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来日-03 [シトワイヤン-22]

苗川市民祭は、本間氏が苗川市長になって以来、市民政党若葉の象徴的な祭りとなっている。
今年は、苗川大改造の内、一つの事業が完成したことも有り視察に訪れる人が多い。
その中で、海外からの地球市民党関連は自分たちが受け持つことに。
市民政党若葉発起人の肩書で挨拶をし、しばらく話をした後は担当スタッフに任せる。

「お疲れ様です。」
「おお、お疲れ、智里ちゃんの方も本日終了かい?」
「市で受けたお客様は終わりですが、夜は株式会社舞姫取締役としての接待が残っています。」
「大変だね。」
「ええ、キャッシーからは、ビジネスパートナーとして私が信用出来ないと感じたら手を組まないと言われてまして、判断力が試されています。」
「智里ちゃんを信頼してのことなんだね。」
「彼女は万里を広く世界に知らしめて行くことで人を幸せにしようと考えています。
人を幸福にするビジネスをしたい、というのも彼女のお爺さまが、かつて進めた事業では人を不幸にした事が有るそうで。
その反省からお爺さまは事業転換をされ、キャッシーも起業するなら人に喜んで貰える会社にしようと。」
「なるほど。」
「万里は頻繁に渡米出来ません、その状態で効率よくファンを増やしていくには今夜の客人と手を組むのが早いと考えています。
日本に来るぐらいの人ですし、メールでやり取りした範囲では問題ない思っていますが、私より万里がどう感じたかでを最終判断とするかも知れません。」
「それが無難かもな、ところで、今日の客人はどうだった?」
「市長筆頭補佐とか適当に付けられた肩書で挨拶、少し話をして後はスタッフ任せです、踏み込んだ話はしていませんが、思っていたより苗川大改造の本質が理解されている様で嬉しかったです。
お一方は治安の悪い国からご訪問で、特に。」
「かなりひどい国?」
「はい、殺人事件は日常茶飯事だそうで、麻薬対策が進まないと嘆いておられました。
苗川での防犯対策を聞かれましたが、出かける時は鍵を掛けるぐらいしか思い浮かばなくて。
鍵を掛ける習慣の無いお宅が未だに残っていると話すと驚かれました。」
「その辺りの人を疑わない心が苗川大改造に繋がっているのだよな。」
「ええ、そんな話をしたら、人を見たら泥棒と思わなくてはいけない国だそうで、落ち込まれて…。」
「同情しか出来ることは無さそうかな。」
「万里のポスターを差し上げたら喜んでおられましたよ、DVDでご覧になられた事が有るそうで、明日の舞を楽しみにしてると。
和馬さんが担当されたお客さまは如何でしたか?」
「国によって程度に差こそあれ似たような感じかな、まあ、万里ちゃんのポスターを差し上げてからの反応は皆さん同じだったよ。」
「ほんとはDVDを差し上げたかったのですが、市の担当としてお会いしている以上個人的なプレゼントを差し控えなくては行けなくて残念でした。」
「明日の舞を見たら自費で買って帰るだろう、勝手に宣伝もしてくれるさ。」
「ですよね、和馬さんも明日は絶対見逃しては駄目ですよ。」
「ああ、折角手に入れたチケットだ、生で見たいよ。
ライブビューイングも各地で開かれるそうだが、万里ちゃんの舞を生で見られるチャンスはそうそうないからな。」
「そうなんですよ、私でさえ練習を見ていなくて、そもそも練習してるかどうかも怪しくて、打合せはしているそうなのですが。」
「前から?」
「五年生までは普通に練習していましたが、創作の部分が多くなってからは、本人曰くイメージトレーニングをしているそうです。」
「万里ちゃんの舞は不思議な魅力に溢れている、お客さま方も癒されて頂けると良いのだが。
舞姫さまの舞を見るために来日を決めたという方もみえてね、MAIHIMESAMAは英語でも通用し始めてるみたいなんだよ。」
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