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高松加奈-13 [化け猫亭-09]

「お母さんで女神さまか、まあ、私等にとっても女神さまの一人だからな、聡明な女性と話をするのは楽しい、私は、彼女の役に立てればと思っているよ。」
「安川さんも社長さんなのですか?」
「いや、それなりの収入は有るが、高松さんと比べたら全然。
でも、加奈さんの会社が家政婦の派遣を考えるのなら週一ぐらいでお願いしたいと話して有る、慣れて無い人でも大丈夫だとね。」
「奥さんは化け猫亭の事、ご存知なのですか?」
「ご存知も何も、たまに来ているよ、加奈さんとも二度ほど会って話をしている。」
「へ~、女性でも?」
「宝塚のお客さんは女性が中心だろ、それと似た様な感覚なのかも知れないね、すでに夫婦揃って彼女のファンだよ。」
「週一で家政婦というのはどの様な形を想定しておられるのですか?」
「二人ペアで来て貰い、一人は固定、一人は新人が交代で、家事をしながら妻と情報交換。
来週、加奈さんと具体的な話をさせて貰う事になってる、三人でね。」
「金額的には?」
「具体的には検討中だが、貧富の差は我々が物を購入して経済を回したとしても全然解決しないし、むしろ拡大させるだけ、だからサービスの価値を見直し今の相場を無視した額にすべきだと思っている。」
「働く側もそれなりに自分の質を高めなくてはいけないのですね。」
「うん、ただね、てきぱきと高密度の労働だけが評価されるのではいけないと思うんだ、のんびりとした作業でも楽しかったり美味しかったりを与えてくれると嬉しい、妻もそう考えている。」
「人間関係に対する気遣いですか?」
「良い人間関係が構築出来ていれば、子連れで家事を手伝いに来るという感覚も有りではないのかな。」
「あっ、高松家は特別だと思っていましたが…。」
「この店の客は、加奈さんの事業に興味の有る人が多いんだ、高松家の家政婦事情にもね、客同士情報交換や意見交換をしているよ。
加奈さんは今、三人の男性と談笑しているだろ、彼等はシェアハウス建設に対しての支援を考えているんだ。」
「お嬢さまは…。」
「我らが女神さまは、シングルマザーの苦労や子ども達の寂しさを…、そうだね情報としては知っていても踏み込んで向き合う事の無かった我々に、一つの答えを示して下さったのさ。
それに対して、この店の客は自分に出来る事を考えている。
我々の力でより多くの子ども達に安らぎの場を与えたいと考えている人もいたりしてね。」
「下心なしでですか?」
「下心は大ありさ、でも、加奈さんに喜んで貰いたい、他のスタッフに恰好の良い所を見せたいというレベル、君達も、真面目な交際なら構わないが不倫だけは気を付けてくれよ。」
「はい、加奈お嬢さまからも言われましたが、再婚願望が有るのなら出会いの機会を作って下さるとも。」
「本当に至れり尽くせりなんだな。」
「はい。」
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