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高校生会議2-11 ブログトップ

神沢祐樹-21 [高校生会議2-11]

「祐樹さま、昨日の色々な話を両親にしましたら喜んで貰えました。」
「はは、学校の出来事はご両親に報告なんだね。」
「はい…、中学の時より、うんと報告する事が多くて嬉しいです。
祐樹さまからも両親に、私が学校でどんなに楽しそうか話して下さいね。」
「ああ、そうさせて貰うよ、でも、もし学校で嫌な事が有ったら、絶対俺には隠さずに話せよ。」
「はい、お願いします、あっ、先生がいらっしゃいました。」

「…、という事で授業の方針だが、基本的にテキストを読めば分かる事を説明したくないし、ここに受かる実力のある皆なら必要ないと考えている、学習を受け身にするなとも言いたい。
私の授業では、教科書から離れ学習範囲に関連する事例を紹介して行く事が中心となる。
例えば三角関数なら、それが測量でどう利用されているか、といった形になる。
大学受験が気になる者は、自分の学習到達度を問題集で確認して欲しいと思う。
問題集で百点が取れれば定期テストで六十点以上取れる筈だ。
指定の問題集だけでは足りないだろうが、今年度から岩崎高校生会議の遥香システムで我が校全生徒がアクセス可能な教材データベースが利用可能になったから活用して欲しい。
昨年度までは高校生会議登録者のみだったが、とても評判が良かったからな。
後、自学自習ベースの学習形態に馴染めそうにない人は早めに相談してくれ。
学習方法の見直しが、高一の四月、真っ先に取り組むべき課題だからな。
では、今日は…。」

「…、それでね、言語は間違えながら覚えて行くものでしょ。
だから、間違える事は恥でも何でもないのよ、ただ悲しい事に皆さんはこの先、大学入試が有ったりTOEICを受けなくてはならなくなり、そこで高得点が求められる。
でも、その為の近道は無い、だから日頃から英語に接し英語を使う事を心掛けて欲しいわ。
もちろん私に英語で話掛けてくれて構わないのだけど、DVDで映画を英語字幕で見るとか英語の本を読むとかも良いと思います。
皆さんのためには、お勧めしたい作品のデータベースを図書室と連動する形で構築しています。
英語教師だけでなく実際に仕事の中で英語を使っている人からの推薦も有りますから参考にして下さいね。
解説も初級は日本語ですが中級以降は英語になっています。
これに関しては皆さんからも推薦したい作品が有ったら紹介して下さいね。
あなた方の先輩が制作したショートムービーも有るのですよ。
皆さんも、単なる受け身ではなく英語に自分から取り組んで頂けたらと思います。
授業の進行は…。」

「…、という事で、まあよろしく頼むわ。
俺の授業は暗記力は重視していない、歴史上の人物や出来事なんざ検索すりゃ直ぐ出て来るだろう。
そんな事より、何が起こったかの背景を分析し考え自分なりの意見を持つ事が重要だと考えている。
これが俺の方針だから、大学受験対策は各自勝手にやってくれ、まあお前等なら大丈夫だろう…。」

「祐樹さま、素晴らしい先生ばかりだと思いませんか。」
「だよな、さっきの歴史の先生の事は先輩方からよく聞いてるんだ。
定期テストの問題は、ほぼ小論文、年号や人物名を正確に覚えてなくても問題無いが、その時代の流れをしっかり把握出来て自分の考えを持ってないと高得点は無理。
生徒にとって大変な事なんだけど、先生は全員の答案をしっかり読んで下さるそうで、採点に大変な労力を掛けて下さる、それに対していい加減な事は出来ないって、生徒も必死になるそうだよ。
その経験が、入試の小論文に生きるだけでなく、後々就職後に役立つという話も聞いてるんだ。」
「確かに小論文の採点は大変でしょうね。」
「まあ、俺達も腹を括って歴史の授業と向き合わないとって事だね。」
「はい、先生の、歴史を暗記教科にしないというお言葉をしっかり受け止めたいです。」
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神沢祐樹-22 [高校生会議2-11]

