明言してるから却ってやり易いのかな。
で、具体的には?」
「被災地及び被災地を含む自治体から積極的に農産物や水産物を買い上げて『猫桜』を始めとする関連商店で商品として販売したり、食材として購入して貰っています、利益が流通の中間で極力抜かれないシステムを構築したら、生産者の収入を増やせました。」
「店は高値で買い取ってるのか?」
「その辺りは各店舗の判断です、『猫桜』には被災地を応援するコーナーが有りますが被災地を応援するという付加価値を考え、近くのスーパーより若干高くても買に来るというお客様が少なくないと聞いています。」
「お金に余裕の有る人が『猫桜』のメインターゲットだから不自然では無いね。
被災地に対する支援はそれだけではないのだろ?」
「ええ、被災地だけでは有りませんが、新たな産業にチャレンジする様、指示を出しています。
経営コンサルタントの助言の下に、人にとって魅力的な職場を作れるかどうかが鍵です。
各地で黒猫組白猫組への参加希望者が増えていますのでその受け入れ先となれば成功ですね。」
「規模拡大の資金源はどうなの?」
「今は金利が低いので、黒猫組は積極的に借入れて、投資し成功しています、幾つかの会社は起業時の借入金を前倒しで返済し終わっています、今は黒猫組に融資したいという銀行が多いのですよ。」
「資金は有るから新たな挑戦か、何か案は出てる?」
「耕作放棄地などを大規模屋内農場にする案が出ています、技術はかなり確立されていますので、需要や利益率を見ながら試して行きます。」
「屋内だと初期費用は掛かるだろうがイノシシとかの被害に遭わずに済むだろうね。」
「はい、案の中にはロの字型に屋内農場を建設し中の耕作地を守る案も出ていまして、猿も侵入出来ない形を考えています。
お肉関係も豚コレラなど難しい問題が有りますが、取り組んでみたいですね。」
「良いものが生産出来れば、猫桜会傘下で消費か。」
「ええ、猫桜会による消費者の囲い込みが進めば安定すると思います。
まあ、猫桜会の更なる拡大無くして桜花党の勝利は無いのですが。」
「ああ、ぽっと出の政党だからな、支持団体の力なくしては無理だ。
それで、桜花党の事、黒猫組内ではどうなの?」
「頭の悪い連中は組で決まった事に従うだけです、そうでない連中はネット上の学習会に参加したりしていますが、貧困層を減らすという方向性に反対する人は黒猫組に必要ないです。」
「全国展開が進み人数が増えると、さすがに一枚岩とは行かなくなりそうだね。」
「中央集権的な部分と各部署の独自性、そのバランスをとっていますが、猫田組直属の経営コンサルタントが目を光らせています。
楽して売り上げを伸ばせない部署は自主性を保てなくなるというルールで指導をしてるのですよ。」
「大きな失敗をしにくい体制なのかな。」
「黒猫組組員としての教育を受けて管理職になった連中は特に熱心ですので問題は無いのですが、まあ、保険みたいなものです。」
「教育の成果が出てるという事か。」
「黒猫組組員の多くは挫折を経験しています、苦しんだ人もいますが『社会を素敵に変える一員になろう』という黒猫組スローガンを受け止めてくれています。
社会を変える前に、彼ら自身が変わりつつ有るのですよ。」
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黒猫組-19 [化け猫亭-21]

「先日のテレビ番組で、藤井くんは過疎地が自力でどうにか出来る状況ではないと話していたよね、時間の関係か詳しく聞けなかったけど、もう少し教えてくれないかな。」
「過疎地に係わらず地方にはマネージメント能力に長けた人が少ないです、そんな人達は都市部に集中していますからね。
そういった知識に乏しい人達が田舎であがいても難しいのです。」
「実際に目立った結果は少ない訳か、藤井くんには何か策が有るの?」
「そうですね、今は大きく二つを考えています。
一つは姉妹都市の形を変えて都市部の自治体と過疎地の自治体を結びつける形。
もう一つは、都市部に住む個人と過疎地を結びつける行動です。
自分は水道水をそのまま飲んでいますが、それが可能なのは長野や岐阜を流れる木曽川水系のおかげです。
そう考えたら木曽川の上流域が荒廃しない様、自治体や個人がもっと積極的に成れないかと思うのです。」
「そうだな、観光地ならいざ知らず…。」
「海外の都市との文化交流も悪くは無いですが、過疎地との交流を通して、今の日本を考える活動は必要だと思うのです。
個人レベルでは心の故郷、故郷と呼べる土地を持たない子猫組の子達に岐阜長野の過疎地を体験して貰い、過疎地の事を考えて貰っていますが、もっと広げて行きたいです。」
「都会に憧れる子ばかりでは無く、仕事が無くて仕方なく都会にという話を聞くが。」
