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神沢祐樹-107 [高校生会議2-19]

「今後LENTOの認知度が上がる事を祈るとして、祐樹くんは社長として困っている事とかないのか?」
「そうですね、やはりスケジュール調整でしょうか、アーティストとしての活動、社長としての職務と研修、効率重視で組んで貰っていますが、社員の目に働き過ぎていると映ってしまってはいけませんので。」
「学校もあるからな…。」
「学業の方は高校生会議、入試関連チームのサポートも有り、この三か月でペースを掴みました。
二人揃って岩崎学園大学にスーパー特別推薦枠で合格出来る目途は立っています。
テストで学年一位とか目指すと窮屈で時間を取られてしまうのですが、そこまでする必要はない様なのです。」
「余裕が有るから、授業中に仕事してたり、見つめ合ったりしてるという事か。」
「はは、授業中はほんとにくつろげます。」
「次のテスト結果を公表すると聞いたが。」
「ええ、自分達がどんなテストを受けて、どんな結果を出すのかに興味を持って下さる方がみえるそうです。
高校生にとって定期テストは一つのイベントですが、それを見て楽しむというマニアックなファンがいるのなら、歌う事と同様に一つのパフォーマンスになると思いました。
自分達より学年順位が上になった人達には番組内で、学習方法とかスポットライトを当てて貰う方向で調整を進めています。」
「それは、上位者達のモチベーションを上げるという意味も有るのかな?」
「ええ、ゲーム感覚の上位者の姿を見せつつ、視聴者の方には順位づけの意味を考えて頂ければと思っています。」
「普段の高校生活をそのまま番組に、という方針がそこまでのレベルとは思わなかったよ。」
「優香がナレーションで説明してくれますから、自分達は特別な事をしなくて済み、効率が良いのです。
でも、学校関連は気楽なのですが、先日の本社研修は緊張しました。」
「だろうな、絵美と一緒だったから、将来の社長候補が来たとうちの社員達も構えていたそうだよ。
まあ、お気楽な連中はアイドルカップルの登場に舞い上がっていた様だがね。
だが、君が指摘してくれた人員配置のアンバランスは、すぐに見直しを始めているよ。
バランスが崩れて行くのは少しずつだから、当事者は気付きにくいのかもしれない。
担当者は外部の目が入る必要性を痛感させられたと話していたが、神沢社長の的確な指摘に驚かされたそうだよ。」
「う~ん、遥香システムを通して事前に研究している時から明確な歪を感じていたのですが…。」
「お父さま、画面上で感じた違和感を本社での研修で確認させて頂いたのです。
ただ今回の事で表面上は少し変わるかも知れませんが、管理体制の根本的な問題はおそらく改善されないと私達は考えています。」
「ふむ、どういう事かね?」
「単純に管理者の資質に問題が有ると感じました。
全体を客観視する事が出来ず、本人の好みで人を…、つまり部長に気に入られてない課長に負担が掛かっているのです。
もう少し、研修を続けて状況を把握してから再度報告させて頂こうかと思っているのですが、あそこの部長は遥香システムの体制に、ついて行けてないのかも知れません。」
「う~ん、そうか…、祐樹くんはどうしたら良いと思う?」
「そうですね、部内のパワーバランスを掴み切る所まで至っていませんが、自分達の指摘を利用してあまり好ましくない方向に進みそうな気がしています。
思い切って部長が恐れている、やり手の課長に移動して頂いて、部内を落ち着かせてはどうでしょう?
もし課長の移動先が無いのなら、我が社の常務に迎え入れたいのですが如何ですか?」
「う~ん…、うちの常務に確認させるかな…、そうだな…、神沢社長、その課長に対して引き抜きを打診して貰えないか、その反応を見て今後の対応を考えたい、さすがに自分の立場では動きにくいんだよ。」
「分かりました、移籍交渉の過程で課長の人物像が見えて来るでしょうし、部内に問題が有ればそれも分かって来ると思います、明日連絡を取ります。」
「ああ、宜しく頼む。」
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