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政権-04 [シトワイヤン-14]

投票日、党の用意した祝勝会場(仮)には早めに入り開票を待つ。

「和馬、Citoyenの売り上げは選挙期間中、予想以上に伸びたそうよ、党員はすでに購入済みという前提だったのに。」
「党員登録も増えました、どちらも党に対して応援したいという一つの意志表示ではないでしょうか。」
「うん、グッズの中では俺達発起人関連の商品がバカ売れなんだろ、製造会社を随分潤していると康太が自慢してた。」
「康太はまだなの?」
「社長は忙しいのさ、でももう直ぐ来ると思うよ。」
「党の発起人、四人が揃わないとね。」
「ああ、大学生の提案に大学関係者や企業人が賛同して設立され大きくなった政党、ということが強調されて来た。
俺達の出会いから党の立ち上げまでが、すでに伝説の如く語られていては、今日ぐらい発起人が揃わないとな。」

暫くして康太が荷物を手に。
「おう、康太、それは?」
「当選記念グッズのサンプル、当選したら何かと物入りだろ、沢山買って頂いて資金の足しにね。」
「もう製造済みなのか?」
「有る程度はね、明日から工場がフル稼働になると信じているよ。
えっと…、そろそろじゃないか。」

開票速報、一気に当確が報じられる。
暫くの間、衆議院も参議院も市民政党若葉の候補者ばかりが続く、予想通りだがやはり嬉しい。

「党員の多い選挙区はやはり楽勝だったわね。」
「選挙戦で盛り上がらなかった苗川も、今日はお祭り騒ぎだろうな。」
「それは他の選挙区次第じゃないの、彼ら的には投票前から当確同然の地元候補達より、政権を取れるかどうかが問題でしょ。」

「テレビ局の取材が入りますが宜しいですか?」
「はい、どうぞ。」

取材を受けたり選挙報道を見たりしながら、当確が出るのを待つ。
そして…。

「過半数、行きそうね。」
「ああ、政権交代確定だ、後はどこまで議席を伸ばすかだな。」
「皆さん集まり始めています。」
「鷹上党首、満面の笑みだな。」

『バンザーイ。』
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