「絵美、そろそろ音楽室へ行くか?」
「はい。」
「ねえ、今日は進学の話も少し出てたけど大学とか考えてる?」
「ええ、岩崎学園大学柿川校で経営を専攻したいと考えています。」
「そうか、学部までイメージしてるんだね。」
「祐樹さまはどうなのですか?」
「学部まではまだ考えていないけど、スーパー特別推薦を狙ってるよ。
真面目にやって、定期テストで上位なら推薦して下さる方が少なからずいるんだ。」
「その推薦を頂くのは私にとって少しハードルが高い様ですが、出来れば私もと考えています。
父は、高校生のうちから大人の方とコミュニケーションを取る事は大切だと話しています。
祐樹さまはそれがすでに出来ておられるから視野が広いのだとも。」
「はは、まあ小さい頃から大勢のおじさんおばさんに可愛がって貰って来たからね。
絵美も可愛がられただろ?」
「否定はしませんが、中には父の顔色を伺う事が目的の人もいましたので、祐樹さまの様に大人の方とフレンドリーな関係を作ろうとは思いませんでした。」
「俺は何のしがらみも無く…、まあ単純な男って事なのかな。」
「物は言いようですね、父は素直な方だと評価していましたよ。」
「はは、でも、絵美だって合唱を通して付き合いの幅を広げて行けば、素直な気持ちで大人達と接する事が出来ると思うよ、素敵な人ばかりだからね。」
「でも、知らない人達ですから…。」
「俺が紹介していくよ、今度の高校生会議新入生向けイベントにも知り合いが来てくれるし。あっ、昼食はイタリアンで良いかい?」
「はい、私、好き嫌いは無いのです、若干克服せねばならない料理は有りますが、大人になれば大丈夫だと言われています。」
「はは、なるほど、まあイタリア人シェフの料理が美味しいから食べ過ぎない様にね。」
「ふふ、声楽の先生はもっと体積を増やせと仰るのですが、モデル関係からは現状維持との厳命を受けているのですよ。」
「大変なんだ。」
「祐樹さまは私の体型、どう思われます?」
「調度良いと思うよ、痩せすぎても太り過ぎてもいないからね。」
「でも男の方はバストが大きい女性を好まれるのでは有りませんか?」
「誰に聞いたか知らないが、君の魅力はそんな事では計れないよ。
それと、そういう話題は俺以外の男とはしないでくれな。」
「慎みが足りませんでしたか?」
「まあそうなんだけど、俺とは問題ないから。」
「良く分かりません。
あっ、佐伯さん、祐樹さまがですね、バストの話を…。」
「こらこら、人に話すんじゃない!」
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神沢祐樹-23 [高校生会議2-11]

「…、う~ん、そうね白川さんには男子の前で口にしてはいけない事を説明しておく必要が有るわね。」
「佐伯さん、宜しくお願いします、まだ祐樹さま以外の男性とはあまりお話ししていませんが。」
「でしょうね、祐樹くんが寄せ付けない様にしてるし、席が隣だからって休み時間は二人で話している事が多いしね。
祐樹くんと同じクラスに成れて喜んでいた人達は、諦めて二人を優しく見守る方向になって来てるわよ。」
「有難うね佐伯さん、君のお陰で静かに過ごせているよ。」
「早いとこ一人に絞ってくれたから女子としては落ち着くしか無いの、その分他の男子に目が行くから、男子も喜んでいると思うわ、白川さんは魅力的だけど、うちの男子は身の程をわきまえているみたい。」
「あの、それって、私が祐樹さまとお付き合いさせて頂いてると、皆さんが思ってみえるという事でしょうか?」
「ええ、でも嫌なら振っちゃえば良いのよ。」
「ま、まさか…、でもまだ校舎裏で告白されていないのですが。」
「えっ? ふふ、白川さん面白い、そうね祐樹くんにだけは何を話しても良いのよ、隠し事なしでね。」
「は、はい…。」
「さあ、部活頑張りましょ、こんにちは~、今日も宜しくお願いします。」

