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板垣千景-01 [高校生会議2-05]

岩崎高校生会議夏祭りに来たのは友達に誘われたから、でも来て良かった。
美しすぎる遥香さまやイケメンの運営スタッフがいたり、あまり期待してなかった模擬店の食べ物が美味しかったり。
同級生の子達がやってる店は、高一だけで準備したそうだけど大人達の店に負けていない、みんな楽しそうに働いている。
将来の進路を考えるコーナーも有る、私はまだ早いと思っていたけど、同級生が真面目に相談している姿を見ると他人事ではないのかも。
そんな事を考えているところへ声を掛けられた。

「千景ちゃん。」
「えっ、あっ、誠にいちゃん、こんにちわ…、今日はスタッフなの? 高校は卒業したのでは?」
「はは、大学の夏休みさ、千景ちゃんは勘違いしてるみたいだけど、岩崎高校生会議は高校生だけのものじゃないんだよ、ほら大人達も模擬店出してるだろ。
ベースは高校生と共に考えるという事なんだ。」
「へ~、今日は?」
「政治について考えるコーナーの担当、地域政党みどりの風って知ってるか?」
「うん、母さんが、そろそろ柿川市でも大きく動くみたいな事言ってた。」
「あ、そうか、君のご両親は地区の幹部だったかな。
なあ、市長が来てる筈だけど、見たか?」
「うん、遥香さまの所で。」
「もしかして遥香さまのお付きの方から追い返されるところを?」
「ええ、何か下品で偉そうにしていて、遥香さまに近づくだけでも不快だなぁ~って思ってたら、退場を命じられていたわ。」
「そうか、噂は伝わって来たのだけどね。
あの市長は、この地に岩崎が色々移転して来て豊かになった財源を、なんか訳の分からない使い方をしてるみたいなんだ。
本人は来年の市長選でも当選出来ると思ってるらしい、でも、俺達は彼に退場して頂くつもりなんだ。」
「選挙は…、はは、岩崎が気合いを入れれば楽勝よね。」
「まあな、ただ、そろそろ国政政党を立ち上げても良い頃合い、その為の準備は高校生会議とみどりの風でずっと進めて来たのだけどね。」
「地域政党から国政を目指す政党になるという事なの?」
「ああ、千景ちゃんは高校生会議に参加してる?」
「まだよ、イベントも今日が初めて。」
「部活とか忙しいのか?」
「そうでも無いけど。」
「だったら、岩崎高校生会議第十七支部の政治研究会に参加してみないか?」
「う~ん…。」
「夏休み中は俺もミーティングに参加するつもりなんだ、めしぐらいは奢ってやるよ。」
「餌で釣る気なのね。」

結局私は釣られる事となった、ただ、食い意地が張ってる訳ではなく…。
家が近所の誠にいちゃんは小学生の頃から可愛がってくれている。
中学生になってからも道で会えば声を掛けてくれていた。
大学生になってすごく大人っぽくなり…、つまり私は極めて純粋な気持ちで政治研究会に参加する事を決めたのだ。
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