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高校生会議2-06 ブログトップ

板垣千景-11 [高校生会議2-06]

選挙戦は…。
市長選公示前日、地域政党から国政政党みどりの風へと変わる事に関する記者会見が柿川市民会館で行われた。
その党首には飛び級で大学生となったばかりの天才美少女、遥香さまが就任。
これをきっかけに、みどりの風の党員は一気に増え、関連グッズはバカ売れし党を潤した。
祭りは公職選挙法に触れる行為をする人が出て来る可能性を考え止めにしたのだが、充分お祭り騒ぎになった。
騒音でしかない街宣車を使わなくても、みどりの風サポーター達が声を掛け合って、高投票率での圧勝を呼び掛ける。
そして、対立候補の応援に来た議員が、遥香さまを小娘呼ばわりした事が止めとなり、まさしく圧勝した、柿川市民は皆、遥香さまが大好きなのだ。
投票日前は選挙戦勝利の前祝、選挙後は祝勝会があちこちで開かれ、飲食店の売り上げアップに繋がった。
私達の、新市長を囲む祝勝会へは、チーム遥香から桜さんが来て下さって…。

「千景さん、お疲れさまでした。」
「はは、桜さん疲れていませんよ、予想通りの圧勝でしたので。」
「そうよね、私は一応市長選担当でも有ったのよ、でも市政部長室のワークシート見てると室長さんがきっちり進めていて、出番がなかったのよね~。」
「あっ、プリンセス遥香の衣装、有難う御座いました。」
「ふふ、似合ってるわよ、新市長を遥香さまと千景さんが挟んで綺麗にまとまっていたわね。
テレビニュースでもばっちりだったわ。」
「選挙結果より、遥香さまとご一緒させて頂いただいた事の方が私にとっては大事件でした。」
「それより、これからが大変でしょ? 市長室室長として動くのだから。」
「はい、でもこれを機に市長室メンバーを充実させます。
選挙対策部はこらから市議会選挙に向けてとなりますが、他の部署は国政の部署との連携を強化して行きます。
それに合わせて人員の配置を変えると、人に余裕が出て来ると考えています。
案は有りますので竹本市長の承認が得られればすぐにでも進めます。」
「忙しくならない? 学校も有るでしょ?」
「大丈夫です、私はあくまでも裏方でバックアップですから、実務は市の職員に任せて監視と提案が市長室の役目になります。」
「もし余裕が有るのならだけど、国政の方も見てくれると嬉しいのだけど。
あなたが柿川のシステムで実践した、本業と観察者の一人二役を組織全体で進めて行く事になったの。
国政のシステムでは観察者として動いてくれると嬉しいのだけど。」
「有難う御座います、学ばせて頂きます。」
「もちろん、竹本市長を陰で操りながらで良いからね。」
「そ、そんな事してません、誰かに聞かれたら誤解されてしまいます。」
「あらっ、雑誌の記事に出るみたいよ、竹本新市長を陰で操る謎の美少女として。」
「え~。」
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板垣千景-12 [高校生会議2-06]

変な記事が雑誌に掲載されてしまったお陰で私が注目されたのは迷惑だった。
でも、お父さんは将来の事を考えたら、その記事に対してどう対応するのか自分で判断する必要があると言う。
確かに職業として政治家を目指すのであれば対応出来なくてはならないし、逆に利用してみどりの風の宣伝をするぐらいの気持ちが必要かも知れない。
そう思い、竹本市長や桜さんと相談した結果、テレビの情報番組に出させて頂く事になった。
番組へは岩崎の本部が手を回したそうだ。
桜さんが私に付けて下さった仮のマネージャーは、出演までのトレーニングを手配してくれた。
ただ、その内容は濃くて…、彼曰く、本番になったら自分達は何の手助けも出来ないからと。
短期間で色々詰め込む必要が有る為、厳しいトレーニングとなったが、何故それが必要なのかは自分で理解出来ていた。
初対面の人に好印象を持って頂く事は簡単ではない。
結局、学校の先生にずる休みさせて下さいと事情を話し、授業を休んでトレーニングに励んだ。
少しの仕草や表情を変える事で、人に与える印象は大きく変わる。
私の肩書は市長室室長、みどりの風のスタッフだ、私に対する評価をそのままみどりの風の評価に置き換える人がいてもおかしくない、そう考えると緊張感が増す。
それを感じたのか本番の収録前、マネージャーは緊張気味の私に、沢山の仲間がいる、私がみどりの風のすべてを背負ってる訳ではないのだから、気負わずに自然体でとアドバイスしてくれた。
そして本番…。

