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猫又組-02 [化け猫亭-16]

「おっ、藤沢くん来てたのか、珍しいね、私も話に混ぜて貰って良いかな?」
「あっ、沢井社長、自分は構いません。」
「勿論私もだ、なあ沢井の所は猫又組の監視システムを導入するのだろ?」
「ああ、小夜さんとこの担当者に提案して貰って、防犯だけでなく工場のラインにも導入する事にしたよ。」
「それは…、従業員を監視するのに反発はないのか?」
「いや、従業員を監視するのでなく、製造工程や検品で不良品を出さないためなんだ。」
「藤沢組長、新しい技術の導入?」
「いえ、今まで有った技術を沢井さんの工場で生かす事を考えたのです、小夜の部下から猫又組に相談が有りましてね。
検品要員の高齢化と人手不足の解消が目的で、Optical Character Reader、光学式文字読み取り装置を検品作業に応用したのです。
後は、ライン上でトラブルの起き易い個所を監視し、改善策を考える参考にします。」
「中井、通常と違う状況になったら瞬時に警告、今までのセンサーと組み合わせれば、大きなトラブルになる前に解決出来、かなり効率が良くなりそうなんだ、しばらく運用した結果は教えるよ。」
「そういう応用なら…、藤沢組長、うちも相談に乗ってくれるか?」
「はい、沢井さんの所で良い感触を得ています、増員をしていますので、中井さんの工場にもすぐ対応出来ます。」
「増員か…、猫又組という名称でも人は応募して来るものなのか?」
「小夜がさりげに宣伝していますからね、力に応じた給料を払っていますし、猫桜会の印象は女神さまのおかげでとても良いです。
猫桜会猫又組のサイトに募集案内を出すだけで、就職希望者が集まります、能力給制度は優れた人にとって魅力の様ですが、そこまでの力が無い人でもそれなりの給料を貰える会社だと認識されています。」
「必ずしも優秀な人材だけを求めている訳ではないのだよな。」
「はい、ですが猫桜会の理念を理解し賛同出来る人だけです。」
「その判断は?」
「組長達の話をビデオで見せて、その見ている表情からAIと社員で判断しています。
最近はAIと社員の判断が一致して来ているのですよ。」
「精度はどうなんだ?」
「その後の面接で判断の正しさが証明されて来ましたので、一部の人は面接をせずに不採用にしても良さそうです。」
「そうか…、NGになるのはどれぐらいなんだ?」
「一割程度で、総じて能力が低いです、犯罪予備軍になりそうな人は黒猫組を紹介しています。」
「そういう人もチェックしているのか?」
「はい、履歴だけで一目瞭然の人もいます。
今の黒猫組は職種も色々有りますので、やめたくなったら転職では無く転属を考える様にと指導しています、誰にでも出来る仕事、スキルアップ出来たり、やりがいを感じられる仕事など、意識的に職種を増やし人を受け入れ易くと、藤井組長始め黒猫組の幹部は尊敬出来ますよ。」
「猫又組でも、ハンディの有る人を積極的に受け入れているのだろ?」
「どうですかね…、社会的にはそう思われていても、自分は普通の社員としか見ていませんので。」
「中には制約の多い人もいるのだろ。」
「働き方は人それぞれで良いと思っています、入院したけど暇過ぎるから仕事したいという人もいます、そんな人でも貴重な戦力なんです、労働時間が短くても。」
「そうか、でも、病院でネットは使えないだろ?」
「ネットだけがデータ移動の手段では有りませんし、彼の担当医は退屈な毎日を過ごさせるより精神的に良いからと協力的です。」
「医師とも相談してるのか?」
「うちの営業は、監視システムを医療現場にも売り込んでいまして、看護師の負担を減らせそうなのです、その時に情報交換もして貰ってます。」
「成程、夜間に様態が急変しても対応出来そうだな。」
「家族の承諾を得た場合のみ監視という形で進めていますが、若い女性でも命の危険よりは、と利用が進んでいます。」
「色々応用が効くという事だね。」
「それなら…。」
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