So-net無料ブログ作成

神沢祐樹-128 [高校生会議2-21]

「一つの会社を倒産に追い込む可能性を考えていたなんて、驚いたわ。」
「多分ワンマン社長は、今日の対談で自慢話を沢山すると思う、でもそれは社員を食い物にして来た結果なんだ、それに何時気付くかによって、会社の存続が決まるだろうな。
俺は、社員を大切にしない企業に対して敵対的に動いてみたいと思ったんだ。
まあ、うちがどこまでこの地で影響力を発揮出来るのかが楽しみなんだけどね。」
「シビアなんだ。」
「競争原理と言うのを見極めたいとも思っているんだよ、従業員の給料を上げる為には値上げしたって良い訳だろ、でも値上げすると売れなくなる、だが本当に良い商品ならそれでも売れる、社会全体の景況観にもよるのだろうけど、自由な商業活動が保証されている中で、自社製品に自信のない会社は値上げ出来ず人件費を抑制せざるを得なかったり、高級志向で売り上げを伸ばしてる会社の陰で、ひたすら低価格を目指して迷走している企業も有る。
その辺りのバランスを考えるべきだろ。」
「視野の狭い利己的な経営者が貧富の差を拡大させて来たのよね。
それに気付けないワンマン社長の会社か…。」
「地方で小さく実験的に動くのは、うちぐらいの立ち位置が調度良いだろ、賃金で目立つ事がこのエリアの経済にすぐ反映されるとは思っていないが、考えるきっかけぐらいにはなると思うんだ。」
「お菓子工場に自信が有るのね?」
「ああ…、大丈夫だと思っているが盲点が有るかもしれない。
今日の対談は、その最終確認だな。」
「最終確認?」
「ああ、彼がどうやって売り上げを伸ばしたのか、お願いしなくても教えて頂けそうだからね。」
「なんかワンマン社長さんが可哀そうに思えて来たわ。」
「なら、千恵が助言して上げれば良いじゃないか。」
「資料を見せて頂いた限りでは、小娘の意見に耳を貸す様な相手ではないわね。」
「それは分からないよ、千恵みたいな子が好みかも知れないだろ。」
「ちょっと、私に何をさせたいの?」
「千恵の色仕掛けでワンマン社長の気持ちを変化させる事が出来るかどうか。」
「それは私も興味が有ります、千恵、頑張って下さい。」
「も~、私は色仕掛け何てしません!」
「絵美、残念だな。」
「はい、千恵だけがあの方を救って差し上げる事が出来ると思っていましたのに。」
「もぉ~、冗談はさておいて、どうしてそこまで…、えっと敵対的なのです?」
「対談の場に絵美抜きを指定して来たんだよ、社長気取りのガキとの対談ですら乗り気では無さそうだけどね、大企業の社長令嬢と会いたくないのか、自身の娘が婚期を遅らせているからかは分からないが、担当社員を不快にさせる表現が色々有ったそうだ。」
「そんな対談、お断りすれば良かったのに。」
「それでは、面白くないだろ、社員達のストレスも発散させておかないと行けないし。」
「はぁ~、でも倒産して、彼の家族が悲惨な目に合ったら、寝起きが悪くなったりしない?」
「千恵、うちの連中はそこまで冷酷ではないよ、ご家族の性格が余程悪くない限りは倒産後のフォローを考えているんだ。」
「えっ、そこまで…、でも倒産はすでに前提なの?」
「相手次第だけど、子会社として再建する案まで用意して有る、早くて一年後かな。」
「今は経営状況悪く無いのでしょ、そんなに早く危なくなるものなの?」
「はは、人は石垣、人を大切にしない会社は脆いのさ。」
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。