「今日はスーパー女子高生板垣千景さんに来て頂きました、まずはそのスーパーぶりをVTRでどうぞ。」
さすがにプロの仕事で、紹介VTRを綺麗に仕上げてくれていた、選挙前の動きや選挙後の室長としての仕事を分かり易く描いて有る。
それを受けて…。
「板垣さんは柿川市の偉い人なのですか?」
「いえ、竹本市長のお手伝いをさせて頂く立場です。」
「えっと、ボランティアという事で?」
「いえ、私は岩崎高校生会議というみどりの風支持母体のメンバー、その職場体験実習生として給料を頂いています。」
「それでも、市長室の室長、大きな権限をお持ちではないのですか?」
「権限は有りません、情報を整理し市長の判断を仰ぎそれを皆さんにお伝えするという事が私の役目です、政党が設置したもので市の予算は使っていません、市長を裏から手助けしているとお考え下さい。」
「竹本市長を陰で操っているとの記事を目にしましたが、実際の所はどうなのです?」
「そんな事有る訳ないです、強いて言えば会議のおやつ決定権を握っている程度ですよ。」
「はは、ですよね、こんな可愛らしいお嬢さんがね。
でも、板垣さんが整理した情報を竹本市長が参考にするという事は市政に対して影響力が有るのではないですか?」
「その作業は私一人で行う訳では有りませんし情報の多くは公開しています。
市役所へ私達が使っている遥香システムの導入が決定し、導入されたら、情報公開もスピードアップ出来ると考えています。」
「それをご覧になって頂ければ私が竹本市長を…、なんて、とてつもなく失礼な事だと分かって頂けるでしょう。
竹本市長は社長業をしながら市政を詳しく調べて来られた方で、私の先生でも有りますから。」
「分かりました、ところで板垣さんは将来について、目標とか有るのですか?」
「今はきちんと政治を学んで、将来は政治に関わる仕事をしたいと考えています。」
「政治家ですか?」
「政治家に限りません、政策秘書という道も有ります。
政治に関する学習をまともにして来なかった人が勢いで当選してしまう様な選挙制度ですが、みどりの風ではそれを否定しています。」
「国政政党となって当然衆議院選挙とかに候補者を立てると思いますが、それで候補者は集るのですか?」
「もちろんです、議員候補には仕事で実績の有る人達が、すでに全員当選すれば衆議院で過半数を獲得出来る人数を越えています。
近い内に全選挙区に候補者を擁立出来る人数になるとの情報を得ています。
各立候補予定者にはそれぞれの得意分野から専門分野が割り振られ、複数のブレインが付いています。
簡単に言えば、副大臣になってから、初めてその分野について知ったとか、ほとんど官僚に丸投げとかは有り得ないという事です。」
「方向性がしっかりしているという事でしょうか?」
「はい、みどりの風は地域政党として活動する中で、国政を目指しての準備をしてきました。
私利私欲で所属先をころころ変える議員が立ち上げた政党では有りませんし、もちろん個人の人気に乗っかって立ち上げた政党でも有りません。
地域政党としての実績が評価され党員を増やしての国政政党立ち上げなのです。」
「しかし現時点でみどりの風の国会議員には他党を離党されての方もおられますが。」
「はい、元々地域政党みどりの風が推薦していた方が中心ですが、そうでない方々の中には党利党略の方針に愛想が尽きたと話しておられる方もお見えです。」
「みどりの風はそうならないのですか?」
「基本理念がしっかりしていますし、議員と議員のブレインの立場は対等です。
一個人の考えだけで動く様な方が現れたら離党して頂く事になるでしょうが、私は幹部スタッフの人選を信じています。」
「そうですか、まだ衆議院選挙の話は出ていませんが、議員候補の方々は今、どの様な事をされているのでしょう?」
「ご自身のお仕事と議員となる為の作業をダブルワークの形でしています。
時間の使い方がお上手な管理職の方が中心ですから二つの肩書が有っても問題ないです。」
「そうすると庶民とは感覚が違って来ませんか?」
「岩崎で管理職になる方は人望の厚い方、つまり皆さんの心を掴んでおられる方です。
岩崎では貧困対策に力を入れて来たという事をご存知有りませんでしたか?」
「あっ、それは聞いた事が有ります。」
「優秀な管理者がいて実現している事なのですよ。」
「なるほど…。」

