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智里-07 [シトワイヤン-21]

メロディーで会話するというお遊びを世界に広げる為、キャッシー達が立ち上げたのはMAIHIME Corporation。
キャッシーが株式会社舞姫の株式を買い、そのお金でMAIHIME Corporation株の四十九%を舞姫が手にした。
広げるのはお遊びでも私たちは真剣な事業展開を考えている。
柱になるのはネット上に立ち上がった、メロディー言語の紹介と学習を目的としたサイト。
まだベータ版だが日本とロスアンゼルスからのアクセス数が伸び始めている。

「ベータ版が始まってからメロディーを変更する提案が届き始めたのだけど万里はどう思う?」
「人によっては違う意味の言葉を強く連想させるメロディーなのでしょ。
変更した方が良いと多くの人が思うのなら今の内に変更すべきね、もう慣れてしまった人には申し訳ないけど、日本語にだって使われなくなった古い言葉が有るのだから。
使ってる人の少ない今なら影響は最低限に抑えられると思うわ。」
「そうね、もしブーイングが起きたら、万里、お願いね。」
「何とかなるでしょ、ねえ、英語と日本語以外はどう?」
「自分の母国語を話す人にも広げたいという人は少なからずいて、幾つかの言語はすでに十名以上の協力者が集まり、システム拡張を始めているの。
それぞれのメロディーがどんな言葉を表しているのか、文字と歌で少しずつ加えられて行くから全然知らない国の言葉を学習する教材として活用出来るかも。」
「そっか、ドイツ語とか学習してみようかしら。」
「基礎の基礎だけど、少しは役に立つかもね。」
「ねえ、お姉ちゃんは地球市民という目線で考えた時、言語による意思の疎通は上手く行ってると思う?」
「意思疎通以前に利害関係を重要視する人が多いかな。
普段は日本語で全く問題が無いのに、何か都合が悪くなるとニホンゴ、ワッカリッマセ~ンなんて人、普通にいるみたいよ。」
「そっか…、言葉が通じないフリか…、う~ん、通じなければ通訳にお願いだけど、もし悪意有る通訳がいたら怖いよね。
通訳が一方の利益を優先させるとか、人を簡単に騙せてしまいそうで。」
「それは、怖すぎるわ…。
勘違いの誤訳だって有りそうだけど、英語ならともかく全く知らない言語だったらどうにもならないものね。
メロディー言語が悪意を持って使われない事を祈るのみだわ。」
「悪意も無く、同じ言語を使ってる人同士でもすれ違うことが有るぐらいだからな。
同じ単語でも人によって受け止め方が違うことも有るよね。」
「そうね、方言と同様に地域差が有っておかしくないし、その言葉とどう接してきたかで…、差別用語を無意識に使う人も居る訳で。」
「色々考えると言葉って難しいのね、情報伝達になくてはならないものだけに。」
「気軽に使ってるけどね。」
「ねえ、言語情報を整理して、文章だけの情報を一次元と考えてみるのはどう。
二次元は電話、音声情報は言葉の抑揚など文字だけでは伝わらない情報を持つ。
三次元は顔を見ながら話す、音声情報に加え表情という情報が加わるし、場合によってはボディーランゲージが加味されるかな。
メロディー言語は顔を見ながらなら四次元と言えるかも。」
「歌詞による情報にメロディーからの情報、歌い方や表情からということね、伝達速度が遅いという欠点は有るけど。
メロディー言語をアピールする時に四次元言語とかでっち上げても良いかもね。」
「手話を加えたら五次元か…。」
「はは、万里はまだ複数人との同時対話をあきらめていないんだ。」
「複雑さが良い刺激になるのよ、脳みそにとって。」
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