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神沢祐樹-98 [高校生会議2-18]

「優香、観客の熱気がすごいな。」
「祐兄が出るんだもの当然でしょ、息子がどれだけ人気者なのかまだ分かってないのね。」
「いや、分かっているつもりだが、この人達全員が祐樹目当てとは限らないだろ。」
「まあね、でも今日は撮影が入っているから、ちゃんとしててね、お父さんだって真面目な顔をしてればそんなに悪くないんだから。」
「はは、気を付けるよ、絵美さん、どうだいバスケ部の試合を見るのは初めてなんだろう?」
「はい、こうしてみると、祐樹さまが小柄に見えてしまいます、大丈夫でしょうか?」
「そうだな、一年と三年じゃあ体格も違う、ましてや相手は県内の強豪校だからな。
でも、一樹は祐樹に無理はさせないし、みんなで守ると言っていたよ。」
「そうですか…。」

「あっ、始まるよ、祐兄はベンチスタートだから、まずは一兄の応援ね。」
「体格差が有るな…。」
「仕方ないわよ相手は脳みそまで筋肉で出来てるバスケ一筋のゴリラなのよ。
学力で勝負したらこちらの圧勝なんだろうけどな…。」

「じわじわと点差は開いているが、結構粘ってるぞ…。」
「お父さま、一樹さま達がプレイ中に掛けてる言葉は何か意味が有るのですか?」
「ああ、あれは暗号みたいなものなんだ、バスケ部の先輩達が開発したシステムでね。
状況を見て指示を出したり情報を伝えてるのさ。
ほら、今、ボールを持ってた選手が全く相手を見ずにパスしたろ。
あれは声を掛けているから成功率が高いんだよ。
かなりの種類が有るのを瞬時に判断して、ボールを持っている人に伝える、もちろんボールを持っている人も、その意味を瞬時に判断してパスしてるんだ。
一樹曰く、試合しながら脳のトレーニングもしているそうだよ。
あれをやってるから、この点差で何とか持ちこたえてるって事だろうな。」
「もう、インチキよね、相手チーム、大き過ぎだわ…。」

「あっ、祐樹さまが出られる様です。」
「す、すごい歓声だな、観客全員が祐樹のファンなのか…。」
「こっちに手を振ってる…、う~ん、中学の時だったら私に振ってるって自信が有ったのだけどな…。」
「良いじゃないか私等に向かってだろ。」
「落ち着いていらっしゃいます…、私の方がドキドキして来ました…。」

「一兄から祐兄へバックパス…。
やった~、祐兄、スリーポイントをあっさり決めたわ。」
「はは、相手チームの奴ら呆然としてるな…。」
「いいぞ! 動揺を付いてボール取った…。」
「おっ、また一樹から祐樹か…。」
「行った~! 二連続スリーポイント成功!」
「はは会場中が大歓声だな…。」

「また入った~、三連続で成功、祐兄、最高!」
「相手の動揺はかなり大きいな、まぐれじゃないって気付いただろう。
一樹は外したらリバウンド勝負って言ってたが、まだ外していない、さあ、どうする…。」

「あっ、祐樹さまの近くにあんな大きな人が…。」
「フォーメーションを変えて来たな、でもチャンスは続くぞ…。」
「やった~! 今度は一兄が決めた!」
「ははは、秘密兵器投入が大成功だな、祐樹に気を取られて他が手薄になってる。
しかも歓声の大きさで、相手チームは完全にアウェイ状態だ…。」

「逆転して残り時間が少なくなって来たわね…、一本入れられても大丈夫だから勝てるよね…。」
「あっ、入れられたが時間は残ってないよな…。」
「あ~、出た~、祐兄の超ロングシュート…。
入った~、ダメ押し、入らなくても勝てたから完全にファンサービスね。」
「あれが入るかね、普通、あっ、絵美さん、大丈夫?」
「あ~、私の祐樹さま、素敵すぎです~。」
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