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挑戦-06 [シトワイヤン-07]

市民政党若葉では、幾つかの社会問題に対する分析と提案がまとまり始めている。
まだ、大きく公開して行くレベルではないが、いずれ、そこから法改正や意識改革をアピールし、それを党活動の柱として行くのが党の方向性だ。
形が出来始めたら番組でも紹介させて頂く。
四月にリニューアルした、その番組は五月中旬になってもそれなりの視聴率を維持、結果としてか他番組からのお誘いがあった。

「ひな壇の人数は多いが、MCの多田さんはプロだ、和馬たちなら埋もれる事はないだろう。」
「他人事みたいに…、康太は出ないつもりなの?」
「絶対三人の方がバランスが良いよ、俺は雑誌系の取材依頼に応えて行く、和馬、そろそろ炎上しそうなネタをぶち込めな、大人しい話題ばかりでは注目度が上がらないぞ。」
「そうだな、レギュラー番組では出しにくいネタを披露してみるかな、しかし、話が有って録画を見たが、出演しているのは一癖二癖有りそうな人ばかりだった、敢えて爽やかさを強調してみるのはどうだ、清香?」
「番組サイドが何を求めて来るかによりますが、和馬には爽やかさの中にもインパクトを残して欲しいです。」
「そうだな、まずは雰囲気を変え…、清香と愛華をアピールしつつ…、視聴者層が違うと思わないか。」
「私達の事を全く知らないという方も多いでしょう、私は構いませんが、多田さんは毒舌キャラです、受け応えに窮したら守って下さいね。」
「ああ、相手の出方次第だけど…、もう少し録画を見て研究しておくよ。」

三人で出演した日曜日の番組、俺達は番組開始後大人しくしていたが…。

「君達が立ち上げた政治団体では、代表選挙を行うそうだね、瀬田くんは代表の座を降りるの?」
清香が応える。
「元々、瀬田和馬は仮の代表なのです、スタート時点で代表が必要でしたので瀬田を仮の代表としました。
ですが本来、代表は党員の選挙によって選ばれるべき、更に国政選挙などの被選挙権をお持ちの方にお願いすべきだと考えておりました。」
「瀬田くんとしては団体の発展に貢献するが、党はあくまでも党員のものだと言うことなんだね。」
敢えて愛華が応える。
「勿論です、市民政党若葉の主張は、まだ小さな声に過ぎませんが、いずれ市民の声として大きな力を持って欲しいと考えています。
選挙の時には、魅力ある政党、魅力ある候補者を選びづらく、仕方なく妥協して投票をしているという声を聞いています。
私達は、その妥協の必要を無くして行きたいです、道のりは遠いですが。」
「だろうね、君達の前に立ちはだかる障害は?」
「費用の問題が大きいですが、それをクリア出来ても、国民の皆さんが納得する候補を立てられるかどうか分かりません。」
「うん、人格者を見つけるのは難しそうだね。」
そこへ、ひな壇席からの突っ込み。
「多田さん、今日はやけに優しくないですか?」
「はは、真面目な子を相手にしてると、素の自分に戻ってしまってね。」
「何、格好付けてんです、先週来た子のことは罵倒してましたよね。」
「良いんだよ、奴はおバカを売り物にしてるのだから
おっさんの方こそ、真面目な私達の話について行けてるのか?」
「馬鹿にしくさるな、バーチャルで始まった市民政党がリアルの国会議員候補を擁立出来るかどうかだろ、いっそ多田さんが立候補したら?」
「はは、そんな余裕有りませんよ、合田さんと違って。
まあ、こういう仕事をしてるから政治に関心が無い訳じゃない、でも国会議員って実際何をしてるんだろう、ねえ、瀬田くん?」
「国会の場では、居眠りをしたり、寝ない様に野次を飛ばす。
採決の時は党の方針通りに一票を投じる、それぐらいしか思い浮かびません、それ以外は謎です。」
「だよね、合田のおっさん、分かる?」
「あのな、ボケにくくて難しいネタを俺に振るんじゃないよ!」
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