結局、みどりの風と岩崎の宣伝を沢山させて頂いた。
放送後沢山のメールが届いたが一番嬉しかったのは、遥香さまからの…。
『Good Job!!』
だった。
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板垣千景-13 [高校生会議2-06]

テレビ出演してから仕事がやり易くなった。
システム上でやり取りして来た人の中には私の事を良く知らない人もいた訳で、そんな人達に良い印象を持って頂く事に成功した様だ。
学校を休んでトレーニングした甲斐が有ったと思いたい。
正式に竹本市政がスタートしてから、市長室を名乗る様になった私達の下へは、みどりの風の党員から市政に対する様々な要望が届いている。
その体制は選挙戦が始まる前から作ってきた。
市に対する要望は市役所で受付けているが、市民の皆様に行政をより身近なものと感じて頂く為に、みどりの風の連絡事務所を各地区に置いて有る。
各地区の担当者が市民の声を拾い集めている訳だ。
そんな要望の中から、例えば公園でスズメバチの巣を見つけた、と言った緊急性の高い案件は市の担当者とすぐ連絡を取り合って対処、そうでない案件は一覧表を作って皆で検討して整理。
竹本市長には大きな案件中心に見て頂いている。
そんな中でシステム上のやりとりが…。

”034”『公園の維持管理は、予算がついて執行されるまで時間が掛かると思います。
それまで放置しておくのではなくボランティアの手で何とかならないでしょうか。』
”195”『ボランティアで動いている人は、すでに色々取り組んで下さっていて、これ以上の負担は、正直、私も手一杯です。』
”078”『綺麗にした後、そこでバーベキューとかは無理でしょうか?』
”207”『公園利用の規約通りでは難しいかも知れません。』
”室長”『許可を取る方向で動いてみます。
除草などの費用が、作業して下さった方にバーベキューを許可するだけで済むのなら安いものです。
消防団からの参加が有れば大丈夫だと思いますし、岩崎学園大学の学生にも声を掛けてみます。
どの公園で開催するのか、また複数の公園を対象にするので有れば、公園の現状を分かり易く確認出来ると助かるのですが。』
”034”『板垣室長、有難う御座います、私が気になってる公園は大小合わせて五つ有ります、公園管理でワークシートを立ち上げますので皆さんご協力お願いします。』・・・了解”195””207””078””026””326””064””172”

結局協力要請に応えた人は百人を越し、公園管理プロジェクトがスタート、但し市で予算化され、それが執行されるまでの繋ぎとなる予定。
私は市の担当者、消防団の知り合いと誠に連絡を取り、後は見守る事にした。
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板垣千景-14 [高校生会議2-06]

