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猫田小夜-36 [化け猫亭-04]

「そんな永井さんに伺いたいのは、名古屋に将棋会館を、と言う話です。
檜田さんは、全く分からないと話しておられたのですが如何です?」
「彼はアマでも有段者なんだよ、俺の話なんて必要ないだろ。」
「だめです、戦わずして負けを認める様な姿勢は、お子さんにとってマイナスですね。」
「まだ、生まれてもいないのだが…。」
「将棋会館のニュースはご存知でしょ?」
「まあね…、あれは別に名古屋将棋会館を作らなくても関西将棋会館の出張所的な感覚で、まず、名古屋対局室とか作れば良いんじゃないのかな。
対戦相手の事を考えても、名古屋なら全然問題無いと思うんだ。
将棋会館となるとハードルが高くなるが、常設の対局室、対局の無い日は将棋教室とか小さい将棋イベントに使うとか、いきなり大きい施設を建設するのは時間も費用も掛かるが、名古屋対局室という感覚なら、名古屋の財界が直ぐ動くと思うよ、対局室一つと控室、事務室ぐらいで良いだろう、藤井七段、杉本七段の他に使ってくれそうな人は多く無いのだから。」
「永井さんから、そんなバランス感覚に優れた案が出て来るとは思っていませんでした。」
「小夜ちゃんから、そう言われて…、喜んで良いのか…。」
「私が未熟でした、名古屋に将棋会館をという実に短絡的な発想に対して檜田さんと可能性を模索したのですが、出張所的な発想は浮かびませんでしたので。
今度、檜田がいらした時にぶつけさせて頂きます。」
「少し恥ずかしいが…。」
「それより、名古屋対局室実現の可能性を探ってみませんか?」
「そうだな…、問題は規約の改正と職員、維持費の辺りか…。
今でもタイトル戦は各地のホテルとかで行っているし、将棋会館以外の場所で対局が組まれる棋戦も有る、上位の棋士が名古屋での対局を希望したら、それが許される様にするのは難しくないと思うな。」
「今まで、東京か関西でしか行われて無かった対局も各地で行える様にすれば良いのですね。
名古屋で実験的に行って好評なら各地へですか?」
「と言っても対局だけだと特に各地で行う意味は無いな、対局中は関係者以外入れないだろ。
人気棋士がイベントを絡めて開催という事ならファンは喜ぶだろうが、対局の前後だと棋士の負担が増えるだけ。
タイトル戦だと前夜祭が有るが、予選の段階で前夜祭と言うのは違和感が有るし。」
「名古屋対局室は必要無いと?」
「いやいや、すぐ作って藤井聡太先生の負担を減らして欲しいと思う、場所は名古屋城の近くだな。
天守閣再建より重要課題だ、今のペースで勝ち続けたら高校を卒業するのが大変になるしね。
結局、羽生竜王の様に通信制で高卒資格を目指す事になるのかも知れないが、移動のハンディは有ると思うんだ。
対局が増えると俺達ファンは嬉しいが、6月19日に順位戦、22日に王座戦みたいに続くと心配だよ。
持ち時間の長い棋戦が多いから帰宅が翌日になる可能性も有る、高校を休めば楽だろうがね。」
「そういう理由で実力が発揮出来なくなるのは面白く有りません。」
「王座戦で対局する深浦康市九段には、プロになってから一番悔しい負け方をしてるから良い状態で対局に臨んで欲しいと思うんだ。」
「永井さんには藤井七段の気持ちが分かるのですか?」
「負けた時に悔しさを隠せなかったんだ、中学生らしさ人間らしさを感じて可愛かったな。
でも、その対局後は二人に負けただけ、手堅さに磨きが掛かった気がする。
王座戦で藤井聡太七段がリベンジするのか、深浦康市九段が跳ね返すのか、楽しみでしょうがない。」
「私の聡太くんが勝ってくれますよ。」
「はは、マジでタイプなのか。」
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