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智里-06 [シトワイヤン-21]

「梨花、朗報よ!」
「どうしたの?」
「メロディー言語の中に著作権上問題が有るものが存在しないか調べて貰う過程でね、ちょっとしたきっかけから著作権者の中にメロディー言語の趣旨を理解して下さる方が現れたの。
誰もが知ってる様な曲の一部をメロディー言語として使うことに許可頂ければ、無料で、舞台とか公の場で披露させて頂いても問題なくなるのよ。
資料上には元歌の作詞作曲者と曲名を明記し、有名な曲のフレーズですがメロディー言語としてこの部分のみを利用する場合につきましては著作権者の許可を頂きました、として発表させて貰うことになるわね。」
「メロディー言語辞典が充実するのかな。」
「たぶんね、著作権者にとってもメリットが有るのよ、世代が違ったり国が違ったりして全く知らなかった人が、メロディー言語を通して知り興味を持つ可能性が有るでしょ。
日本で有名な曲の一番印象に残る部分が英語圏でも歌われ始めたら面白いし。」
「確かにそうね、私達としてはそのまま使いたかったメロディーを堂々と使える様になる訳で、でも英訳しにくいのはどうするの?」
「意味や使い方を明記してローマ字表記で良いのよ、SUSHIみたいにね。」
「公式な場ではその部分のみでも、友達同士の時はもっと歌っても良いのよね。」
「勿論。
メロディー言語は、英語ベースで構築しながら日本人しか知らない歌を発信という一面を持つ、大いなる歌遊びになるのよ。」
「その歌遊びを一番喜んでるのは合唱部の連中よね。
休み時間はずっと歌って話してる、そうそう、授業中、思わず歌って答えてしまった人がいたのよ。」
「はは、先生に怒られた?」
「先生は歌って注意、場が和んだわ。」
「そっか、歌の好きな先生がチェックしてるって聞いたことが有る。
ねえ、複数のメロディー語を同時に歌うとハーモニーになるというのは、まだ合唱部ぐらいしか使えてないけど聴いてみた?」
「ええ、メロディー言語の普及を目指して、ミニコンサートを開けないか検討してるそうよ。
練習してる曲の間に入れてとか。」
「まだ作られてない言葉は工夫して合唱曲としても歌える様に作ってみようとしてる人もいるから、完成したら是非合唱部で歌って欲しいわね。」
「智里、ロスアンゼルスの方はどうなの?」
「音楽好きが多いから、楽器での対話とかでも盛り上がってるそうよ。
キャッシー達が立ち上げたMAIHIME Corporationはサイトのベータ版スタートに向けて準備を進めてるところ、プロモーションビデオ作製の為、日本に送り込んでくれる歌手のトレーニングも順調なんだけど、その中にね、梨花は万里のDVDで凄く低音の素敵な男性、記憶にない?」
「あっ、空港職員役ね、向こうでは結構有名なんでしょ?」
「ええ、その彼も押さえてくれてね、万里と二人を事業展開の中心に。」
「万里ちゃん忙しくなり過ぎない?」
「大丈夫よ、色々刺激が欲しいみたいでね。
中学の授業は先生と交渉して眠くならない様にしてるそうだけど、仕事を理由に多少休むのは有りなの。」
「知的欲求が満たされてないの?」
「口には出さないけど多分ね。
だから、万里のミュージカル風英語教材第二弾とメロディー言語紹介ビデオ作製、和馬さんと番組出演とかでストレスを発散させるべきなの。」
「うわ~、そんなの私だったらストレスが溜まりそうだわ。
万里ちゃん自身は何て?」
「とても楽しみだって歌ってわ。」
「ふふ、言ってたじゃなく歌ってたなのね。」
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