公園の美化計画は、バーベキューだけでなく色々な企画と組み合わせる案が出て盛りあがっている。
市役所サイドも、企画の専任担当者を置いてくれた。
一方、この企画が進む中で一人の参加者が発した提言の中には、児童公園にコンセプトは存在しないのか、というのが有った。
全体のデザインを考えもしないで漠然と原色で塗られた遊具が設置されてるだけではないのかと。
また、キャッチボール禁止とか制約の多い公園も多い。
企画が進む中で公園そのものに対して見直す必要を感じた人は少なくなかった。
そこで、公園管理のワークシートが盛り上がりを見せる中、私は市外からのアクセスが増える様に仕向けてみた。
それが可能だったのは私の肩書による。
岩崎高校生会議第十七支部のワークエリアで、私の肩書は”室長”もしくは”市長室室長”と表示されている、それが全国ネットでは”柿川市市長室室長”と表示される。
全国ネットで肩書表示される人はまだ少なく、例えば誠が全国ネットで発言すると画面上の表示は”017-0000592”と自動表示される。
この番号をクリックすると公開している個人情報が表示される仕組みだが、簡単に言えば私は全国ネットでかなり目立つ存在、もちろんテレビ出演した事も注目されている要因の一つだ。
この時点で全国ネット上には児童公園関連を検討しているチームが存在して無かった事も有ったので…。
保育園園児の散歩先になっている児童公園の問題として保育関連の部会へ提起したり、老人の憩いの場としての公園として、高齢者福祉部会へ、また学童の遊び場として、教育部会などへも、児童公園の有り方に関して意見が欲しいとお願いさせて頂いた。
その結果…。

「千景、全国ネットで児童公園に関するワークシートが立ち上がったな。」
「ええ、利用者の思惑、管理者の思惑、周辺住人の思惑が整理されていない面が有ると思ったからね、誠の方は進んでる?」
「まあな、でも美化作業の準備で現場確認をしてくれた人からは、近所の人から騒がないで欲しいと言われた人がいて、子どもが元気よく遊べる環境では無いのかも知れないと感じたそうで、調査すべきかもしれないね。」
「お年寄りの静かな環境を壊しているという一面が有るのかしら。」
「だろうな…、あっ、千景は公園清掃参加出来そうか?」
「出たいのだけど、全国放送のテレビ番組で高校生コメンテーターとして出演する話が来ていてね。
仮のマネージャーだった山田さんが正式なマネージャーになって今は調整中なの。
慣れるまで、土日は東京という事になるかも、今の所、出演は月に二回程度の予定だけどね。」
「大変そうだな。」
「ええ、でも何時有るか分からない衆議院選挙に向けて、みどりの風の宣伝は出来ると思うの。」
「そうか、頑張ってくれな。」
「えっ、そんな他人事みたいな…、ちゃんと付き添ってくれないの?」
「彼氏の存在はまずく無いのか?」
「どうして? アイドルデビューする訳でもないし、先回のテレビ出演でも彼氏はいますかと聞かれたら、いますって答えるつもりだったのよ。」
「そうか…、世の男性どもに恨まれそうだがな…。」
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板垣千景-15 [高校生会議2-06]

高校生コメンテーターとしてのテレビ出演は、先回の情報番組出演を見たディレクターからお誘いが有って決まった。
番組的には遥香さまに出て頂きたかったのだろうが、みどりの風党首というお立場も有り私に回って来たのだと思う。
出演が決まってから、私を支える体制を整えて下さったのは桜さんが選んで下さったマネージャーの山田さん。
彼の働きかけにより、番組で取り上げられそうなネタを検討するワークシートが立ち上げられたが、それに参加して下さっているのはチーム遥香のメンバーが中心…。

