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久兼剛太-17 [高校生会議2-02]

Team Seventeenが会社の名称、岩崎高校生会議第十七支部と高校生らしさから決まった。
学業に支障を来たさないペースで実習という形だが利益は出して行きたい。
春休みのマーケットで稼いで運転資金にと考えている。
それ迄の資金は株で、予定していた百万円分の株式は社員の親達が引き受けてくれた。
親父が奮発して我が社の筆頭株主に。
広く募集すれば一千万ぐらいでも調達出来そうな勢いだったが、まだ必要ないと判断した。
そんな資金を活用して開いた、初めてのマーケットでは…。

「剛太くん、なかなか盛況じゃないか。」
「あっ、水神さん、有難う御座います、お陰様で予定以上の売り上げが期待出来そうです。」
「ここの絵画は趣味の作品とはいえ、なかなかの物じゃないか、オークションでどれ程の値が付くのか楽しみだよ、作品オーダーも出来るのだね。」
「はい、写真を見せれば画家各々の作風で仕上げて貰えます、。
あくまでも趣味の範囲ですから、急ぎはNGで気に入らなかったら買い取らなくても良いとしました、その場合は発注者と相談なく他者に販売出来るという契約です。
金額は画家の最低希望価格とオークション落札価格から提示させて頂きます。」
「なるほど互いの利益を尊重している訳か。
あれっ、このリトグラフはプロの作品なんだね。」
「はい、不用品としてお預かりしました、古物商許可証が有りますから問題なく扱えます。」
「抜かりは無いのだね。」
「何を扱うか相談している段階でリサイクルの話が出てましたから早目に、こういう形は想定外でしたが、色々学習させて貰っています。」

その後のオークションが盛り上がったのは事前にサイトで情報公開していたからだと思う。
素人の作品と言っても美大を出ている奥さまの作品なども混じる。
部屋を飾るのに作者のネームバリューで選ぶ様な成金ではなく、自分の感性で選ぶ人がオークションに参加してくれた。
その結果、予想金額を上回る額で落札された作品が多かった。
そんな中でも、同級生の女子、その五作品が結構な価格で落札されたのは正直嬉しかった。
自分が気に入っていた作風だったのだが、落札額を知って彼女はすぐ美大進学への決意をしたそうだ。
絵の代金は学費に充てるという。
落札まで隠していた彼女の素性を知った人達、主に競り負けた人達はこぞってオーダーした。
描いてくれた絵が気に入ったら奨学金の意味で価格に上乗せすると話してくれる人もいたそうだ。
発注者と彼女との仲立ちは社員の仕事となる。
如何に良い絵を描く才能が有っても、知らない大人との話が簡単に出来る子ではない。
発注者の意向を整理し彼女に伝え調整して行く事によって、より発注者が満足出来る作品に仕上がると思う。
彼女に近い社員が担当し、彼女とは絵の代金の二割を会社が受け取る代わりにマネージメント全般を引き受ける契約を交わした。
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