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神沢祐樹-75 [高校生会議2-16]

「祐樹さん、見て頂けますか?」
「伊藤さん、もう描けたの?」
「は、はい、お二人を描いた水彩は昨日の部活の時に、曲のイメージ画は家で音源を聴きながら一気に描いてしまいました。」
「これは…、絵美、君の綺麗さが見事に表現されてるよ。」
「少し照れくさいです。」
「何、こそこそしてるの、あっ、美人画か、水彩でメルヘンの世界なのね、千草はこういうのも描くんだ。」
「千恵、ど、どうかな?」
「千草、ノスタルジックな感じが良いわよ、でもCDやDVDには合わなさそうで残念かな。」
「使いましょうよ、二枚目のCDはこの絵の雰囲気に合わせた曲を選んで、ね、祐樹さま。」
「気が早いな、一枚目がまだ形になっていないのに。」
「でもリクエストは沢山来ていますよ、お婆さまが生まれる前の曲とかも。
昔の曲のカバーアルバムなら、曲作りの時間を省略出来ます。
この絵のイメージなら、そうですね、今度の音楽は戦前戦後の曲を中心に授業をしませんか?
近代大衆音楽史になるのかしら。」
「はは、長谷先生を失業させるつもりなのか?」
「クラシックの名曲は私達も普通に触れる機会が有るのに、昔に流行った曲は私達が耳にする機会は余り無いです、でも良い曲は有るのですよ。」
「そうだな、名曲はカバーされたりもしてるが…、その手の曲で親父の一押しは蘇州夜曲なんだけど、この絵のイメージには合うな。」
「ですよね、私も、西條八十が紡ぎ出した言葉の美しさに…、お爺さまがお好きで聴かせて頂いてました。」
「そんな曲知らないわ。」
「カバーしてる人も多いから一度聴いてみてよ、歴史的背景もドラマチックなんだけどね。
絵美も好きという事なら確定だな。
伊藤さんは、この絵をどんな気持ちで?」
「大正浪漫です、竹久夢二の美人画に憧れていまして…。」
「そうか、納得したよ、今度音源を貸すから、この水彩画のタッチで曲に合わせて描いてくれないかな、あっ、絵美が歌う蘇州夜曲も聴いてみたいが。」
「はい、是非…、心を込めて歌わさせて頂きます。」
「ねえ、子ども向けの次は懐メロって事なの?」
「ファン層の拡大には悪くないと思わないか、他の人と同じ様な曲を歌っても埋もれるだけだろ?」
「でも一番の購買層を外してるかも、大丈夫かな?」
「子ども向けも懐メロも、広い世代に受け入れて貰える様な気がしてるんだ。
俺が親父に蘇州夜曲を聴かせて貰った時は、普段耳にする曲と違って逆に新鮮さを感じたんだよ、お爺さんが生まれる前の曲なのにね。
子ども向け以外の新曲を作るのは荷が重いという事情も有るのだが…。
カバー曲集が有る程度売れたら、プロに新曲を依頼する事を考えても良いのかな。
売れなければ話にならないのだが…。」
「祐樹さま、これから撮影が始まるテレビ番組を上手く利用したいですね。」
「うん、そうだな。」
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