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パリ-17 [シトワイヤン-26]

「智里、舞姫さまに関する論争が始まったね。」
「起きない方がおかしいです、祝福を体験している人といない人では話しが噛み合わないでしょう。
舞のDVDすら見てない人からはインチキ教祖様ぐらいに思われているのではないですか。
体験した人達は自分達の宗教の中でどう位置付けて行くか、現代人が初めて出会った、実在する神の如き存在を人間社会はどう受け止めて行くかですね。」
「そうだな、それで、舞姫さまをお招きしたいという申し込みが世界中から届いているのだが、論争を考慮する必要が有ると思うんだ。」
「無視は出来ないですね、万里の考えも聞いて早めに方向性を示すべきところだと思います、後ほど…。」

パリを立つのは明日、パリ市長が市民を代表して挨拶に来る予定。
今、スタッフが舞姫さまに関する論争などを探っているが、コメントを出す必要が有るかも知れない。
その時に今後の方向性が少しでもまとまっていれば話し易い。

「姫さまはどうお考えで?」
「まずは日本で布教活動です。
海外の方に来て頂けば、日本経済も潤うでしょう。」
「布教活動とは?」
地球市民党の理念を、特に苗川大改造が市民の手によって行われたことを理解して頂き、次は皆さんが地球市民となって地球の自然環境や政治経済をよりベターな方向へ進めて下さいみたいな。
そうしている内にキャッシーが発注してくれた、舞姫専用機が完成するでしょうから、まずは歓迎して下さりそうなイスラム圏の国へ赴き、そこを足掛かりにして、紛争地帯へ、どんな形で影響力を発揮すれば良いのか検討して行きたいです。」
「まずは日本で足場堅めという事ですね。」
「はい、それと過疎地を回り現状を見てみたいです。
人の少ない土地で私の力がどう変化するのか確認しておきたいです。」
「テレビでは動物にも影響を与えていると報じてたよ、過疎地ではサルやシカが力をくれるのではないかね。」
「本間さん、その辺りの所が自分でも、まだ分からないのです。」
「以前、虫に刺された経験が無いと話してただろ、結局、そういう事なのさ。」
「万里の代わりに私を狙うのよね、蚊ですら姫さまには遠慮してたのかな。」
「それは、お姉ちゃんが美味しそうだからよ。」
「そういう問題じゃないと思うわ、犬だって小鳥だって万里が、おいで、いらっしゃい、と言わない限り近づいて来ないじゃない。」
「それって、姫さまが呼べば小鳥でも寄って来るってことなの?」
「ええ、綺麗な小鳥は近くで見たいじゃないですか。」
「へ~、どんな風に呼ぶのか見てみたいし…、姫さまの力に懐疑的な連中の為にデモンストレーションとして小鳥たちと戯れる姿、お願いしたら可能かしら。」
「あっ、何かが足りないと思ってたら、旅行中動物と触れ合う機会が無かったな、明日はパリの野鳥達と遊べるかしら。」
「そうね、警備担当と相談しておくわ。」
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