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大下穂香-04 [化け猫亭-13]

「佐々木さん、お久しぶりですね。」
「ああ、穂香ちゃんに会えなくて寂しかったよ。」
「ふふ。」
「なあ、京都支社はどうなってる?」
「気になりますか?」
「そりゃあ気になるさ、情報が少ないだろ。」
「そうですね、まだ研修が中心ですので、特にお知らせする事がないのです。
それでも、名古屋からの応援組が頑張って下さったおかげで、協力企業への派遣が始まり、お店の開店準備が進んでいるのですよ。」
「トラブルなく進んでいるのかな?」
「どうでしょうか、でも名古屋での経験が京都でも活かせる様にと、藤沢常務の指示で今まで起きたトラブルはデータベース化されています、その情報を参考にしてくれると思います。
まだ向こうの寮に余裕が有りますので、こちらのスタッフが観光を兼ねて交代で行って相談相手にもなっているのですよ、部族の一員同士として。」
「そうか、穂香ちゃんは、本当に詳しいね。」
「加奈お嬢さまのサポートとして学習して来ましたし、卒論のテーマにするつもりです。」
「それは良い、完成したら読ませてくれな。」
「はい、でも、佐々木さんは、他にも気になる事が有りそうですね?」
「それは私だけではないだろう、実際の所、松尾常務はどうなんだ?」
「サポートチームを個人のポケットマネーで結成し、次の支社候補地を確認しつつ、首都圏の貧困層を地方で再生させる道筋を検討されています、それに関しては間もなく発表が有ると思います。
えっと…、加奈お嬢さまとの距離はかなり近づいているかと…。」
「そうか、私なりに調べさせて貰った範囲では何の問題もないのだが、実際に会った印象はどうだった?」
「そうですね、凡人の私にはついて行けない所が有りますが、お嬢さまの笑顔から判断すると悪くないカップルだと感じました。」
「とりあえず会社の株に三億、三億を社会福祉法人に寄付だからな…。」
「自称、お金儲けの上手な変人と話しておられますが、真面目な方だと思います。
お金目当てで媚びて来る人にはうんざりしていらしたそうで。」
「高松社長や会長は?」
「社長は早く結婚して孫の顔を見たい人です、能力的には全く問題なく、学者の家系に生まれた異端児を後継者に出来たらと話しておられました。
会長は、加奈お嬢さまが幸せになる事だけを願っておられます。」
「そうか、このままうまく行くと加奈さんは東京へ行ってしまうのかな。」
「松尾常務は合宿所の近くを本拠地にしようと話しておられました、ご自身の会社も東京に拘る必要は無いそうで。
貧富の差だけでなく過疎過密の問題も考えておられるのです。」
「頼もしいな。」
「加奈お嬢さまに夢中なのですよ、ご本人は必死に隠そうとしておられますが。」
「対抗馬はいないのか?」
「加奈お嬢さまの女神さまオーラは更に強くなった気がします、お側に居させて頂いて、この人は本当に女神さまなのではないかと思う事が有るぐらいに、自分によほどの自信が無いと近づけないでしょう、松尾常務の存在も有りますし。」
「そうか、加奈さんが幸せになってくれたら良いのだが。」
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