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夏休み-01 [シトワイヤン-08]

市民政党若葉はリアルな政治団体を模索し始めている。
党の中核を担うのは研究者。
大学関係者が中心になって作り上げた政党は、国会で審議される議案一つ一つに対し、賛成反対の意志表示をするだけでなく対案を示して来た。
それと並行して地方自治に関しても。
国政の場に議員を送り込むのは難しいが、地方なら可能、すでに市議会議員も党員になり発言を始めている。
彼らが所属を市民政党若葉と表明すれば、ネット上だけの政治団体がリアルな団体となり、少しずつ影響力を増して行くと考え、その為の準備作業が進められている。
そんな状況下、俺達は夏休みを利用して旅に出る事となった。

「和馬、今日お会いする議員達は、市議会を市民政党若葉対国政政党所属議員という構図にしようとしているみたいね。」
「ああ、熱心な党員が多いことの裏に、というか、もうそこまで話が進んでいるんだよな、流石は市民団体の行動力と言ったところか。」
「すでに、所属を市民政党若葉に変えると決断なされたのでしょうか?」
「と、思うよ、あの市での党員増加率の高さは彼らの本気度の表れ、九月一日の発表までに、インパクトの有る人数が市民政党若葉の所属議員になると踏んでみえるのだろう。」
「他の地域でも話が進んでいるものね、大きくまとまった方が選挙でも有利になる、それだけの魅力を市民政党に感じて頂けているのなら嬉しいわね。」
「でも、なんかの間違いで議員になってしまった様な人までウエルカムとは行きません、審査は厳しくしてるのでしょうが。」
「その市に住む党員が情報収集をしてくれてるのだから、それを信じるしかないな。」

「あっ、海が見える。」
「おお、旅って気分になるね、留守番の康太を羨ましがらせる第一弾は車窓から見える海の画像にするか?」
「インパクトが弱いです。」
「そうよ、今日の生中継で私達が仕事を忘れて楽しんでる所を見せつけるのが一番でしょ。」
「康太の場合は裏を知ってるからな、楽しそうにしてるだけでは見抜かれるぞ。」
「ふふ、それは大丈夫でしょう、愛華はすでに浮かれ気味です。」
「そういう清香だって。」
「和馬はどうなの?」
「梅子姉さんに突っ込まれ無い様クールに行くか、敢えて突っ込み要素を差し上げるかが問題だな。」
「結局は出たとこ勝負なのね。」
「まあな、その前の市長さんとの対談に左右されそうだけど。」
「そうよね、市長さんのイメージが悪かったら、市の名所を紹介する気力が萎えるかも、頂いてるデータだけでは分からないものね。」
「七人の市長さんと出会う旅と題してるのですから、皆さん他の市長に負けない様、良い印象をと考えてみえますよ。」
「でもさ、腹黒さって滲み出て来るものじゃないか。」
「それはそれで楽しみです。」
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