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子猫組-02 [化け猫亭-17]

「子猫組の大きな目的は子ども達の中に縦社会を築き、そこで社会のルールを学ばせる事、そして健全に組織化された子ども集団の存在によって親達の負担を減らして行く事です。」
「そうか…、今まで子猫組を意識していなかったな、加奈お嬢さま、大谷さんに色々聞いてもよろしいですか?」
「勿論です、私の大切な子ども達、彼等の活躍を知って下さい、白猫組で保護した子どもは全員子猫組の組員です、目安としては二十二歳ぐらいまでですが拘ってはいません。」
「だとすると、大谷さんは大学を卒業する時に子猫組組長を引退なのかな。」
「いえ、次の組長を育ててもっと早く交代します、引退後は社会福祉法人猫桜会でのボランティアに力を注ぎ、就職は桜桃組を考えています。」
「後継者の目途は立っているの?」
「はい、大学受験に取り組んでいる後輩達に引き継いで行きます。
今の現場は、就職希望の高校生が中心になって支えてくれています、彼らが卒業したら大学一年生が中心となり高校生スタッフを育てて行く、組の幹部達は素敵な人ばかりで子猫組の子ども達を優しく守っていてくれます。
その姿を見て育つ子達もきっと素敵な人になってくれると信じています。」
「うん、嬉しいね、えっと、まずは具体的に組織を教えてくれるかな?」
「子猫組の傘下には高校生を組長とする組が幾つも有ります。
黒猫組誕生に刺激を受けて男の子達が作ったのが始まりですが、今は、趣味の合う子達が集まり高校生が仕切っています、例えばテレビアニメ、プリキュア好きな子が集まったプリキュア組とか。
小学生と中高生が語り合ったりコスプレしたり、限られた予算の中で楽しんでいます。
その活動を通して小中学生の様子を観察し、生活指導や学習指導に繋げています。」
「遊びをきっかけにした教育活動なのか…。」
「親の言う事は聞かなくても組長の指示には素直に従う子ばかりなのです。」
「下は何歳ぐらいから?」
「そうですね、姉組兄組ではゼロ歳児から本人の自覚のないまま弟や妹を体験していますが、組員として自覚するのは五歳前後からでしょうか。」
「何かに興味を持ったら、という事かな?」
「持ったらというより、こちらから機会を作っています、将棋や囲碁、チェス、オセロなどを推奨し試して貰っていますが…、そうですね、他の人と顔を合わせて交流出来れば何でも良いのです。」
「社会性を意識して?」
「はい、ただ、幼児期は集団での遊びが得意では有りません。」
「スポーツは?」
「各自の能力や希望を考慮して、CAT'S TAIL STAFFの方に指導をして頂いてます。
サッカー組、バレー組の中高生の中には、科学的トレーニングの理論を知って上を目指してる子もいます。」
「学校の部活の様なものなのかな?」
「組としての活動は週に一回程度、複数の組に参加出来るのが特徴です。
幼児から高校生までが色々な形で同じ時間を過ごす、時には大学生や大人の指導を受けながらですが、子猫組として強く結束し絆を深めて成長して欲しいと考えています。
そして、卒業後は猫桜会の一員として、私達を救って下さった方々のお役に立ち、弱者に手を差し伸べる側にと。
小さい子達は分かりませんが、私の様に、猫桜会に救って頂いたと理解している者達は同じ気持ちで、それが子猫組の団結に繋がっているのです。」
「加奈お嬢さま、始めた頃は五里霧中でしたが…、嬉しいですね。」
「はい…。」
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