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化け猫亭-10 [化け猫亭-22]

「我らが若きヒーロー、地方都市の乗っ取りの方はどう?」
「私達は、恨まているでしょうね。
うち関係では高卒大卒の新規採用が順調でしたので、それに合わせて給与水準を上げざるを得なくなってる企業、不本意ながら猫桜会傘下に自身の実権を奪われた形で入る経営者、止めを刺されて廃業し一社員となった元経営者からは刺されない様に気を付けています。
まあ、その何百倍の人に喜んで頂いてる訳ですが。」
「追いつめて倒産とか、自殺とかは大丈夫なのか?」
「そうならない様に配慮はしていますが限界は有ります、でも頑固な人のお子さんやお孫さんは我々の味方だとの報告を受けています。」
「猫桜会系列への転職は、現地の中小企業にかなりの負担を与えたのかな?」
「どうでしょう、今は優秀な人を中心に転職者を受け入れていますが、地元ではそのレベルの人が多くないみたいです。
地元の企業が、低賃金で新たな雇用という事を難しくしていますが、遅かれ早かれフェイドアウトするであろう会社に対しては、私達はもう一つの選択肢を用意させて貰いました、その事をどう評価してくれるかで今後の進行速度が変わると思っています。」
「能力的な問題も有るのだろうが、人を大切に出来なかったのは事実だよな。」
「大企業は、会社の為の人、という考えが有るから非正規雇用を増やしてしまいましたが、我々は人の為の会社を目指しています、自身の利益しか考えられない様な経営者には静かに退場して頂きましょう。」
「ああ、そんなセリフを言いたかったのよ私は、猫田組組長としてね。」
「小夜姉さん…。」
「藤井、これからも、より多くの人に安定した職、楽しい職場で働いて貰う事を目指してね。」
「はい。」
「再生チームは動いてはいるけど、再生する価値のない企業は消して行けば良いよね、マスター。」
「はは、いきなり振るなよ、小夜。」
「ねえマスター、我々は小夜さんの掌の上で遊ばれていたとか、マスターの掌の上で踊らされたという議論もしてるのだけど、実際はどうなの?」
「まさか…、小夜の影響力は確かに大きいですが、私は只の傍観者に過ぎませんよ。」
「化け猫亭の客を真面目な地元企業の経営陣中心に出来たのには何か裏が有ったのですよね。
初期からの先輩に聞いても教えて下さらないのですが、もしかして彼等の弱みを握っていたとか?」
「そんな話は有りませんよ、私は単に真面目な経営者と真面目な女子大生の為の場を作っただけです。
そこから、たまたま桜が動き出し、小夜がかき回して、女神さまが降臨して下さった、私は何もしてません。」
「そうだな、三人の美女が動いてくれなかったら、今でも俺達は非生産的な話をしていたと思うね。」
「ああ、せいぜい訳の分からん団体に寄付するぐらいで、世の中良くならないねって愚痴ってただろうな。」
「美女の周りに真面目な人が集まり、真面目に金儲けって言うか、女神さまのパワー無くして今の猫桜会は有り得ないと思う、弱者の為に真摯に取り組む姿が多くの人を動かした。」
「それを言うなら松尾社長の力も半端なく大きいね。」
「いえ、女神さまの影響ですよ、始めは外見と言動に惹かれ、会わせて貰う機会を頂いて、話してる中でキラキラ光る石っころとかには興味が無いと分かり、彼女に対して最大の贈り物は彼女が守りたい子ども達を守って行く事だと気づかせてくれました。
事業を拡大して行く事は楽しいのですが、そこに更なる価値を見いだせたのは彼女のおかげです。
でも我々の本当のスタートはこれからですよね。」
「貧困状態に有る人を減らせたと言っても、全国的に考えたらまだ微々たるもの、桜花党が衆議院で勝利しないと本格的には変えられません、でもまずは参議院選挙です。」
「ああ、リアル桜花党には頑張って貰わないとね。
「藤井党首、乾杯を、お願いします。」
「又ですか…、そうですね、ここは化け猫亭のマスターにお願いしましょう。
我らが歴史に名を残す事が出来たら、その発祥の地というか、化け猫亭から始まった訳ですし。」
「え~、参りましたね…。
えっと…、次世代を担う若者達の成功を祈って!」

「かんぱ~い!」
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