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久兼剛太-05 [高校生会議2-01]

清音遥香さんがプリンセス就任を引き受けてくれた事も有り、スタッフは順調に増えている。
新人スタッフは本人の意向を聞いた上で、先輩と相談しながら役割分担を決めて行く。
一年生スタッフの出番は自分達の学習会と夏のイベントがメイン。
昨年の計画を参考に進めていたのだが、高一対象進路関係説明会でプリンセス遥香を我々の象徴に、と発表してからは大きく盛り上がった。
混乱するかと思ったが、新たなスタッフに優秀な人がいてくれてスムーズに進んでいる。
だが、それには清音さんの存在が関係していると思えてならない。

「姉さん、シンボルとしての遥香さまの存在って、どう見てる…。」
「すごいわよね、美少女だからという次元を超えて、みんなが敬っているというか。」
「利害関係は無いよね。」
「そうね…、自分達の生活を安定させてくれるから敬うという訳でもないし、彼女に対しては純粋なのよね。
ねえ剛太、主君の為なら命さえ投げ出すというのはどう思う?」
「環境と教育の結果かな?」
「遥香さまといるとね、主君の為ならば、という感覚が分かる気がするのよ。」
「姫さまだもんな…、シンボルと言えばさ天皇はどうかな?」
「そうね、難しい立場、自由の少ない立場で国の象徴として大変だと思うわね。」
「血の繋がりが尊重されて…、俺は天皇家に生まれなくて良かったと思う。
でもさ、たまたま今の皇族方は立派な人物ばかりだけど、皇位継承順位一位の人が能力的にすごく劣る人だったらどうするんだろう、国民は国の象徴として敬うのかな?」
「う~ん、摂政の出番になるのかしら。」
「岩崎雄太社長はその実績と人柄で尊敬されている。
天皇や遥香さまを考えると、選挙で選ばれたリーダーという訳でも無くてさ。」
「はは、天皇陛下と遥香さまを同列で扱うのね、そうだ、次の討論会の議題として、今話した事を提案してみようか?」
「そうだね、議題として面白そうだ、英雄とか独裁者とも比較してみるのはどう?」
「検討してみるわ。」

討論会は、高校生会議の活動の一つ、討論会の日時、テーマ、定員などを発表して参加者を募る。
討論はするが答えを出す必要はない、時には自分の考えと真逆の考えを正解として討論に参加する人もいる。
真剣に、異なる意見と向き合う事で物事の理解を深めると考えての事。
討論会には相手の考え方が分かって面白いと姉に誘われ参加したが、更に参加者の性格や力量が見えて来て面白い。
この、討論会初参加の時、先輩から教えられたのは聞く事の重要性。
人の話を分析し、そこから自分の考えを深めて行く。
ここではバランスの取れた討論が大切、相手の話をろくに聞きもしないで、ひたすら相手の揚げ足取りや言葉遊びになり過ぎない様に注意された。
二流の国会議員は参考にしてはいけないとも。
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