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猫田小夜-22 [化け猫亭-03]

「小夜ちゃん。」
「あっ、檜田さん、いらしてたのですか、気付かなくて御免なさい。」
「そういう所は素直なんだな。」
「当たり前です、檜田さんは大切なお客様ですよ。」
「はは、即座に謝る姿勢は…、なあ、日大アメリカンフットボール部の記者会見は見たか?」
「見ました、内田前監督と井上コーチ、司会者までもが面白い人達で流行語大賞とか狙ってるのかと思いました。
ドラマの世界に出て来る悪役、そのままでしたね。」
「だよな、あのレベルでもコーチや監督になれる、今まで怒鳴り散らしてきたであろう姿が容易に想像出来たよ。」
「指導者が取るべき姿というのを教えて差し上げたくなったのは私だけかしら。」
「ふむ、小夜ちゃんが教えて上げるとしたら?」
「いくら馬鹿でも反則の映像が広まった段階でまずいと気付きますよね、普通は。」
「普通じゃない感覚をお持ちの様だが…。」
「その段階で御免なさいですよね、普通は。
自分達の指導力が足り無くて選手が誤ったプレーをしてしまいました御免なさいと、怪我をされた選手の方や関係者の方々にしていればここまで大事にならなかったです。
なのに、加害者の学生が潔い会見を開いた後で、ようやく言い訳がましい会見、あの場ででも選手は悪くない、自分達の指導が間違っていましたと言い切れば、まだ救いが有ったのですが、元監督は選手が先輩の姿を見て成長出来てなかったと発言をするし、コーチも保身のつもりなのか見苦しい発言を。
学生を指導する立場なら、学生をとことんかばって悪いのは自分ですと言い切るべきです。
学生が行った会見とそれに対する評価を見ていれば分かりそうなものですが、それが分からない。
そんな低レベルな人達の指導の下で、自分達はアメリカンフットボールをして来たのだと、アメフト部の部員は気付いたかどうかが気になります。」
「だよな、怒鳴られると自分が間違っていなくても委縮してしまう人は少なくないからな。」
「あっ、檜田さんのところには、そうやってのし上がった常務さんがいらっしゃるのでしたね。」
「悲しい事に社内では派閥争いの真っ最中さ。」
「へ~、そういうのはドラマの中だけの出来事だと思っていました。」
「ドラマみたいに派手ではないけどね。」
「その派閥争いが企業にとってプラスになる面は有るのですか?」
「そうだな…、仕事に対する緊張感が高まって業績に良い影響を与えているとは言える、ただ爆弾を抱えているともね。
日大と似た様な状態なのかもしれない、選手にプレッシャーを掛け過ぎた結果、部の存続に係わる様な事件が起きた訳だろ、うちがそうならない様に派閥争いから外れたメンバーで検討会を開いてはいるのだがな。」
「楽しそうですね。」
「いやいや、下の社員達は何も分かっていないから守らないといけない、中間管理職は大変なんだよ。」
「社内の勢力図を書いて、こいつは味方だ、とかやられているのですよね。」
「はは、そんなワクワク感満載の顔で見つめられても詳しくは教えられないぞ。」
「守秘義務ですか…、ここは白状して楽になりましょうよ、かつ丼ぐらい奢りますよ。」
「そうだな…。」
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