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大下穂香-10 [化け猫亭-13]

「穂香ちゃん、猫田組の新情報はないの?」
「組員の一般募集が始まります、公募一期生にはかなり厳しい条件がついていますが、組織が固まったら少しずつ緩めて行くそうで、一期生は幹部候補だそうです。」
「厳しいと言うと?」
「九九が言えるぐらいではダメです。」
「それはそうだろ。」
「でも、因数分解が出来なくても問題ないそうで、弱者の味方になれるかどうか人間性を試すと。」
「人間性か…。」
「まずは掃除が出来るかどうかから始めると聞いています。」
「応募してくる人の中にはやんちゃな奴もいるのだろ、出来るのか?」
「やくざの世界でも下っ端は掃除とか雑用なんだそうで、それすら出来ない様なら幹部候補にはなれないのだとか。」
「う~ん…。」
「学校とは違う基準で各自の能力を判断し育てて行くそうです、組長には絶対服従が条件、その辺りを踏まえてどれぐらいの応募が有るか楽しみです。」
「変人系の応募も有りそうだが。」
「それでも構わないそうです、普通の新人教育とは違った視点で個々の特性を見極めながらの教育を、担当スタッフ達も考えているそうで。」
「あっ、研究対象なのか。」
「はっきり言っては駄目ですよ。」
「はは、まあ資金面には余裕が有るだろうから、組員を立派に育てて欲しいな。」
「室田さんはバトルの話、ご存じですか?」
「え? 何の事?」
「ルールの有る喧嘩で各世代の一位を決める企画です。」
「喧嘩? 格闘技ではなくて?」
「新しい格闘技だそうです、場所はリングではなく砂浜とか芝生広場とか、まずはネット配信から始まりますが興味を示しているテレビ局が有るそうです。」
「それを猫田組が仕切るという事か?」
「はい、賞金百万円ぐらい軽く出せる収益を期待しているそうです。」
「もう調査済みという事か。」
「暴力的な衝動を発散させる場にならないかという事ですが、効果の程は分かりませんよね。」
「その過程で人物を見極め、場合によっては猫田組へと考えていそうだな…。」
「組員同士の喧嘩は禁止だそうですが、ルールの有る喧嘩は推奨だとか。」
「喧嘩したくなったら公式戦という事なのか?」
「はい、松尾常務は口喧嘩も有りだと話しておられました。」
「えっ? ルールの有る口喧嘩?」
「やってみないと分かりませんよね。
でも、言いたい事を思いっきりぶつけ合って勝てたらストレスが発散出来そうです。」
「負けたらある意味悲惨かな、勝敗をどうつけるのか分からないが、まあ、猫田組の今後には注目だね。」
「はい。」
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