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猫又組-07 [化け猫亭-16]

「藤沢は、薬物関連が暴力団の資金源になってると思うか?」
「そこが掴み切れてないんだ、暴力団の資金源は一見合法なのも少なくないだろ。
闇カジノは二件見つけて警察に動いて貰ったが、店を構えない薬物の様な案件は、うまく隠しているのか別の組織なのか、それとも組織とも言えない販売網なのか、まだ分からない、まあ、簡単に分かるのなら警察がすでに押さえているとは思うが…。
販売ルートを探っていても、まだ大物までは行きつけないんだ。」
「小者を逮捕させていくしか無いのかな。」
「組事務所のハッキングに成功すれば分かって来るのだろうが…、意外ときちんと納税してる優良企業なのかも知れないぞ。」
「それは無いでしょ、ブラック企業だと思うよ、でなきゃ分裂とか無いだろ。」
「はは、そうだな、今、資金源を減らす事が出来れば効果的だ、合法的に商売やってるとこにも仕掛けるべきかな。」
「まあ、普通の商売敵として顧客を取った時に、奴等がどう出るかで実態が分かるのかも、人選が難しくなるが。」
「完全に堅気で始めるか、前科者だけで始めるか、中途半端にしない方が良いだろうな。」
「まずは両方試して相手の出方を伺うかな、今まで事業展開して来た延長なら不自然ではないだろう。」
「分かった、その時は監視体制を強化するから予定は早めに頼む。」
「ああ、武闘派の中には、対暴力団なら怪我しても死んでも構わないと真面目な顔をして話す奴が何人かいてね、死なれては困るが、彼らの雄姿を記録して公開したい、勿論正当防衛としてね。」
「指定暴力団でも無い黒猫組に抗争を仕掛けて来る事は有るかな?」
「可能性は否定出来ない、すでに安心して飲める店を展開している事で、向こうの売り上げは落ちている筈なんだ。」
「ならば、組事務所へのハッキングだけでなく色々攻撃方法を考えてみるべきだな、やりたそうな連中でチームを組ませるよ。
結局、警察の力では暴力団の資金源を絶てないだろ、暴力団組織をサイバーテロの標的にして、それがどこまで出来て、今のネット社会がどれだけ危険なのか検証してみるのは悪くない、表には出せないが。」
「こちらの事がばれたりしないのか?」
「海外から迷惑メールが届いたりするじゃないか、その辺りを利用してやるよ、こちらの事を突き止める奴が向こうにいたらスカウトだな。」
「随分お気楽で。」
「猫又組にも山猫組にも、その手の事が得意なホワイトハッカーは何人もいてね、スマホ向けのブラックなソフトを開発した人だけではないんだ、対象が暴力団なら喜んで協力してくれるよ。」
「正義の味方気取りなのか?」
「まあ、必要悪とでも考えてくれ、暴力団組織を弱体化させるだけでなく、そこから抜ける連中を黒猫組で受け入れて行くのだろ、その受け入れ態勢はどうなんだ?」
「まあ、計画は進んでいる、猫田組長から聞いているのだろ。」
「前科者を含む、猫桜会系で社員組員合わせて十数万の大企業が目標…、毎日どこかでトラブルが発生しそうだな。」
「猫又組のシステムが有れば運営はスムーズなんだよな?」
「人間同士の諍いまでは面倒みきれないよ。」
「多少のトラブルが有るのが健全だと思う、その解決でストレスを発散させてる奴もいるからな。
犯罪は無くしたいがゼロには出来ない、でも、真面目に生活している人の身に無慈悲な不幸が襲い掛かる事はな。」
「ああ、極力減らして行こう。」

「あっ、迎えが来た、そろそろ失礼する、うちでのホームパーティーには彼女も連れて来いよ。」
「ああ、藤井も楽しみにしてる、松尾さんや加奈お嬢さまとも会えるのだろ。」
「そうだな、俺もみんなと会うのは久しぶりなんだ。」
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