「こんにちは、良い所へ来たわ、祐樹くん、手伝ってくれない?」
「長谷先輩、録音機材の設置ですか?」
「ええ、なかなかの設備でしょ。」
「人数が多いと予算も多いという事ですか?」
「そうでもなくて、これにはスポンサーがついていてね…、ねえ接続おかしくない?」
「俺がやりますよ。」
「お願い、録音した練習中の曲を、遥香システム経由で部員が確認出来る様にするの。
全員が客観的に自分達の演奏を確認出来たら良いでしょ。」
「それなら、システムを通さなくても出来ませんか?」
「それだと、誰もが好きな時間にとは行かないでしょ。
今、実験しようとしているのは、月曜日に録音、火水と演奏を振り返りながら意見交換、木曜日にどれだけ進化出来るかみたいな感じなの、簡単ではないかもだけど、全体練習の時間を減らしつつ成果を上げる事が出来ないかなって。」
「意見交換と言うのは?」
「まず自分達で曲の完成度を上げる、先生に指導して頂くのはそれからね。」
「自主性、主体性重視という事ですか?」
「そうよ、受け身の部活では意味がないでしょ。」
「なるほど、それでスポンサーというのは?」
「高校生会議のサポートスタッフの方々が動いて下さったの、遥香システムを活用した合唱部進化の様子をテレビ取材の話も出てるわ。
練習にシステムを活用する事には、高校生と違って全体練習の時間を取りづらい社会人合唱団の方も興味を持たれていますからね。」
「はは、あの人達は飲み会の時間を確保したいだけかもしれませんよ。」
「ふふ、そうかもね、まずは、その飲み会で私達の歌声がどう進化して行くのか見る事が出来たら楽しいだろうって。」
「音だけでは残念ですね、長谷先輩の美貌は是非皆さんにお届けしたいものです。」
「祐樹くん、だめよ女心をくすぐっちゃ、もう生意気なんだから、でもテレビ取材の関係でカメラも入るのよ、白川さんと映ってね。」
「それは…、彼女の事務所と相談する必要が有るかも知れません。」
「あっ、優香ちゃん情報にモデル事務所の事が有ったわね、色々相談しないといけないのね。」
「ええ、社長令嬢という立場も考慮して上げて下さい。」
「分かったわ。」
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神沢祐樹-24 [高校生会議2-11]

「先輩、テスト録音してみますか?」
「用意出来たのね、じゃあ。
ちょっと、みんな~、発声練習や音取りを一旦中断してくれない、録音機材を確認するからお願いね。」
「う~ん、音のバランスは悪ければ悪いままでないと意味ないですよね、先に先輩方で理想のバランスを聞かせて貰えませんか、それから一年生が加わってという事でどうでしょう。」
「OK。
まずニ三年生だけでお願い、まだ温まっていない人もいるから軽くね、では…。」

「長谷先輩、すぐに録音聴けますがどうします?」
「それは後にするわ、続けて一年生を含めたのを録音だけど、祐樹くんも入れる?」
「大丈夫です。」
「じゃあ…。」

「祐樹くん、データをワークシートに組み込むけど、この作業は私も初めてなの、手伝ってね。」
「はい…、あっ、みんなが意見交換する部分はもう出来ているのですね。」
「え~っと…。」
「代わりますよ、音声データはここへコピーして…。」
「説明見ながらどんどん進めてしまえる所に能力の差を感じてしまうのよね。」
「はは、まだ完成していませんから、お褒めの言葉はミスが無かった時まで残しておいて下さい。
レイアウトはこれで良いですね。」
「ええ。」

