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はじまり-02 [シトワイヤン-01]

別に、美女に良い恰好をしたくて、いい加減な気持ちで応えた訳では無い。
兄貴に言わせると大学生には二通りの人種がいる、一つはいい加減で、一つは真面目。
我が兄ながら大胆な分類だが、自分は物事に対して真面目に取り組みたいと思った。
そんな話をしてたから、俺の心に迷いは無かったのだ。
「う~ん、大学生になったんだな~、高校時代は受験勉強に忙しくて、そんな事あまり考える余裕が無かったけど、ねえ柚木さんもそう問いかけたという事は社会問題に対して向き合って行こうと考えているの?」
清楚系美人が柚木さんだと分かった。
「ええ、さっき見学したサークルは少し残念でした、私は知的な人との交流を深め自身を高めて行きたいと考えていまして、勿論、この大学に入学した人ですから皆さん高い学力をお持ちなのでしょうが。」
「そっか、私も政治の様な固い話も出来る人と仲良くなりたかったのよ。」
「それで、政党の話を唐突に出したのか。」
「瀬田くん、唐突ではなかったよ、まあ、俺達は君たちの美しさに緊張気味でね、佐伯さんも許してね。」
あっ、しばらくぼーっとしていたのだと思う、美女二人との出会いは偶然の産物で…。
棚橋は俺よりうんと女子に慣れてるだけでなく、俺達と表現して、さりげに俺をフォローしてくれ、悪い奴ではないと確信、それから超高速で頭を整理しつつ、でもしきれなくて…。
「しょ、正直に話すと、君達の様な美女と今まで話した経験がなくて、緊張感が半端なくてさ…、でも真面目な学生生活を送りたいと思っている、その…、中高と男子校だったんだ…。」
「へ~、瀬田くん、私も緊張する様な美人なの、惚れた?」
「は、はい…。」
「やった~、大学デビュー成功ね。」
「大学デビュー?」
「入試に向け雑念を払う為に高校時代は極力地味に過ごして来たのよ。」
「自分みたいな男でも…、その…、嬉しいの?」
「そうね、瀬田くんがどんな人かによって嬉しさの度合は変わるかな、しょうもない男に惚れられても嬉しくないでしょ。」
「ねえ、佐伯さん。」
「何?」
「佐伯さんが瀬田くんに告白されたという体になってないかな?」
「違うの?」
「瀬田くんは柚木さんと佐伯さんの美しさに圧倒されてたのだよね。」
「う、うん。」
「何か問題が有る?」
「私も問題ないと思う、瀬田くんは私にもドキドキしてくれたのですよね?」
「勿論…。」
「なら、今度は私達をドキドキさせる様な真面目な話をして下さらないかしら。」
「は、はい、頑張ります!」
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