「誠、私のワークシートだけど、番組出演に向けてサポートスタッフが立ち上げたシートを加えたのは確認してくれた?」
「ああ、スタッフに凄い人達が加わっているし、情報提供して下さっている方々の名前を見てると期待の大きさが分かる、書き込み権限貰ってるけど、俺が書き込める状態じゃないと感じたよ。」
「うん、良い経験をさせて頂けそうだわ。」
「多少ニュアンスの違う意見も有ったが、その辺りは大丈夫なのか?」
「それぐらいは整理して行けないとね、根本的な部分はみどりの風の方針に沿って、枝葉の部分は自分の考えをしっかり織り交ぜるつもり、そうでなければ長続きしないでしょ。」
「そうだな、それでも生放送というのはプレッシャー大きく無いのか?」
「私のスタッフとして見守ってくれるのでしょ?」
「ああ、今まで担当していた作業は整理しておいた、これからは、きっちりガードさせて貰うよ。」
「なら大丈夫かな、知らない人ばかりのスタジオだと心細いのよ。」
「だろうな…、出演に当たって方針とか固まったのか?」
「うん、ある程度はね。」
「どんな感じ?」
「偏らない視点、公平で無くてはならない筈の報道が、実際は随分片寄っているでしょ。
報道機関は政権に反対するのが役目だと勘違いしてる人がいるみたいだもの。」
「そうだよな、改憲するのが悪い事の様に書いてる新聞も目立つ、小学生が読んでもおかしいと思う様な第九条、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、を残したままでは普通に考えて自衛隊は違憲だよな。
平和憲法の理念をしっかり守る形で自衛隊の位置づけを明確にすべきだろう。
九条をどう改正するかの議論をしないで、ただ憲法改正が平和に反する事かの様な記事を目にするよ。」
「みどりの風は改憲派だものね、自衛隊は戦力ではないとでも言うのか…、無くせとか言ってる良く分からない政党があるけど…、でもいざ改正となると条文作成は難しいのでしょうね。」
「多くの人の思惑か…。」
「それを整理して、判断して行くのが政治家の役割、でも最後は国民投票で結論を出す訳だから、改正案の出来栄え次第かしら。」
「う~ん、国民投票すると多額の費用が掛かる訳だから、確実に過半数以上を取れる様な案が必要だな。」
「うん、番組で憲法改正が話題になったら、その意見も出してみるわ。」
「ああ、あくまでも千景の意見としてな、強力なブレインの考えを参考にしても、人前で話す時は自分の言葉として頼むな。」
「ええ、そのつもりよ。」
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板垣千景-16 [高校生会議2-06]

コメンテーターとして、一回目の出演は無難にこなせたと思う。
少し困ったのは女子高生最近の流行について。
全く気にしていない事なので一瞬戸惑った。
流行を追い求めるタイプではないので良く分からない、下準備でも見過ごしていた。
仕方がないので、流行に疎いが今着ている服はプリンセス遥香ブランドだと答える。
番組のスポンサーに岩崎関係も付いているから問題ないだろうと判断。
しばらく後に聞いたのは、プリンセス遥香女子高生向けの売り上げが番組放送後ぐっと上がったという事、改めてマスコミの影響力を感た。
その番組終了後、一休みしていたら、山田マネージャーと番組制作スタッフの所へ呼び出された…。

「板垣さん、今日はお疲れさまでした。
清楚な服装、穏やかな笑み、分かり易いトーク、今時の軽い女子高生とは一線を画しつつ、彼氏はいると明言。
今回の放送中から反響が大きかったです、今後も、出来れば隔週でなく毎週のレギュラー出演をお願いしたいのですが如何でしょうか?」
「下品な話題に巻き込まれるのは本意では有りませんでした、番組出演者それぞれに役割が有ると思いますので、私は冷めた表情しか出来ませんでしたが。」
「構いません、むしろそのポジションでお願いします、下品なアイドル崩れならいますので、そことは一線を画した知性派女子高生として番組の看板になって頂けると嬉しいです。
板垣さんがレギュラーで構わないという事でしたら、条件面は山田さんと相談させて頂きます、如何でしょうか。」
「そうですね、お返事は少し相談してからでよろしいですか?」
「はい、何時頃までに頂けるでしょうか?」
「一時間程度で結論を出せると思います。」
「分かりました、お願いします。」

