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猫又組-06 [化け猫亭-16]

「なあ本間、しばらく前に店で暴れたという奴はどうなった、暴力団関係だったのだろ?」
「あのチンピラは逮捕されたよ、防犯カメラにしては画質が良いと警察官に言われたそうだが、防犯だけが目的ではなく顧客の管理にも使ってるからと理解して貰えたみたいだ。
しかし流石だな、誰かが大声を上げると監視カメラの画質が上がり、一台のカメラは大声を上げた主が中心になる様に向きを変える、なかなかのシステムだ。」
「まあ、酔っ払いが暴れそうな店だからな、あの映像は動画サイトで地味に稼いでいるが、今後は大丈夫か?」
「どうだろう、奴等は猫田組を図りかねてちょっかいを出して来たのだと思うのだが。」
「逮捕者を出すリスクは考えなかったのかな。」
「そうだな、頭の悪そうなチンピラらしい、器物損壊と傷害で、執行猶予は分からないが刑期は短いだろう。」
「映像ではかなり派手だったが。」
「怪我した奴は最低限のダメージで最大限の怪我を演出したと話してた、入店時から気にしていて何時でも被害者になれる様に準備していたそうだよ、暴力団や酔っ払いが暴れる事は想定済みでね。」
「だからあの映像になったのか。」
「本人は喜んでいた、客を守る姿からの映像がしっかり被害者になっていて、民事裁判を起こす事無く慰謝料を貰えたからね。
他の店でも酔っ払い同士の喧嘩を止める時に怪我して慰謝料を稼いだ奴がいるんだ。」
「あくまでも被害者なんだな。」
「ああ、で、化け猫亭を監視してた奴等はどうなってる?」
「盗撮目的の奴等も含めて撤退したみたいだ、なんの成果も上げられていないと思う、奴等は監視対象で有り続けるのだが。」
「指定暴力団の組員は監視対象にしているのだよな?」
「ああ、かなり進んではいるのだが、地方の小さな末端組織までは難しいんだ。」
「そうか、逆に末端組織が何で利益を得ているのか気にならないか。」
「う~ん、一つぐらい乗っ取って実態を解明するか。」
「出来るのか?」
「組長が高齢になってとか、付け入る隙の有りそうな組を探るとか。」
「ネットを使ってなかったら、流石の猫又組でも介入出来ないだろ?」
「だな…、逆に本家の方をハッキングした方が面白いかな。」
「やるのか?」
「そうだな…、多少時間は掛かるだろうが、アメリカのチームに話を持ちかけてみるか。
資金の流れが解明されればダメージを与え易いだろ。」
「何時の間にそんなチームを、山猫組なのか…。」
「うん、小夜が留学の支援をした連中なんだ、まあ支援団体を立ち上げて表向きはそこに寄付、納税額を減らす意味も有ってね。」
「そろそろ、黒猫組でも寄付とか考えないと行けないのかな。」
「そうだな、薬物中毒患者支援団体を立ち上げて、そこに寄付とかどうだ?」
「あっ、その手が有ったのか。」
「それで…、グレーやブラックな内容、藤井くんはどの程度把握してるんだ?」
「基本全部伝えている、警察に出来ない事をする為には資金が必要だと理解してるよ。
真っ直ぐな男だが、今までの社会ルールが絶対に正しいとは思って無い、俺達と同じさ。」
「なら安心か、早く酒を酌み交わせる歳になって欲しいものだな。
有名に成って来たから安易に誘えないだろ。」
「ああ、酒も煙草もやらない組長、まあ、煙草を二十歳過ぎから吸い始めるのは馬鹿だと思うが。」
「だろうな、好奇心から中高生が手にするのは分かるが…、薬物への興味も煙草程度なのかな。」
「かも知れない、藤沢、兎に角、薬物が手に入る状況を何とかしようぜ。」
「勿論だ、その為なら、泥を被る覚悟は出来てるよ。」
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