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政権-10 [シトワイヤン-14]

鷹上政権は、その成り立ちから海外でも大きな注目を集めているのだが、その情報を積極的に流しているのが地球市民党、世界市民党(仮)から変わって正式名称となった存在だ。
地球市民党は、海外の研究家や著名人が鷹上政権の政策をどう捉えているかなどの情報も集約していて、それが党初期段階の大きな役割ともなっている。
鷹上総理の方針は外交問題でも公表出来ることは極力公表。
二国間の問題で有っても地球市民党を通して考えや立場を明らかにし世界中から意見を聞き参考に。
外交上の駆け引きに不利だとの意見が有ったが、譲れないことは譲らないという姿勢を示したことで信用度が高まったと評価されている。

「ニュースを見てると『国民が国民で有ることに誇りの持てる国、海外から尊敬される国を目指す』鷹上総理の掲げた方針、半年ではまだまだなのかしら。」
「愛華、仕方ないさ、まだ前政権から受け継いだものを修正している段階だろ、一気に変えたら混乱するよ。
それより市民政党若葉の党員が人としての意識改革を進めて来たのが形になり始めてるだろ。
総理大臣からお願いされたら反発が大きかっただろうが、党員達は市民一人一人の心を動かしているからな。」
「そうね、愛国心を教育でと考えてた人がいたけど、根本が違うのよね。
『愛せる国を作る事が国民の義務、愛せる国に暮らせることが国民の権利』市民政党の拡大に伴って個人と国の関係、個人と地域社会の関係を見直す人が増えたし、アーティスト達の活動、メッセージソングの力も大きいわ。」
「次は、地球市民党を大きくして行くことですね。」
「ああ、自分の国だけが良ければ良いという考え方から抜け出さないとな。
まずは友好国の輪を広げて行く、各国政府とも良好な関係でいたいが、地球市民党の活動は国家権力とは一線を画す、地球市民による民間交流をどこまで広げられるかだね。」
「地球市民党がスタートするまでは、ただの外国、それが同じ党の仲間の暮らす国に変わりました。
この感覚を多くの方が共有して下されば良いのですが。」
「色々な価値観が有って簡単なことではないのよね。」
「俺達が政党を立ち上げようと思い始めた頃も、簡単なこととは思ってなかったよな。
それでも、真っ直ぐな声を上げたら真っ直ぐな人達が受け止めてくれた。
世の中、楽して金儲け出来るのなら、他人に迷惑を掛けることを何とも思わない人は少なくないが、そんな人ばかりではなかった訳で、それは海外でも同じだと思うんだ。」
「そうね『愛せる国を作る事が国民の義務、愛せる国に暮らせることが国民の権利』だけど『大切な地球を守って行く事が人間の義務、その地球上で生きて行くのが地球市民の権利』なのよね。」
「本のキーワードだね、本の仕上がり具合はどう?」
「日本語版も英語版も間もなく印刷に入るわ。」
「日本語版はともかく、英語版はどれだけ売れるか想像がつかないね、全く売れなかったりして。」
「あら、私達意外と有名人なのよ、ドイツ語やフランス語での出版も準備に入ったそうで、売れないなんてことは想定してない、というか、お願いしなくても地球市民党関連が宣伝してくれるでしょう。」
「へ~、売れたら印税の使い道はどうする?」
「実験的に小さい国へ投資してみるのは如何ですか、私達の投資だけで国を良く出来る可能性が有ります。」
「あっ、国家予算の少ない国か、それは面白そうだな、社会学的な実験も色々出来そうだ。」
「和馬が王様になるとかね。」
「はは、絶対王政は可能なのかな?」
「国民の生活水準を上げることが出来れば難しくないと思います、私が目を付けてる国は…。」

清香はすでに考えを巡らせていた。
小さな国なら数億円規模の投資でも、効率よく行えば大きな成果となる。
人口の少ない国を一つ、我々の手で変えて行くのは悪くない。
勿論、党のシステムを導入して政治面の実験も出来るだろう。
それから俺達は絶対王政の可能性を語り合った。
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