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智里-04 [シトワイヤン-21]

メロディー言語は仲間内でささやかに利用を始めている。
元々、仲間内で良く使う言葉を選んで作り始めたからでも有るのだが『おはよう♪』みたいなのは何となく周りにも広まりつつ有って、おはようのメロディーで眠い~と歌う友人が増え始めた。
そこから、ちゃんと寝なよと突っ込むメロディーを増やすことに繋がる。

「智里、メロディー言語は面白いし、のんびり気分に浸りたい時に良いわね。」
「そうね、良く使ってるメロディーは、近くで聞いてる人達にも浸透し始めてるみたい。」
「普通に英語の短い歌を聞いてる内に、言葉が無くても意味が分かる様になるみたいだけど、幼児が言葉を覚えるのと同じなのかもね。」
「ねえ、愛を告白するメロディーを男子に理解させる方法ってないかな?」
「梨花はついに告白を決意したのね。」
「聡のことなんて大嫌い、メロディー言語的には大好きって歌ってみたいのよ。」
「微妙な乙女心か…。」
「だって、ずっと誰よりも仲の良い友達のままなんて、聡はね…。」
「まずは大好きってメロディーを浸透させる方法かな?」
「ねえ、万里ちゃんのことが大好きというメロディーと異性の…、あなたの事が大好きなんです、というのはニュアンスが違うよね、この手のメロディーは複数有って良いと思わない?」
「そうね、複数の案を用意してから聡に相談する形で、彼の脳にメロディーをインプットしてあげようか。
聡は何となく影響されてメロディー言語を使い始めてるから問題ないでしょう。」
「お~、持つべきものは友だ!」
「まずは皆で相談ね、それにしてもお遊びで始めたのに、人数増えたな。」
「合唱部を始め音楽系の部活中心に、他校でも静かに広まりつつ有るみたいね。」
「ええ、中学も含めてね。
そうだ、I LOVE YOUの基本日本語歌詞は『月が綺麗ですね』にしよう。」
「あっ、夏目漱石ね、良いかも。
でも、あえて長めのメロディーにして歌詞に自由性を持たせたいかな。」
「告白だもんね。」
「聡の欠点を沢山用意しとかなきゃいかんな。」
「おいおい。」
「欠点を知っていても好きだ、という方が安心して受け入れてられそうじゃない?」
「お~、恋する乙女は乙女なりに考えてるんだ。」
「ねえ、キャッシーにはメロディー言語のこと伝えて有るの?」
「ええ、向こうでも試してくれてるし、向こうのチームも作ってくれている、鼻歌検索アプリのメロディー言語版制作も考えてくれているのよ。
まあ、お遊びなんだけど。」
「ふふ、お遊びで終わらせる気なんてないでしょ?」
「まだ、始まってもいないわよ。」

実用性は無いし、学校ならともかく会社で歌っての会話は難しいだろう。
それでも、母国語の壁をメロディーで越えられたら楽しいと考えている。
世界共通の遊びとして各国に広げることが出来ないか、キャッシーとはその為のアイテムを提供する会社設立を目論んでいる。
勿論、地球市民が言語の壁を越えて歌ったり演奏したりして会話する世界を夢見ての事だ。
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