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猫又組-05 [化け猫亭-16]

「なあ、猫田組長は、最近忙しくしてる様だがどうなんだ?」
「ああ、藤井くんの負担を減らしたいと動いている、小夜なりに黒猫組を背負わせた事を気にしているみたいだ。」
「そうか…、藤井は軟弱では無いが、猫田組長のアシストは効果的、だが、藤沢的には良いのか?」
「良いも何も、彼は俺にとってもお主にとっても義兄弟だろ、小夜も同じ気持ちだよ、桜さんだって、人前では照れ隠しみたいに離婚の話とかしてるが、本当に好き過ぎるみたいだろ…、子どもが出来たらどうなるのか早く見たいものだよ、お主の方はどうなんだ?」
「離婚に対して手間の掛からない契約を交わしての婚約を考えている、相手は多少の浮気は許すから結婚して欲しいと言っててね。」
「良い子なのか?」
「知性派美人だよ、彼女を俺の秘書にしてから仕事が楽になってね、色々気付いてくれるんだ。」
「黒猫組には面倒な奴もいるが、彼女は大丈夫なのか?」
「社会問題と真剣に向き合ってるという組の内情を理解しているよ、若頭の妻として贅沢したい訳じゃないんだ。
まあ組員達は色々やらかしてくれるから、県警OBの組員を増員した、まあ、今後の問題は薬物関係だな。」
「やはり薬物中毒からの更生施設を作るのか?」
「うん、農作業させながらと考えて、実際に活動している団体と連絡を取らせている。」
「やはり塀で囲うのか?」
「いや、GPSを付けて、逃げたければどうぞと考えていたのだが…、スマホを持たせれば良いのだよな。」
「そうか、中毒だと薬物を求める、逃げた奴を監視していれば麻薬の販売ルートを見つける事が出来そうだな、だが…、スマホを売って薬物の代金に充てたりしないか?」
「確かにその可能性は有るが、そんな奴からスマホを買う奴ってどうだ、監視対象になりそうだろ?」
「そうだな、何にしても試してみないと分からない。
良いサンプルになりそうなのはいるのか?」
「出所する薬物使用犯を何人か組に入れるかな、全員にスマホを持たせて更生施設を作らせてみよう、過疎地に物件は確保済なんだ。」
「そのまま農業に励めば良し、逃げても良し、という事か。」
「全員で逃げたらサンプルが増えるし、販売ルートを一つ消せる、そいつらは薬物使用でまた塀の中へ戻せるだろう。」
「そんな様子が、たまたま防犯カメラに写ってましたと公開しながら若者が薬物に近付かない様にして行けば良いのだな。」
「ああ、薬物に関してはその方向で動くよ、で、白猫組の組員に旦那のDVから逃れて来てる人がいてね。」
「分かった、その旦那を監視する体制を作れば良いのだな。」
「資金はうちからも出す、経理上の名目は猫田組長と相談しておくから。」
「今の所は心配ないよ。」
「でも、監視システムを全国へ広げて行く事を考えたら、維持費だけでも馬鹿にならないだろ。」
「確かにそうだが、店舗への設置は維持管理を含めて料金を頂いてるからな。
店舗以外への設置は難しいが、猫桜会が全国展開して行けば、そまま監視システム網が広がるのさ、各エリア毎で監視していても監視対象者は全国で共有出来る、無断で設置するカメラの費用も賄えるのさ。
そろそろ猫田組で警備会社を立ち上げる話もしている、一般の店舗でも監視カメラを増やして行きながら監視網を広げられるだろう。」
「それなら安心だが、ばれないように小型化は進んでいるのか?」
「そんなのは使ってないだけで、とっくに出来てるよ、店舗のカメラは犯罪抑止効果を狙って普通の防犯カメラと同じなんだ。」
「成程…。」
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