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猫田小夜-35 [化け猫亭-04]

「冗談はさておいて、永井さんは、お子さんに将棋を教えたいと思います?」
「ふ~、小夜ちゃんの冗談は、何処までが冗談なのか分からないんだよ…。
子どもには勿論将棋を教えたいね、プロ棋士を目指して欲しいとは思わないが、親子で遊べる知的な趣味として悪く無いだろ。
キャッチボールと将棋は男女関係なく子どもとやりたいね。」
「子どもがやりたくないって言ってもですか?」
「無理にはやらせないさ、でも密かに子どもが興味を示す方法を研究しているよ。
ただ…、遊びはともかく、早期教育って難しいんだよな。」
「みたいですね。」
「小夜ちゃんは、どんな教育を受けて来たの?」
「小さい頃の事は覚えていませんが、充分な睡眠、規則正しい生活…、その中で本を読んで貰いながら、自分で読める様にして貰った事は大きかったと思います。」
「読書習慣か…、英語とかは?」
「両親は母国語できちんと考える事が出来てからと考えていたそうで、小学五年生ぐらいから色々な形で英語に触れる機会を作ってくれました。
そうですね、ハリーポッターはDVDで何度も見ましたが、日本語吹き替えで見たのは一度だけです。」
「後は字幕で?」
「日本語字幕も一回だけです、後は英語字幕か字幕なしですね。」
「小学生の頃に?」
「ええ、中学になると興味の幅が広がりましたので。
中学の頃からは父と英語で話す時間が楽しかったです、学校での出来事とか。
しばらくして気付いたのは父が意識的に少しづつ対話で使う単語を増やして居たという事ですね。
私には文法無視で構わないと言いながら、さり気なく正しい表現を示してくれていました。」
「そんなの俺には無理だな…、そう言えば、この前は海外からのお客さんと英語で会話してたね。」
「はい、幼児期から英語に触れていなくても、学習意欲と環境が有れば会話出来る様になれるのですよ。」
「う~ん。」
「幼児期から英語教育を受けたとしても語彙が限られると思うのです、日本語の語彙だって少ない時期、小学生が使うレベルの英単語なら小五からで充分ですよ。
英語圏に移住する計画が有るのならいざ知らず、日本で生活して行く上で必要の無い言語ですので。
ただ、子どもに英語の歌を聴かせるのは有効だと思います、私の場合、親が聴いていたので気が付いたら何となく耳に馴染んでいました、ドイツ語やイタリア語もですが。」
「そうか、教育と言うより、まさしく環境という事なんだね。
ご両親は子どもの為に曲を選んでいたのかな?」
「いえ、純粋に自分が好きな曲だったと思います、今でも聴いていますよ。」
「うちの親は、演歌だ…、まあ兄貴の影響で昔のロックは好きだが…、子守歌には向かないだろうな…。」
「深く考えなくて良いのでは無いですか、父親の影響で趣味はギターとか、恰好良いです。」
「だが、下手なのにプロを目指してしまったら心配だな…。」
「ふふ、生まれてもいないのに、今から心配してたら疲れますよ。」
「そ、そうだな、健やかに育って、真面目に生きてくれれば良いか…。」
「親になるって、期待と不安が入り混じるものなのですね。」
「そうなんだよ、子どもの成長を考えたら引っ越しとかも考えたいし、まあ、そういった事が楽しいから生活が充実してるとも言えるけどね。」
「へ~、永井さんの事、少し見直しました。」
「えっ、今までどんな…、い、いや言わなくて良いから…。」
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