「では確認してみますか…。」

「これだと曲のどの部分かを何小節目とかではなく、秒単位で指定して説明出来るしフレーズを確認出来るわね。」
「演奏を聴きながら意見交換が出来るのは確かに良いと思います。」
「でも実際に使ってみないと分からない事も有るのかな。」
「でしょうね。」
「祐樹くんが居てくれて助かったわ、応援を呼ばずに済んだし、有難うね。
これから自分達でやって行く事だから、この作業はサポートスタッフに頼りたく無かったの。」
「ですね、自分も自力でした方が楽しいと思います、それでサポートの先輩方は何時頃見えるのですか?」
「もう直ぐよ、高校のセキュリティ上の問題が有るから、全員揃って受付を通ってとなるの、ここが初めての方も見えるからね。」
「あっ、部活サポートの方とは違うのですね。」
「ええ…、あっ、いらしたわね。」
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神沢祐樹-25 [高校生会議2-11]

「祐樹、遥香システムはどうだ。」
「斉木さんの説明、分かり易かったです、さすがリーダーですね。」
「歌よりこっちが本業だからな、で、その子が噂のお嬢様なんだな。」
「すでに斉木さんが知る所まで話が広がっているのですか…、白川絵美です。」
「宜しくお願いします。」
「こちらこそよろしく、祐樹は俺達の弟分みたいなものなんだ、仲良くしてやってな。」
「いえ、私が何時も助けて頂いている立場ですから。」
「はは、だろうな、で、どう、遥香システムに触れてみて?」
「面白そうです、今は祐樹さまから少し応用を教えて頂いている所です。」
「斉木さん、俺らが触っているのは合唱練習用のサンプルページです、見て下さいましたか?」
「ああ、長谷ちゃんのアイデアなんだってな、ここからはどう発展させるつもりなんだ?」
「環境的に限られ、誰でも簡単にとは行きませんが、個人の演奏をUPし易くしたいと考えています。
絵美は、自分の練習用に録音機材を持っていますので、ソプラノパートを一人で歌ったものをUP出来ます…、多分…、今その説明をしていたところなんですが。
それに対して、先輩方からの指導が有ったり、それがお手本となったりすれば、それを聴いた他の人は方向性を掴み易くパートが早くまとまると思うのです。」
「う~ん、悪くはないが他の子の場合、ある程度の音質は確保出来るだろうか?
録音状態が悪いと音程も怪しくなるだろ。」
「その辺りは学校の機材を利用して貰う事に成ると思いますが。」
「そうだな…、市内に録音できる環境が増えれば…、カラオケボックスか…、まあこの先の課題としておくよ。
ところで、君達はシステムの基本操作、大丈夫か?」
「はい、それ程難しいものでは有りませんので、基本として教えて頂いた事は大丈夫です、な、絵美。」
「はい、誰でも使えるシステムという事が分かりました、奥が深いという事もですが。」
「来週は遥香システム基礎編の指導役を白川さんにもお願いする事に成る訳だけど大丈夫かな?」
「はい、運動部の方々に説明させて頂けばよろしいのですね。」
「宜しく頼むよ、ここの先輩達が部活関係なく仲が良いのは感じてる?」
「いえ、まだ…、祐樹さまのことばかり…、私は女子校出身なので男の方のお友達が出来た事が嬉しくて毎日ドキドキしています、まだ全然余裕が有りません。」
「はは、正直なんだな。
元から平和な高校だったのだが、合唱部が運動部に歌を聴いて貰ったり、運動部の試合に文化部が応援に行ったりしてるのだよ、美術部の作品には部活をしている生徒の姿を現したものが多いしね。」
「あっ、ミニコンサートの経緯を長谷先輩から教えて頂き、素敵だと思いましたが…、ではいじめの様な事は?」
「先生方も生徒達を大人として扱っている、それに応えられない生徒は僅かだと感じるよ。
文化祭の雰囲気は自分の高校の時とは全然違っていて羨ましかったからな。」
「それでは、私達はその伝統を受け継いで行かなくては…、いえ絶対受け継ぎたいです。」
「ああ、俺達はそれを支え応援して行くからね。」
「斉木さ~ん…。」
「おっと、呼ばれてしまった、また後でな。」
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神沢祐樹-26 [高校生会議2-11]