すぐ誠に話し、お父さんへ電話、二人がレギュラーに賛成してくれたので、竹本市長など数名の関係者に連絡をした後、山田マネージャーが了解だと伝えに行った。

「千景、忙しくなるが大丈夫か?」
「大丈夫よ、連絡を入れたら、竹本市長は岩崎学園大学へ今までの実績だけでも特別推薦で入学出来ると思うが、番組レギュラーを真面目にこなしたらスーパー特別推薦も通るだろうって。」
「うっ、高二の終わりにほぼ大学入試が終わるって、あれか…。」
「私の為に調べておいて下さったの、市長は私が入試に時間を取られるより、市政やみどりの風に貢献する事を望んでみえるからだけど、私の将来も見据えてね。」
「う~ん、それでも毎週だと休みが取れなくなるし準備も大変だよな。」
「そうかな、今回の出演に向けてニュースを見て来たけど、ネタなんて似た様なのが多いわ。
一旦自分の考えをまとめたら、後は表現を変えて対処すれば良いだけの話題も少なくない、本当の意味で目新しい話題は大してないのよ。」
「はは、言われてみればその通りだな…、逆に言えば同じ過ちが無くならないという事か。」
「そう、だから自分なりの解決策を模索しておいて、似た様な話題が出る度に主張して行こうと考えているの。」
「頼もしいね~、議員に立候補したら、是非一票入れさせて頂くよ。」
「ふふ、まだ選挙権もないわよ。」
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板垣千景-17 [高校生会議2-06]

番組では毎週の様に、遥香さまに関する話題が取り上げられた。
それだけ目立つ活動をしていて下さるからなのだが、その解説は私が担当。
みどりの風本部が公表して欲しい情報、公開しても良い情報は全て把握して番組に臨んでいる。
その流れから、遥香さまとは直接お会いする機会が徐々に増えた。
十七歳の女の子同士が政治について語り合う風景を撮影し放送で使った事も有る。
私的に会う時には、素の清音遥香として接して下さるのが嬉しかった。
双子コーデの話は遥香さまからの提案。
髪型は私が遥香さまに寄せた。
身長も体型も近いので後ろ姿を写真で見るとそっくりに。
でも、オーラが違うので生ではすぐに分かるそうだ。
会う機会が増えたのは、遥香さまの意向と周りの配慮。
普段大人ばかりに囲まれているだけでなく、遥香さまとして特別に振る舞う必要が有る、人には話さないがストレスを抱えていてもおかしくない。
遥香さまは、同い年で政治経済の話しも気軽に話せる私の存在は貴重だと話して下さった。
私としても、天才美少女と友達になれて嬉しい。

「最近は遥香さまネタが更に増えたな。」
「誠、遥香さまの事をもっと知りたいという人は沢山いるのよ、それと解散総選挙の話しがちらつき始めている事も有ってちょっと押し気味にしてるの。」
「そうだな、首相がタイミングを逃したと話す人もいるよ、こちらとしては遅くなればなるほど準備が進むという事だが。」
「みどりの風への支持が広がっているのは感じてる、総理はみどりの風の人気を脅威と捉えていないのかしら?」
「未知数の恐怖感が襲っていたりしてな、総理になって欲しい人アンケートで、遥香さまは選挙権すら無いにも関わらず堂々の第二位。
議員数が少ないのに政党支持率が野党第一党を越したのは、千景の功績も大きいよな。」
「ふふ、先回はちょっとやり過ぎたかな。」
「いや、あれで良いのさ、キャンキャン喚く様に話す野党党首の後で、冷静に分かり易く話す姿が恰好良すぎて惚れなおしたよ。」
「国民の感覚とずれてるから、野党なんだって気付いて無いみたいでしょ。
私達は地域政党での実績プラス遥香さまのイメージ戦略…、遥香さまと私の双子コーデ写真は人気が有って、みどりの風の宣伝効果だけでなく、プリンセス遥香ブランドの売り上げアップにも貢献しているのよ。」
「はは、俺の周りの奴らは新しいのが公開される度に盛り上がって、でも、みんなは千景が他党の考えを全面否定せず、冷静に分析して評価すべき所は評価している姿勢が恰好良いって話してくれるよ。」
「それが、みどりの風の方針だもの、自分と対立しているからと言って全否定していては討論にならないでしょ。」
「だよな。」
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板垣千景-18 [高校生会議2-06]

