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高松加奈-43 [化け猫亭-12]

「加奈、相談が有るのだけど。」
「桜さん、どうされました?」
「田舎の方へもう少し人員を回せないかな?」
「希望者はいると思いますが、事業を拡大するのですか?」
「合宿所と一括仕入れにして、店と移動販売を考えてるの、利益より地元の方との交流重視でね。
よそ者が図々しく故郷にしようとしてる訳でしょ、こちらとしても地元に貢献という事を考えるべきなの、近所のお店が廃業を考えているそうでね。」
「採算度外視ですか?」
「店は、ゴルフ場の客もターゲットに考えているわ、まずは仮店舗をオープンさせて動き出したいのよ、さすがに学生では無理でしょ。」
「分かりました。」
「では杉浦さんに企画書を見て頂いて進めるわね。」
「はい、予算規模が、また大きくなるのですね。」
「そうね、利益が出にくい事を考えたら、予算規模は大き過ぎるかも。
でも、化け猫クラブの実験的取り組みなのだから心配しないで、寮に余裕を作って僕を増やしたいでしょ。」
「僕では有りませんよ~、でも、拡大していく方向で進んでいます。
CAT'S TAILも三店舗目の話が進み始めていると聞きましたが。」
「スタッフの卒業が思っていた程の混乱にならなかったの、卒業生達が気を使ってうまくフェイドアウトしてくれたし、就職してからもサポートしたいと話してくれる人が多いのよ。
利益は田舎での事業を通してシングルマザーを支援する資金になると知ってるから、スタッフも張り切ってるわ。」
「あっ、CAT'S TAILの利益も…。」
「勿論よ、CAT'S TAILは加奈お嬢さまを取り巻くチームの一つと一般にも認識されていますからね、その効果で売り上げは好調なのよ。」
「桜さんのお店なのに…、私抜きでも結果は同じでは無いのですか?」
「それは無いわね、貴方が動画撮影で座った席は順番待ち、そこに座って友達に写して貰う為に来店するお客様が多いの。
さすがにモデルの差が激しいから、盛るのでしょうけど。」
「CAT'S TAILスタッフの方々にはお世話になっていますので、お役に立てたのなら嬉しいです。」
「それより、学生の僕達が貴方に迷惑を掛けてなければ良いのだけど。」
「始めの頃は戸惑いも有りましたが慣れました、恋愛対象の異性とは見て下さらないのが微妙ですが、私が気を遣わなくて済む様に気を遣ってくれてます。」
「一応、彼氏が出来たら邪魔しない約束だけど、加奈お嬢さまの恋愛事情はどう?」
「そうですね、小夜と藤沢さんの様な出会いを待つだけです、化け猫亭で素敵な男性を見慣れている為か…。」
「うん、それは分かるわ、私も男友達から先へ進めないのよ。」
「特に気になる男性とか、いないのですか?」
「マスターぐらいかな…、でも謎が多過ぎて、姪の小夜ですら良く分からないそうだし。」
「マスターにとって化け猫クラブ発足は想定内だったのでしょうか?」
「前に、お客様同士の結びつきをもっと強めたいと話していたわ、小夜が店に来る随分前の話よ。
小夜が来て加奈が来て、一気に店の雰囲気が変わったのは事実ね、田舎の取り組みは半分遊びだけど、加奈お嬢さまの取り組みは、皆さんの会社を巻き込んでの社会事業、さすがにそこまでは想定してなかったと思う。」
「マスターって付き合ってる人いないのですか?」
「そこが一番の謎、居る様な居ない様な、彼のプライベートは誰も知らないのよ、今まで彼にアタックしたスタッフは全員撃沈と聞いてる、女子大生と遊ぶ気は無いみたいね。」
「桜さんは女子大生では無くなるのですから、もしかすると。」
「さすがに気まずくなるリスクは冒したくないわ、歳の差も有るし。
私達は、これからテレビ関係で付き合いの幅が広がる、お互い頑張りましょ、でも、もし、同じ人を好きになってしまったら…、譲ってね。」
「え~、その方が私を選んで下さったら譲れません。」
「ふふ、少し安心したわ、控え目なお嬢さまでは女神さま稼業をこなせないでしょ。」
「そうですね、私がもう少し女神さま扱いに慣れないと事業計画に影響が出ると言われてしまいました。」
「女神さまとして、次の展開は考えてるの?」
「若い社会的弱者を中心に支援を広げていく意味で、藤沢さんの所に障害の有る方を、雇用形態は個別に判断して、調査を始めて貰っています。
在宅で出来る仕事、小夜が営業職の指導をしていますので、人が増えたらそれに見合う仕事量を確保すると話してくれました。」
「もし、仕事を取り過ぎたら学生スタッフに回せば良いわ、うちのスタッフには充分な余裕を持たせて有るからね。」
「はい、助かっています。」
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