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黒猫組-19 [化け猫亭-21]

「先日のテレビ番組で、藤井くんは過疎地が自力でどうにか出来る状況ではないと話していたよね、時間の関係か詳しく聞けなかったけど、もう少し教えてくれないかな。」
「過疎地に係わらず地方にはマネージメント能力に長けた人が少ないです、そんな人達は都市部に集中していますからね。
そういった知識に乏しい人達が田舎であがいても難しいのです。」
「実際に目立った結果は少ない訳か、藤井くんには何か策が有るの?」
「そうですね、今は大きく二つを考えています。
一つは姉妹都市の形を変えて都市部の自治体と過疎地の自治体を結びつける形。
もう一つは、都市部に住む個人と過疎地を結びつける行動です。
自分は水道水をそのまま飲んでいますが、それが可能なのは長野や岐阜を流れる木曽川水系のおかげです。
そう考えたら木曽川の上流域が荒廃しない様、自治体や個人がもっと積極的に成れないかと思うのです。」
「そうだな、観光地ならいざ知らず…。」
「海外の都市との文化交流も悪くは無いですが、過疎地との交流を通して、今の日本を考える活動は必要だと思うのです。
個人レベルでは心の故郷、故郷と呼べる土地を持たない子猫組の子達に岐阜長野の過疎地を体験して貰い、過疎地の事を考えて貰っていますが、もっと広げて行きたいです。」
「都会に憧れる子ばかりでは無く、仕事が無くて仕方なく都会にという話を聞くが。」
「はい、ですから逆に過疎化が進んだ今がチャンスかも知れません、広い土地を一気に確保出来れば、交通が少々不便でも生産性の高い産業を起こせます。
労働力が充分確保出来ないのなら、機械化自動化を進めた工場や農場で大きく稼ぎ、その資金を利用して人の住み易い環境作りを推し進めたいです。」
「具体的に進めているの?」
「今は、木材を原料とする製品を製造する工場と、農場として数種類の農作物を検討しています。」
「機械化が進んだ工場と言ってもそれなりに人手は必要だろ?」
「大丈夫ですよ、黒猫組でアンケートを取った結果、年齢層は高めですが、希望者は少なく有りませんでした。
中には、若者世帯が田舎で安心して暮らせる環境を、中年世代が自然環境を味わいながら構築して行くという案と共に、都会暮らしで行き詰っている若者に対して、田舎という環境を提案したいという声も有りました。」
「う~ん、過疎地の可能性か、普通の町でも空き家が目立ったりしてるよね。」
「ええ、それに関しては、七つの地区で空き家再生プロジェクトを進行させています、中には古民家をフルリフォームして旅館にしたり、しっかり資本投下して街並み再生を進めている地区も有り、元から有る商店と黒猫組が手を組み観光地としての活性化に向けて動き始めています。
モデルケースの進行状況や結果を検証しながら、他地区へも広げて行きたいと考えています、もっとも、日本の広さを考えたら微々たるものですが。」
「それでもやらないよりはうんと良い、他には?」
「期間限定の賃貸別荘、体験移住、実際の過疎地を舞台にしたドラマやアニメなど都市部から田舎へ人を動かす企画は色々出て来ています。」
「安心して生活出来る環境が有ったら、人は動くのかな…。」
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