衆議院が解散されたのは遥香さまが海外へ出掛けられる直前の微妙なタイミング。
総理がそこを狙ったのかどうかは不明だが、色々事情が有ったのだろう。
解散を受けて、私がコメンテーターとして出ている番組では選挙に向けて各党からのゲストを招いての座談会開く事になった。

この討論に、私は今まで公にして来なかった、みどりの風特別顧問という肩書で参加。
この肩書は随分前に頂いていたが、選挙戦が始まるまでは特に使わないと決めていた。
普段の番組で公平な立場という印象を損なわない為だ。
討論の前半、私は聞く事に専念し各党の主張を確認。
後半は残り時間を考えながら各党の意見に対し賛成する所は賛成した上で反対意見も述べさせて頂いた。
番組終了後、すっかり顔なじみとなった番組スタッフと…。

「鈴木さん、私、ちょっとずるかったかしら。」
「はは、さすがでしたね、エンディングに向かうタイミングで、それまでの発言を引き取って整理、みどりの風の主張で締めくくって司会者に投げの返す、場慣れしてるとは言え見事でした。
残り時間を計算してたのでしょ、ずるいと言うより恰好よかったですよ。」
「嫌な女だと思われたのでしょうか。」
「良いじゃないですか、各党にどう思われようとも視聴者は味方ですから。
毎週見て下さっている方なら、千景さんの主張の意味はしっかり理解して下さっているでしょう、しっかり伝わっていますよ。」
「そうかしら…、ねえ、鈴木さんはみどりの風に一票入れたくなった?」
「もちろんですよ、千景さんが立候補出来ないのは残念ですが。」
「ふふ、私が被選挙権を与えられる頃までには、みどりの風が強固な体制を築き上げ、私が必要無くなるのが理想なんだけど。」
「そんな事言わないで総理大臣ぐらい目指して下さいよ。」
「あらっ、総理大臣って大変なのよ、判断力決断力がしっかり備わってない人が人気だけで目指す様な立場ではないのだからね。」
「はは。」
「利害関係が難しい局面での判断は不利益を被る人が出る可能性が有る、それを踏まえて決断して行かなくてはならないし、それが出来なければ政治家として不適格と言えるかも。
決断が正しかったかどうか、すぐには結果が出ない難しい問題も少なくないわ。」
「は、はい…、でも絶対普通の女子高生が語る内容じゃないんだよな。」
「え~、普通の女の子だよ~、双子コーデの写真見る?」
「お願いします。」
「どう?」
「お~、遥香さまと…、うん、遥香さまと双子コーデが出来るのは千景さんだけだよ、送って下さいませんでしょうか。」
「そうね、何時もお世話になってるから、これからもよろしくね。」
「は、はい!」
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板垣千景-19 [高校生会議2-06]

みどりの風の選挙運動。
演説会会場には多くの著名人が応援に訪れて盛り上げて下さっている。
日本の大物歌手達だけでなく、遥香さまを慕うアメリカのスターも来てくれた。
彼等はみどりの風の方針を理解した上でカメラの前に立ってくれ、自分に投票権はないが政策を知って応援したくなったとジョークを交えながら話す。
候補者達は徹底して、みどりの風が何をどうしたいか訴えた。
党のサイト上では基本的な公約の他、そこから踏み込んだ実行可能な政策案や、詳しく知りたければ更に踏み込んだものまでが公開されている。
全部読もうと思ったら大変な時間が掛かるだけの量は、一つ一つの公約がいい加減なものでは無いと分かって頂けるのに充分過ぎると思う。
地域政党として活動しながら準備して来た成果だ。