「佐伯さんはシステム研修、どうだった?」
「基礎は問題無くクリア出来たわ、でも合唱部の組織構築って大変そうね。」
「そうなんだけど、先輩方はその難しさが望ましい事だと考えているんだ、その方がシステムを使いこなすトレーニングになるだろ。」
「そっか、それでトレーニングに向けて各ワークシートの担当者があらかじめ決められていたのかな。
Aクラスの各パート、Bクラスの各パートだけでなく曲ごとのワークシート、曲ごとで参加者が違うから複雑になってしまうのだけど。」
「だから合唱部からなんだよ、他の部はもっとシンプルで済むだろうからな。」
「合唱部は人数が多いものね、でも運動部ではどんな使い方を想定してるのかしら?」
「スケジュールや体調管理、各自の記録とか、それぞれ考えてるのさ。」
「祐樹くんは詳しいのね。」
「高校生会議への申し込み時に遥香システムを学びたいとアピールしておいたからね。
その関係だと思うけど、少しずつ情報は貰っているんだ。」
「そっか、私は普通に申し込んだけど…。」
「今度の新入生向けイベントは参加するの?」
「ええ。」
「じゃあ一緒に行動してくれないかな。」
「良いけど。」
「絵美のサポートを頼まれているのだけど、付きっきりには成れそうになくなってきてね。
昼食はイタリアンで良いだろ。」
「三人で?」
「同席したい人がいたら呼んでくれて構わないよ、そうだな…、三人までなら大丈夫だ。」
「う~ん、そうね…、白川さん、将来二人が結婚する事になったら、友人代表は私で良いかしら。」
「えっ、そっ、そこまでは、まだ妄想すらしていませんでしたが…、えっと…、お願いします。」
「おいおい、気が早過ぎるだろ。」
「友人代表になろうかという私のことは、千恵と呼んでくれるかしら。」
「はい、私のことも絵美でお願い致します。」
「俺もか…、周りの反応を君が気にしないのなら構わないのだが。」
「じゃあお願い、佐伯さんって呼ばれても友達って気がしないじゃない。
祐樹くんが友達だと思う子はみんなファーストネームで呼んであげてよ。」
「そうか、もう、勘違いからトラブルとはならないかな…、うん、頑張って友達を増やすよ。」
「私もお友達増やせるでしょうか?」
「大丈夫、私に任せて。
じゃあ、イベントの時はどこかで待ち合わせる?」
「天気予報では雨なので、母は祐樹さまをお迎えに上がってはと申しておりました。
千恵さんもご一緒に如何でしょうか?」
「それは…、祐樹くん、どうなのかな?」
「お願いしよう、絵美の友達なんだから慣れなきゃな。」
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神沢祐樹-27 [高校生会議2-11]

「絵美、結構大勢来てるだろ。」
「ええ、高校生会議のイベントは何時もこんなに盛大なのですか?」
「そうだね、遥香さまが高一になられたばかりの頃は、今よりうんと小規模だったそうだよ。
それが遥香さま効果で規模が拡大したんだ、最近は近隣の支部からも集まって来るからね。
今日は高一中心だから少ない方だよ、別のイベントでは制限なく入場できるものも有るからね。」
「祐樹くん、まずは大学入試関連よね。」
「ああ、こっちだ、千恵は進学どうするの?」
「まだ全然考えていないわ、だからスーパー特別推薦の説明に付き添うわよ。」
「有難うね。」

「…、新入生の君達が関係する入試では今までとは変更され、異なる点も有りますから注意して下さい。
まず、受験申請は高二の四月、高一の成績と部活などの活動実績を添えて提出して貰います。
この時点で一次審査を行い、成績が大学側の想定に届いていない方は不合格となります。
五月から九月の間に面接とグループワークを行います。
日程は選べる様になっていますが、一次審査の成績上位者優先、希望通りにならない場合も有りますのでご了承願います。
この結果を踏まえて二次審査となります。
二次審査を通過された方は、公開され推薦人の受付が始まります。
ここで気を付けて頂きたいのは、推薦者にとって書類作成は大きな負担になるという事です。
また合格確定の段階で推薦文は公開され、そこに虚偽の内容が有れば推薦者の信用は落ちますし、万が一合格者が不祥事を起こした場合は推薦者に大きな迷惑をお掛けする事になると考えて下さい。
このスーパー特別入試制度は、高校生で有っても社会人として大人として認める事の出来る人の為に有る、という事を忘れないで下さい。
高二、三月の段階で三次審査の合否判定が出されます。
その合格者は大学関係者と連絡を取り合いながら高校生活を過ごして貰います。
余程の不祥事や学業不振がなければ、特別推薦一般推薦と同時に正式合格となります。
具体的な日程などは追って発表されます、岩崎学園大学入試に登録しておけば色々な情報がメールで届きますので活用なさって下さい。
この後は、実際にスーパー特別推薦で合格した先輩方を交えて質問を受け付けて行きます。」

