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お祭り-03 [シトワイヤン-17]

愛華さんと万里の話を沢山したから何時も以上に気分良く会議へ望めた。
特に何かを決める会議ではなく、皆さんからの報告や気付いた事を聞くのがメイン、堅苦しい会ではない。
先にゴミ焼却場などの話を済ませ、話題は市民祭に。

「設備は安全面に問題の無い様、計画段階からチェックをして貰っています。
設営が始まったら消防団が火器を使う所を中心に安全確認作業を行いますが、運営に係わるスタッフ全員、小学生から老人クラブまで気付いた事が有れば些細な事でも教えて欲しいとお願いして有ります。」
「はい、高校生以下に関しまして確認しました、市民祭期間中は安全確認を怠らない様、声掛けをして行きます。」
「毎年の事だからと気が緩まない様に、安全確認は大勢の目でお願いします。
ログハウス村のチェーンソーを使うイベントとかは注意する人も多いと思うのですが、昨年は神社の祭礼に予想をはるかに上回る来場者が有っての混乱、油断大敵です。」
「でしたね、智里ちゃん、今年も万里ちゃん舞ってくれるの?」
「はい、神社の方は五年生に任せまして、観客が多くても良い様にイベント広場の方で時間を作りました。」
「小さかった頃の智里ちゃんの舞も良かったよ、姉妹で舞うということは考えてないの?」
「はは、私は万里の舞を見て幸せに浸っていたいです。」
「今一つ読めないのが神社での舞を見に来る来場者数なんですよ、昨年は明らかに万里ちゃん目当てだったじゃないですか、対策はして有るのですが。」
「多過ぎる時は入場制限してイベント広場へ誘導なんでしょ、神事なんてことを気にしてる人は少ないから大丈夫なんだけど、イベント広場を宣伝し過ぎると、神社の方が寂しくなり兼ねないわね。」
「まあ、儂らは見物に行くし、五年生達は親戚が見に来てくれるぐらいが良いみたいだよ、間違っても万里ちゃんと比べない様に気を付けてやれな。」
「子ども達には舞の練習を頑張ったと褒めて有ります、出来栄えは二の次ですし、彼らにとって万里ちゃんは別格ですから大丈夫でしょう、なあ智里ちゃん。」
「はい、小中学生は少し転校生が増えただけで特に問題は無さそうです。」
「問題は新規の団体かな?」
「苗川高校生部会は、先輩方が積極的に手伝ってくれそうです。
大まかな人員配置をしていますが、状況に応じて真っ先に動くチームと考えて下さい。」
「それは頼もしいね。」
「苗川での就職を考えている人も少なくないのです、苗川の目指しているものに憧れてその一員になりたいという人も。
すでに染まってる人が多くて皆さん格好良いのですよ。
バイトの時に、同じ価値観の人に囲まれ少しずつ変われて、それが他でも自然に出せる様になり、自分って自分が思ってたより良い奴なのだと気付かされたそうです。」
「俺もそうだったな、まあ、俺達は凡人なのだが…、なあ、智里ちゃん達はこのまま聖人君子とかになって行くのか?」
「それはないですよ、最近の私は反抗期みたいですし、万里はイタズラもするのですよ。」
「どんなイタズラを?」
「伊藤さん、最近、片付けようと思っていた古紙が、トイレから戻ったら無くなっていたなんて経験有りませんでしたか。」
「あっ、離れていたのは大した時間じゃなかったし、周りの皆は自分の作業を普通にしていて、狐につままれた気分…、儂が耄碌した訳ではなかったのか…。」
「あの場にいた子ども達が犯人なのです。」
「子ども達は、お茶を入れてくれたり、何時も通り優しかったから訊くに聞けなかった…。」
「イタズラも格好良くなのか。」
「まあ、腰の調子が少し悪かったのを見抜かれていたのかも知れない、そういう子達だよ。」
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