投票を翌日に控えお父さんと…。

「派手な選挙運動になったが、千景に出番は無かったのだな。」
「私が動くまでもないでしょ、未成年という事情も有るし。
何と言っても、ここの選挙区でみどりの風の岩山党首が落選なんて有り得ないわ。」
「まあな、すでに当確が出てると言ってもおかしくない。
圧倒的な支持を得て当選した竹本市政の評価は高い、お陰で市長選の勢いのまま明日の投票日を迎える事が出来たな。
みどりの風全体でも、マスコミの調査ではかなり優勢と出ているがどう思う?」
「一番の問題はうちの候補者が新人ばかりという事ね、それを党のイメージと公約関連の訴えでどれだけカバーしきれているか。
それと、古い体質の政治家、能力の低い政治家では本当の改革は出来ない、という事に国民の皆さんがどれぐらい気付いて下さっているかでしょ。」
「でも、ようやく一票を投じたくなる政党、政治家が現れたと話して下さる方が少なくないみたいだぞ、岩山党首には総理大臣になって頂けそうな気がしている、なあ、千景は岩山党首とお会いした事、有るのか?
「ええ、遥香さまと三人でテレビ番組に出演する時の話を、党首になられる一月ほど前にね。」
「そうか、党首になられる事は随分前から決まっていたのだったな、話しをした印象は?」
「大親分ね、そこにいらっしゃるだけで、周りの子分達が仕事を進めて行く、でも何か有った時の責任はご自身で背負うという感じかしら。」
「確かにそんな雰囲気はお持ちだな。」
「でもね、奥様に頭が上がらないというのはイメージ戦略上の事では無く本当の事みたいなの。
遥香さまはそんな姿も含めて魅力的な指導者だと評価してみえたわ。
私も、岩山党首が総理になったら国が良くなると思うな。」
「ああ、明日の選挙結果がどうなるかだ…。」
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板垣千景-20 [高校生会議2-06]

衆議院選挙、みどりの風は圧勝した。
今までの政権与党や野党に希望を見いだせないでいた国民が沢山いたのだと思う。
他に入れる所がないから仕方なく政党を選んでいた人達が、しっかり準備をしてから国政を目指したみどりの風を選んでくれたのだと思う。
私は各党との座談会後からテレビ出演を控えていた。
投票日翌週の放送前、番組スタッフと…。

「千景さん、選挙期間中や選挙後の番組はチェックしていましたか?」
「ええ、もちろん。」
「一視聴者として見た番組はどうでした?」
「そうですね、各局の報道を見る様にしていましたが、何故みどりの風が圧勝したのかしっかり把握し切れていないコメンテーターが結構いて驚きました、立派な肩書をお持ちの方の中にも。」
「はは、私も、うちの番組を見て千景さんの話を聞いていればもう少しまともな事が話せただろうと感じましたよ。
それでですね、国民の多くが支持したみどりの風の関係者で有る千景さんに、今までは女子高生からの一言的だった立場から、メインコメンテーター的な立ち位置になって頂きたいと考えているのですが如何でしょうか?」
「う~ん、そうね…、ちょっと連絡して良いかしら?」
「はい、どうぞ。」

すぐに電話を掛けたのは遥香さま、番組中にも掛ける予定が有るので、すぐに出てくれて事情を話すと…。

『ふふ、そうか…、テレビ局の側としても政権よりのコメンテーターを欲しいと考えてくれたのね。
確かに国民としては新政権が何をしてるか知りたいでしょうね。
こちらとしては多く知らせたいと考えていたから渡りに船だわ。
ねえ千景、チーム遥香メンバーになってくれない?』
「えっと…、メンバーになった方が良い理由は?」
『部下を持てる事と活動費をこちらで用意出来るという事、人とお金を使いこなす練習をしておいて損は無いと思うわよ。』
「そっか、分かったわ、今日は無難に済ませて次回以降に向けて党の関係者とも調整するね。」
『コメンテーターとしてしっかり目立ってよ、千景ならそこらへんに転がってるコメンテーターよりうんと能力が上なのだから自信を持ってね。』
「有難う、じゃあまた後でね。」

遥香さまからの励ましはすごく自信に繋がる。
ただ、この時はまだチーム遥香の事が良く分かっていなかった。
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