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来日-02 [シトワイヤン-22]

夏休み期間中は苗川を訪れる海外からの客人が多く予定されている。
苗川市で進められている事業の一部が完成したのを機に視察という人達だ。
智里は…。

「和馬さん、暮らし易い街に住むには、住人に多少の義務が発生するという事、海外ではどんな認識なのでしょう?」
「どうだろう、暮らし易さの基準は人それぞれだからな。
どんな建物に住むのかでは無く、どんな人達の住む街なのかが大切、苗川の人達は皆さん理解しておられるが、それを当たり前と思うかどうか。
テレビ番組を通して苗川の事を知った人は、人間関係に憧れる人と面倒そうで嫌だという人に分かれているだろ、案外似た様なことじゃないのか?」
「地域社会とのつながりが大切だという事を面倒で済ませる人、都会では多そうですね。
苗川へ移住して来る人達は納得した上ですから問題になっていませんが。」
「夏祭りに絡めてその辺りのプログラムも用意しようか。」
「そうですね、市民政党若葉としても、行政サービスに対して受け身にならない様、強調しておきたい所です。」
「舞姫さまの舞を三回お願いして、そこに来客を集中させる方向でスケジュール調整してるのだろ。」
「はい、ピークを三つに分ける作戦です。」
「大きな企画でなくて良いから、それに合わせて三回開きたいね、スタッフは充分確保出来るかな?」
「大学生対象の募集に対して他県からもかなりの申し込みが来ています、今から準備すれば大丈夫でしょう。
「他県からだと宿泊関係は大丈夫なのか?」
「災害時のテント生活体験と組み合わせました。
テントは訓練の為として本間さんがあちこちから集めたり、市の備品として購入した物、場所は整地作業の済んだ所が確保して有ります。」
「流石だな、メインスタッフに心当たりは有る?」
「はい、苗川高校生部会は高校を卒業しても籍を残して貰っていますが、メインは高校生という事でバックアップをお願いしています。
余力は有るのですよ。」
「こき使い過ぎてるとかないよな?」
「そこは各部署のリーダーに気を付けるよう指示を出して有りますし、全員に対して問題を感じた時に連絡する窓口がアナウンスされています。
バランスの取れた時間の使い方は高校生部会の研究テーマの一つでも有ります。
真面目に働いた人にはご褒美として特別イベントが用意されていますので、馬車馬の如く働いてくれても心は痛みませんが。」
「万里ちゃんのイベントか…、万里ちゃんが忙しくなり過ぎるのが心配だと思いつつも、沢山活躍して欲しいのだよな。」
「大丈夫ですよ、スケージュールをもう少しハードにしないと、疲れて甘えん坊さんモード、いつも以上に可愛い万里になりません。
最近スキがなくなって来ましてね、お姉ちゃんにもっと甘えて良いのよ、と言っているのですが。」
「はは、彼女も一歩ずつ大人になっているのだね。」
「大人になっても、私の妹、甘えて欲しいのです。」
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