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猫田小夜-01 [化け猫亭-01]

「私は猫田小夜、二十歳の大学生。
二十歳になって、お酒を出す店でのバイトを始めたばかり。
店は叔父が経営する化け猫亭。
三十三歳独身の叔父、いたって常識人なのだが、化け猫亭というネーミングセンスにはついて行けない、苗字が猫田だからと言っても…。
どうして化け猫亭にしたのかは教えてくれない。
今まで話す機会が少なく、私にとって謎の多い人でも有る。
バイトを始める事になったのは、二十歳になり、始めて父に連れて行って貰った時、話の流れで家から近いし短時間で良いからと叔父に誘われた。
父は反対するかと思ったら、むしろ勧めてくれた。
私自身活動の幅を広げたいと考えていたし、父が娘を働かせても問題のない店だと判断しているのなら安心だと考え引き受ける事にした。

さて、店では叔父の事をマスターと呼んでいる…。

「マスター、掃除終わりました。」
「うん、そろそろ店の入り口を開店モードにしてくれるか。」
「はい。」
「店の仕事は覚えた?」
「ええ、五月さんに一通り教えて頂いて、店員としてのスキルは実践で磨けとね。」
「基本はファミレスの店員と似た様な事だからな、違いはお客さんとの会話と風営法関連。」
「風営法か、なんかダンスがどうとかニュースになってたわね。」
「ああ、結構面倒なんだ、古い法律がそのまま残っていたりしてね。
うちはいたって健全なのだが…、その辺りの事は理解出来てる?」
「子どもでは無いわよ、適度に性欲を発散させる店は他に有るのでしょ。」
「うちは、そういう店とは客層が完全に違う、それでも風営法は関係する、ダンスの出来る店に関しての話はどの程度理解してる?」
「そうね、昔に作られた法律が時代の変化を無視して残っているという事は考えさせられたわ。」
「法改正は簡単では無いからな、しかも法解釈は利害によって捻じ曲げられかねない。
法律の条文は見た事有るか?」
「ええ、法学部では無いから多くは無いけど。」
「憲法は?」
「一通り読んだわ、マスターは改憲派、護憲派どっち?」
「まあ、改憲派なのだが…、小夜は昨今の改憲論議、どう考えてる?」
「政治家って馬鹿ばかりなのって思う。」
「はは、手厳しいな。」
「だって、対案を出せずに反対反対、官僚や大臣の不祥事ばかりを話題にしている野党、司法に委ねるべき事を立法府でだらだらやってるでしょ。
与党だって、改憲を目指すのなら、はっきりとした条文案を国民に明示すれば良いじゃない。
明確な案を出しもしない見もしないという状況で改憲に賛成だ反対だと騒いでるなんて馬鹿ばっかでしょ。」
「はは、姪がまともに成長していて安心したよ。」
「あっ、お客さんね…。」
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