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九月一日-09 [シトワイヤン-09]

硬軟織り交ぜての長時間に渡る番組は、正式スタートした党支部を生中継とVTRで紹介しつつ、党組織のあらまし等を解説、党所属になった国会議員の紹介など一通り済ませ区切りをつけた。
その後は、最低賃金UPと物価上昇の関係性を、企業の立場、最低賃金レベルで働く人の事情、物価上昇を負担に感じる人、それぞれの視点から語る、討論会の様子が流されている。

「党としての教育番組なのよね、その効果はどうかしら?」
「和馬が今までさりげなく行って来た、人それぞれの立場を考えた多視点思考プロセス、それを党員の方に分かって頂くとはお聞きしていますが…。」
「皆さん頑張って話しておられるけど、和馬の様な説得力が無いんだよな。
トーク力の差だろうが、タイミングや間の取り方、言葉の抑揚とかが関係していて、ただ意見を言葉にすれば良いという訳ではない、まあ、それが分かっていても真似出来ないのだが。」
「そうね、でも、これから党の候補として出馬して頂く方には、和馬や市長さん達の様に堂々と…、人を洗脳するくらいのトーク力を持っていて欲しいわね。」
「マスコミによって作り出される民意にも対抗して行かなくてはならないものな、なあ和馬、今まで番組を進めて来て特別な圧力みたいな事は無かったのか?」
「番組としての放送禁止用語が少し増えたぐらいかな、禁止にならなくても使う気にならないワードだったが、俺の立ち位置は話題になってる事象に対して多面的に分析、だから局の方針とは違う事でも自分が話さなかったら却っておかしな事になるだろう。
まあ、俺なりに視聴者の皆さんを洗脳しようとはしてるのだけどね。」
「ふふ、それが成功してるかどうかは分かりませんが、和馬の評判は凄く良いのですよ。
局の方も視聴率UPに貢献してると皆さんおっしゃっています。」
「知ってるよ、田舎の婆ちゃんは完全に和馬のファンだからな。」
「康太も学業をおろそかにせず、株式会社和馬の社長をこなしているのですから、お婆さまも喜んでおられるのでは有りませんか?」
「まあな、今日も党支部の手伝いに行ってた筈だよ。」
「ねえ、大きな声では言えないけど、党代表のトーク力は少し残念よね。」
「党代表になったのは、説得の力の有る文章によってだからな、ご本人もそこの所は分かっておられて、党勢拡大を進めたら、党首を立てて衆議院議員選挙に出て頂くと話しておられた、今は将来の総理大臣候補を探して見えるよ。」
「彼には、ネット上で指示を出して頂いていれば良いという事か、彼が苦手なトークは広報部に頑張って貰う訳だな。」
「心配なのは広報部にこき使われそうって事なのよね、私達。」
「一応ギャラは高く設定して有る、限り有る党費を無駄には使わないだろう。」
「俺は頑張って働くよ、本間支部長の所に土地を買って遊んでみたいと思ってるんだ。」
「あの辺りなら土地は安いです、和馬のおこずかいで充分買えますが…、まさか広大な土地を?」
「いや、土地をどう活かして行くかの実験の場に、その資金だよ。
地方都市が抱える過疎化の問題は簡単に解決出来る事ではないが、各市の取り組みを見ていてね。
遊びに行く口実にもなるだろ。」
「そうね、まずは別荘でも建てましょうか。」

軽い思い付きで話した事に愛華たちが乗って来た。
その話がとんでもなく膨らんだ頃、迎えが来て帰宅となる。
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