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広報-04 [シトワイヤン-05]

番組の三日後、俺達は梅子姉さんが招集した夕食会の場に。

「和馬くん、党員は増えた?」
「はい、一気に増えました。」
「軽い気持ちの人が多そうだけど、そんな党員でも大丈夫なの?」
「問題ないです、バーチャル政党自体に、政治と真正面から向き合う教育の場、という側面が有ります。
討論も、極力中高生でも分かる様にと、難しい表現が出た時は解説して下さる方も見えます。」
「変な輩は入って来てない?」
「少し来ましたが、党の規約違反という事で発言は削除されています。」
「そんな発言が増えたら大変ね。」
「党員の方々がすぐ通報して下さいます。
後は機械的に削除するだけですが、場合によっては党員資格を剥奪します。」
「いたちごっこに成らないかしら?」
「状況を見て、威力業務妨害で訴えると明記しています。
悪質な人が現れたら費用が掛かっても刑事罰を受けて頂くつもりです。」
「そうだったわね、私も党の規約を読んで党員になったけど、そこまで強く考えているのなら安心だわ。
それでね、番組スタッフとも相談してるのだけど、これからも番組に出て貰えないかしら。」
「俺達でお役に立てるでしょうか?」
「女の子たちは充分なトーク力が有ると思うわ、康太くんも台本通りならなんとかなるでしょ、大学と時間が合えばなんだけど。」
「毎回四人では無いですよね。」
「和馬くんをメインにしたいのだけど、だめかしら。」
「自分がメインですか?」
「四人にまた出て欲しいという声が多くてね、SNSでも話題になってるでしょ。」
「美形三人が中心みたいですが。」
「そうでもないわよ、和馬くんも私と対等に渡り合ったって評判よ、私としては変な芸人よりやり易いの。
もうすぐ大学は春休みでしょ、その間に何回か出て見て調整、四月からのレギュラー出演を考えてみてくれない?」
「少しお話は頂いていましたが、そこまでは考えていませんでした、みんなで相談してみます。」
「他の三人はアイドル枠として日替わり、和馬くんは番組の顔になって欲しいのよ。」
「は、はい…。」

正直、ここまでの事は考えていなかった、だが、番組のディレクターも乗り気、俺達を採用することで視聴率が上がると考えているそうだ。
それは分かる気がする、出演が決まるまでは見た事が無かったこの番組、確かにコメンテーターに魅力を感じなくて、梅子姉さんの気持ちは分かる。
取り敢えず相談だ。
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