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夏休み-09 [シトワイヤン-18]

しばらく万里ちゃんを囲んで雑談をした後。

「万里ちゃん、みんなの作品集めて有るけど、見る?」
「うん、結構多いのね、嬉しいわ、えっと清水真紀さんは真紀ちゃんって呼んでも良い?」
「はい。」
「じゃあ、真紀ちゃんも一緒に、みんなの作品を見ない?」
「作品ですか?」
「算数の文章問題なの。」

『ちび鬼チビーは九才の赤鬼、角の先まで含めた身長が0.53mのちびっこです。
今はお昼寝をしている青鬼デカーの顔に落書き中ですが、おっと、手が滑って黒マジックがデカーの鼻の穴に刺さってしまいました。
鼻の穴の痛さに目を覚ましたデカーは怒って、チビーを追いかけます。
でも、チビーは一分間に487m走れますが、デカーは一分間に439mしか走れません。

では、格好良い君への第一問。
君ならデカーの顔にどんな落書きをしますか?

第二問、チビーはどれだけの高さの台に乗るとデカーと角の先が同じ高さになりますか?
デカーの身長は角の先まで2m31㎝です。
式と答えを真面目に書いて下さい。

第三問、もしチビーとデカーが同時に走り始めたとしたら、7分後、二人はどれだけ離れているでしょう?
式と答えを真面目に書いて下さい。

別の答えは有りますか?』

「どう、真紀ちゃん、解いてみる?」
「はい、えっと…、第一問、青鬼のほっぺにピンクの桃ってどうかしら?」
「ふふ、桃太郎にやられた、トラウマが蘇ったりしてね。」
「第二問は、2.31-0.53=1.78 答え 1.78m
第三問は、(487-439)×7=336 答え 336m
えっと…、別の答えは…、チビーは疲れてデカーに抜かされてしまうとか…。」
「計算早いのね、デカーは追いかけてた理由を忘れてしまったのかしら。
実はデカーを落とすための落とし穴が用意してあったのだけど、間違ってチビーが落ちてしまったとかは、どう?」
「700m地点に、たこ焼き屋さんが有って、二人仲良く食べました、だと平和です。」
「そうね、平和が何よりだわ。」
「面白いけど五年生が作ったのですか?」
「そうよ、算数だけでなく国語の読解力を養う問題を解きながらセンスも磨けそうでしょ。
算数倶楽部のメインでね、みんなで解いて、時には突っ込みを入れたりしてるの。
文章がやたら長くて読解に重点が置かれていたり、歴史上の人物を登場させたり、理科の学習内容を問題に織り込む子もいるのよ。」
「自由なのですね。」
「約束事は有るの、三年生向けの問題では四年生までに学習する漢字を積極的に使うとか、ヘッダー、問題の上に、教科書のどの辺りの学習内容なのか書いておくとかね。」
「手書きとかプリントアウトとか色々有るのですね。」
「午後から来る大学生が作者と相談して、直す所を直してからパソコンのデータベースに入れてくれるわ。
手続きをすれば自宅のパソコンからでもアクセス出来るのよ。」
「私もですか?」
「もちろんよ、もう仲間になったって、中学生からも聞いてるからね。」
「万里さん、苗川に越して来てから嬉しいことや楽しいことばかりです、世界一の町、世界一の小学校だなんて全然信じてなかったけど、今は絶対世界一だと思っています。」
「有難う、嬉しいわ、でも、それを維持して行くには何が必要か分かるかな?」
「えっと…、私達が本当の市民として鹿丘小や苗川と向き合って行く…。」
「ふふ、もうすっかり苗川の市民なのね。」
「はい、私に出来る事が有ったら頑張りますので、何でも言って下さい。」
「じゃあ、みんなの作った問題、解いてチェックをお願い、誤字脱字の確認や問題に問題がないかね。」
「はい。」

作業は僕らの班も手伝いました。
慣れない内は、みんな上手く出来なかった問題作りですが、面白いのが出来始めてから、みんな競い合う様に作っています。
面白いのが出来上がると万里ちゃんに褒めて貰えますから。
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