「先輩に伺いたいのですが、この入試制度を体験してみて大変だと感じましたか?」
「では私から、えっと、合格した人で大変だと感じた人は少ないと思います。
無理していた人は二次審査で不合格になっていました。
合格した人達はグループワークを楽しんでいた人ばかりです。
また二次審査で不合格になった人には、この入試制度の趣旨を正しく理解していない人がいました。
社会の中で自分の力を発揮し社会に貢献したいという気持ちがなく、単に早く大学に合格したいだけの人はまず合格出来ません。」
「高一の成績というのは学年順位とかも関係しますか?」
「学校間格差は考慮されます、自分は学年五十位ぐらいで通りましたが、他校では学年三位の人が学力的な問題で落ちたと聞いています。」
「社会貢献というのは福祉関係とかそういったボランティア経験が必要だという事でしょうか。」
「ボランティアとして構えずに、積極的に社会と係わる、そうですね高校生会議のスタッフとして活躍する気持ちが有れば…、まあ入試の為に頑張るというのは邪道ですが、活動を通して成長出来るのであれば悪い事では無いと思いますね。」
「推薦して下さった方に対してお礼はどの様に?」
「金銭的なお礼は禁止されています、三次試験合格後しっかり学ぶ事、受験勉強では得られない事を体験する事が、推薦者の方に対するお礼だと思っていました。
私は今でも推薦して下さった方に感謝しながら学んでいます。
推薦して下さった方にご挨拶の為伺った時、本代の足しにしなさいとお小遣いを頂いたというのは私だけでは有りません。」
「間違ってもお金で推薦を買う様な真似だけはして欲しくないです、折角の制度を汚す事になるからね、まあそう考える人が合格する確率は低いと思うけど。」
「グループワークというのは具体的に…。」

「結構色々な話を聞けたわね、祐樹くん、私もスーパー特別推薦目指してみようかな。」
「千恵は先輩方の言葉に刺激を受けたのか?」
「ええ、高校生活を真面目に楽しめば私にもチャンスは有りそう、祐樹くんは友達として手伝ってくれるでしょ?」
「はは、もちろんさ。」
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神沢祐樹-28 [高校生会議2-11]

「この後はどちらへ行くのですか?」
「俺は先輩を手伝いに行く、絵美は千恵の友達と合流して趣味のコーナーとかを見て回ると良いよ。
今日は高校生会議の紹介という程度だから深く考えずにリラックスしてね。」
「はい…。」
「さあ、絵美さん、こっちよ…。」

「祐樹すまんな、噂の彼女と来てるのだろ。」
「大丈夫です、俺と一緒ばかりでは彼女にとって良くないですから友達に預けて来ました。」
「さすがだね~、その余裕が有るから人気が…。」
「先輩、俺は何をすれば良いのですか?」
「あっ、ああ、しばらくしたら会場内を少し回ってからここへ戻って来てくれるだけで良いんだ。
今いる客は祐樹にくっついて来た人達という訳なんだよ。」
「はぁ~、客寄せですか、まあ内容が硬いから…、では展示を見ながら、ほほ~、とか、ふむふむ、とか言っていましょうか。」
「はは、頼むわ。」

