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高松加奈-19 [化け猫亭-09]

「安川さん、今日はお一人ですか?」
「旦那は後から来るのよ、鈴江ちゃん、大学生活は変わりない?」
「はい、安川さんにご報告出来る事件も無くて残念なぐらいです。」
「彼氏も見つかってないの?」
「私は容姿が良い訳では有りませんので…。」
「何言ってんのよ、女は愛嬌、化け猫亭のスタッフになってるって事は魅力的な女性だと認められてる証拠だから自信を持ちなさい。」
「ですが、小夜さんや加奈さん桜さんの美しさは…。」
「張り合わなくて良いのよ、貴女には貴女の良さが有るでしょ。
鈴江ちゃんにとって、今ホットな話題は何?」
「そうですね、加奈さんの、あっ、安川さんのお宅で、家政婦を雇う話はどうなりましたか?」
「先日、加奈のスタッフに来て貰ったわ、家政婦としての経験は浅いけど真面目な人、一緒に家事をしながら沢山お話しが出来て楽しかった。
加奈は家政婦としてでは無く会社のメインスタッフにしようと考えてるみたいで、そういう話も沢山したのよ。」
「家政婦さんって私には良く分からないのですが。」
「そうね、小夜や加奈と出会ってから、サービスの価値を考えていてね、日本では人に何かして貰う事に対する評価が低かったと思うのよ。
特に若い女性の仕事に対して評価が低かった、介護や保育の現場は少しマシになっては来たものの、まだまだでしょ。」
「はい、職業としての社会福祉という視点で調べた事が有りますが、善意にだけ頼って来た歴史が有ります。」
「うちは贅沢して来なかったし、子ども達も独り立ちした、それで家計を見直したら加奈のスタッフに来て貰うぐらいの余裕は充分有る、ならば社会的弱者になりかねない人にまともな給料を支払って、暮らしの質を上げても良いと思ったのよ。」
「では、これからも家政婦さんをお願いするのですね。」
「ええ、話し相手がいない訳では無いけど、一応お金を払って来て貰ってるという気安さが有って、変な見栄を張る必要は無いし、今後の事はまだ調整中だけど。」
「問題点は見えていませんか?」
「そうね、世の中の高額所得者がもっと人にお金を使って欲しいと思うけど、家政婦に関しては、パワハラ、セクハラが心配、後、家政婦としての能力は経験がものをいうから、若い人のスキルアップかしら。」
「あっ、お金持ちがどうお金を使うか…、テレビ番組で高価な物を所持している事を自慢する社長さんを目にしますが…。」
「成金でお金の使い方が分かって無いのでしょうね。
うちは、今まで充分な収入が有ったから、それ以上を考えて無かったけど、加奈に触発されてね、旦那と二人で、そうね、お金儲けして貧困層の子を養うぐらいの事を考えているのよ。」
「えっ。」
「世界中の大金持ちが、何人の人を養っているか競い合ったら、貧富の差なんてあっと言う間に解消すると思わない?」
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