「はい、ですから逆に過疎化が進んだ今がチャンスかも知れません、広い土地を一気に確保出来れば、交通が少々不便でも生産性の高い産業を起こせます。
労働力が充分確保出来ないのなら、機械化自動化を進めた工場や農場で大きく稼ぎ、その資金を利用して人の住み易い環境作りを推し進めたいです。」
「具体的に進めているの?」
「今は、木材を原料とする製品を製造する工場と、農場として数種類の農作物を検討しています。」
「機械化が進んだ工場と言ってもそれなりに人手は必要だろ?」
「大丈夫ですよ、黒猫組でアンケートを取った結果、年齢層は高めですが、希望者は少なく有りませんでした。
中には、若者世帯が田舎で安心して暮らせる環境を、中年世代が自然環境を味わいながら構築して行くという案と共に、都会暮らしで行き詰っている若者に対して、田舎という環境を提案したいという声も有りました。」
「う~ん、過疎地の可能性か、普通の町でも空き家が目立ったりしてるよね。」
「ええ、それに関しては、七つの地区で空き家再生プロジェクトを進行させています、中には古民家をフルリフォームして旅館にしたり、しっかり資本投下して街並み再生を進めている地区も有り、元から有る商店と黒猫組が手を組み観光地としての活性化に向けて動き始めています。
モデルケースの進行状況や結果を検証しながら、他地区へも広げて行きたいと考えています、もっとも、日本の広さを考えたら微々たるものですが。」
「それでもやらないよりはうんと良い、他には?」
「期間限定の賃貸別荘、体験移住、実際の過疎地を舞台にしたドラマやアニメなど都市部から田舎へ人を動かす企画は色々出て来ています。」
「安心して生活出来る環境が有ったら、人は動くのかな…。」
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黒猫組-20 [化け猫亭-21]

「都市部から田舎へ、人の移動は簡単ではないです、各県で進めている事業は増やせません、集中投資をしないと結果を出せないからです、黒猫組が全国展開を進め組員を増やしているといっても、各エリアへの影響力は微々たるものです。」
「そうだな、猫桜会も全国的に考えたら、まだまだだ、桜花党は苦戦するのかな。」
「参院選で苦戦しても、それを衆議院選挙に生かせたら良いのではないか。
まだ充分な得票を得られるだけの支持が得られていないとしても勢いは有る、無党派層を選挙に向かわせ桜花党に投票させるだけの力は有ると思うんだ。
自分の国を自分達の力で変える。
政治の現状にうんざりしている人は少なくないと思うんだ、政党支持率とか出ているが、情けない野党よりは与党の方がまし、とか、与党は支持出来ないから仕方なく野党なんて人も少なくないと思う。
桜花党の支持基盤は宗教団体でもなく、古臭い団体でもない。
企業の有り方を労働者目線で見直して来た企業を中心に、社会問題と向き合う猫桜会が女神さまの下に集まってバランスの取れた社会を目指している。
後は、如何に桜花党を演出して行くかでは無いのかな。」
「はい、その通りです、企画は色々出始めていまして。」
「例えば?」
「桜花党に関するニュースが適度に流れる様に、そうですね、参議院選挙に向けて、桜花党の結党宣言、すぐに党本部の設立の後、各県に県本部を開いて行きますが、確実にローカルニュースで取り上げられる様、根回しを始めています。
参院選は衆議院と違って選挙日程が有る程度決まっていますので、黒猫組組員達はバランス良くイベントが続く様にスケジュールを組み始めています。
桜花党党首が何をしたとか、随時発表、副党首達にも活躍して貰いますよ。」
「そこまで進めているのなら、政権を握った場合の総理大臣候補を明確にした方が良いのでは無いか?」
「そうですね、今考えているのは、副党首数名を総理大臣候補だと公表し、タイミングを見計らってネット選挙で決めるという形です、誰が総理になっても他の副党首は総理を支える、選挙は実力では無く人気で決まるものだと皆さん理解しています、総理大臣の責任は重いですが副党首候補達にはそれを全力で支えて貰います。」
「うん、結局、桜花党党首と総理大臣候補が、現代のヒーローに成れるかどうかだな。
国民は政治の世界にヒーローの登場を待ち望んでいるからね。」
「はい、自分にそれだけの力が無くても、ヒーローを演じて行きます、本当のヒーローは桜花党の可能性を信じて動いてくれているスタッフ達ですから。」
「そうだな、黒猫組のスタッフ…、そう言えば優秀なスタッフが、他では雇わないレベルの人を上手に使ってるそうだね。」
「ええ、彼等は如何にして使えない組員を利用し仕事を進め、金儲けに役立てるかを競い合っています。」
「兄貴分の命令は絶対なのかな。」
「勿論です。」
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