「祐樹くんよ。」
「ほんとだ、生の祐樹くんは、更にかっこいいわね…。」

「祐樹くんはこういう事にも興味が有るのですか?」
「えっ、ま、まあね、市政改革は俺達の日常に直結する事だろ。」
「うん、千景さんが頑張ってくれてるよね。」
「でもさ、市街地再開発には時間もお金も掛かるのよ。」
「確かにそうだ、市民の協力を得られたとしても簡単ではない、君も興味が有るんだね。」
「自分の住んでる所の問題だから、でも難しい事は分からないわ。」
「揉めてるの?」
「引っ越したい人と引っ越ししたくない人がいるんです。」
「君はどっち?」
「そりゃあ、綺麗な所に引っ越したいです、でもお婆ちゃんは住み慣れた所が一番って。」
「君は優しいんだね、確かに、その辺りが再開発事業の難しい所なんだろうね。
ただね、君が結婚して子どもが出来て、その子が成長した時に、今の狭くて見通しの悪い道路のままだったらどうだろう。
次の世代へ良いものを残して行くのは、今を生きる俺達の使命じゃないのかな。」
「は、はい。」
「祐樹くんってホントにかっこいい、外見だけじゃないって聞いてはいたけど。」
「はは、照れくさい事言わないでくれよ。」
「私も写真を撮って良いですか?」
「はは、すでに後ろの人達が撮ってるから、君だけ断る訳には行かないだろ。
バックには市街地再開発計画の文字を入れてね。」
「噂の絵美さんはご一緒じゃないのですか?」
「今は部活の友達と回っているよ、俺と一緒だと落ち着かないだろ。」
「でもお二人一緒なら私達も遠慮しますよ。
祐樹くん達を生温かく見守る会、私も参加しますね。」
「えっ、何、それ?」
「ご存じないのですか、会長は千恵さんって優香ちゃん情報で広まっていますよ。」
「はは、あいつら…。
まあ、宜しく頼むよ、君ともこれからは岩崎高校生会議の仲間になるんだよね。」
「は、はい、嬉しいです、宜しくお願いします。」
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神沢祐樹-29 [高校生会議2-11]

「は~い、祐樹くんタイムは終了で~す。」
「え~、もうですか~。」
「でも、生の声を聞けたからラッキーだったじゃん。」
「実物は画像では分からないかっこ良さだったわ。」
「真面目に話す姿が素敵だったよね、でさ…。」

「祐樹、解説までしてくれて有難うな。
でも何かな~、俺が説明しようとした時は全然聴いて貰えなかったんだぜ、あの熱気はいったい何なんだ。」
「先輩はガタイが良いから恐れられたのでは有りませんか?」
「優しく話し掛けたつもりなのだがな。
しかし、祐樹の情報が伝わるのは早かったな。
お前が来るまで、ここは閑散としていたんだぞ、それが女の子ばかり続々と集まって来て、止めなかったら終わりそうにない雰囲気だったな。」
「はは、自分は役目を果たせましたか?」
「ああ、高校生会議の一面を知って貰えたと思う。
こういう機会が無いと、遥香システムを使い始めても社会問題のページまで閲覧しない子がいるんだ。
今日は彼女達の頭にんだ祐樹と市街地再開発がまとめてインプットされただろう、きっと市街地再開発の文字をシステム上で見かけたら、今日の祐樹を思い出して、ちょっと見てみようという気になると思うよ。」
「はは、今日はきっかけを作る事が一つの目的と聞いていましたが、自分がきっかけになるとは考えていませんでした。
それで、再開発計画の進展はどうなのですか?」
「今の所は予測の範囲内という感じだ。」
「特に問題は起きていないのですね。」
「まあな、問題が起きるとすれば、建設業者の不正とかそっち関係だろう。」
「ずるをしてでも金儲けしたい人が居そうなんですね?」
「進歩している様で全く成長していないよな、人類って。」
「ですね、正義の人がいれば、欲にまみれた人がいる、でも柿川では不正なく再開発を進めて欲しいです。」
「ああ、俺達も隙を作らない様に気を付けるよ。
約束してた時間になったが、祐樹はこの後どうするんだ?」
「友達と合流して昼食です。」
「あっ、昼食代出すよ、お礼に。」
「大丈夫ですよ、先輩のよりうんと大きな財布が待っていますから。」
「はは、市民コーラスでの食事会は誰が祐樹の分を誰が出させて頂くかで揉めていたよな、結局同席していた他の中学生の分もって形で祐樹が取り持って…、大人げなかったよな~、中学生に気を遣わせて。」
「はは、あの時は多少お酒が入っていたでしょうから。」
「ほんとに、お前の方が大人だよ。
食事を共にする友達って美人の社長令嬢も含まれるのか?」
「はい、落ち着いたら先輩にも紹介しますね。」
「ああ、ぜひ頼むよ。」
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神沢祐樹-30 [高校生会議2-11]

