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拡大-07 [シトワイヤン-13]

苗川から帰りしばらくして、この著名人党員名簿が面白い事になっていた。
始めは、党員で有る事を公言して下さった方のみで始まった名簿作成に対して、今まで沈黙を守っていた方々も公言し始めたのだ。

「清香、ここまで名簿に名前が並ぶとは想定してなかったよな。」
「ええ、著名人かどうか微妙な方もみえますが、意思表示することでご自身の立ち位置を明確にされたかったのかも知れません、参議院選挙に向けての明るい材料になりました。」
「週刊誌が『名簿入手!』という見出しでいい加減なことを書いてくれたが、こちらにとってはプラス材料、統一地方選までは静かなブームだったのが、選挙を経て大きくなり、それを著名人たちが更に拍車を掛けてくれた形だな。」
「市民政党の聖地巡礼も思惑通りに広がり始めました。」
「情報は入ってるの?」
「ええ、苗川の再開発地やログハウス村は勿論ですが、リアル党本部開設時に大きく動いた七つの市でも、地方都市連合の核として、何のご利益も無い女神像を設置したのが党の聖地と認知され、観光客が増えてるそうです。」
「参議院選挙に合わせて俺達が聖地巡礼したら効果的かな?」
「効果は有るでしょうが夏休み前で日程的に難しいです、他の手段を考えませんか?」
「そうだな…、手間が掛からず効果的に…。」
「和馬、党のイメージソングというのは如何です?」
「ああ、う~ん…、悪くないね、イメージソングなら歌詞に市民政党若葉を入れる必要もなく作詞がし易いだろう。
プロアマ問わず広く募集して…、党員にはシンガーソングライターもいる、党のシステムで提案すれば、誰かが上手く進めてくれそうだよな。」
「では、早速…。」

党のイメージソング一曲目は提案から三日後のラジオ番組で流された。
正確にはプロがギター一本で曲を完成させる過程の一部をオンエア。
これがニュースになり、他のアーティスト達を刺激、多くの楽曲を生み出すことになる。
党としては、イメージソングとして問題の無い楽曲に対し、タイトルの上に市民政党若葉イメージソングと入れる事を許可するだけだ。
『瀬田和馬が十万円で買った土地』『何の願いも叶えてくれない筈の女神さま』なんてタイトルのコミカルな曲も有ったが、殆どは市民政党若葉イメージソングとしなくても普通に良い曲ばかり。
CD発売は参議院選挙に間に合いそうに無いが、アーティスト達はインパクトの有る演出を色々実践してくれ、市民政党若葉の名を有権者に広く浸透させてくれている。
演歌歌手とロックバンドが党員同士という括りでコラボしてくれたり。
梅子姉さんとの番組にゲストで来て下さった大物シンガーソングライターは…。
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