「この店だよ、濡れているから足元に気を付けてね。」

「こんにちわ~。」
「いらっしゃい、皆さんお待ちかねですよ。」
「あれっ、随分早かったのですね。」
「雨で、予定していた屋外イベントが中止になったそうよ。
今日は貸し切りだからゆっくりしていってね、もちろん美味しい食事も。」
「そうでしたか、さ、みんな奥へ行こうか。」

「高校入学おめでとう~。」
「有難う御座います、え~本日は…、って、ご挨拶必要ですか?」
「はは、大丈夫だよ、白川さんのお嬢さん以外は市民コーラスで一緒だったしな。」
「よっちゃんと、真由ちゃんは私のアルト仲間よ。」
「松永さん、お久しぶりです。」
「吉松社長は白川社長をご存知の様ですが、こちらが白川絵美です。」
「宜しくお願いします、この地へ越してまいりましてまだ日も浅く、また初めての共学校に戸惑いながらも皆さんに助けられて、楽しい高校生活をスタートさせて頂いております。
本日は親しい方々のお集りに私の様な者の参加を許して頂き有難うございます。
未熟者ですが今後ともよろしくお願い致します。」
「丁寧な挨拶を有難うね、君のお父さんの会社とは取引関係が有って、お父さんとはたまにお会いするんだよ。」
「私も何かのパーティーで…、奥さんも美人だったが娘さんも負けず劣らずだね、噂が広がる訳だ、こちらこそよろしく頼むよ。」
「優香ちゃん情報によれば、千恵ちゃんが祐樹くん達を生温かく見守る会会長になったそうだね。」
「多田社長まで優香のフォロワーという事はないですよね?」
「はは、何時も楽しみにしてるよ、君が何をしてるか分かるし、優香ちゃんのお陰で若い社員とのコミュニケーションもばっちりだよ。
千恵ちゃんは、どうしてまた会長就任を決意したんだい?」
「そうですね、絵美がピュアで可愛くて…、祐樹くんに付き合って下さいと言って断られた人は大勢いるけど、お友達になって下さいますか? とお願いしてお友達になったのは彼女だけですから。」
「盲点よね、付き合って下さいと言って友達にもなれないのと、初めから多くを望まず友達からって。」
「なるほど、祐樹も断る理由はなかった訳だ。」
「はい、女の子達とは距離を置くようにしていましたが、友達なら良いかと、高校生になりましたし。」
「周りが騒がしくなる前に、生温かく見守る会というのは良い判断だと思うわよ、千恵ちゃんのやさしさね、祐樹くん達を生温かく見守る会はファンクラブになるのかしら?」
「いえそこまでは考えていません。」
「グッズを売って儲ければいいのさ。」
「あなたはすぐお金儲けに結び付けるから。」
「でも悪い事ではないと思います。
祐樹さまのファンクラブがどれほどの利益を生みだすかは未知数ですが、小さな取り組みでも集まれば経済活動がより活発になります。
収益を上げる際に嫌な思いをする人を出さない事、得られた利益を貯め込まない事に気を付けるのであればむしろ良い事かと思います。」
「その通りだ、お前より、白川さんの方がよほど経済を分かっているよ。」
「あら、お綺麗なだけではないのね。」
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