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岩崎高校生会議-49 [高校生会議-21]

私の力は人々に女神という人間を超越した存在を感じさせる事の様だ。
そして心が安らがせるという。
この感覚は国連総会の頃から私の映像や写真を見た人も感じる様になった。
以前に撮影したものには、その効果が無いままだったが。
私自身は大して役に立たない能力と思っていた、だが世界的に自殺者が大きく減ったり、精神科へ通う患者が極端に減ったという報告が来ている。
ボーダーレス教の教えに従う人が増え、犯罪が減り、弱者に手を差し伸べる人が増えた。
岩崎高校生会議の世界ネットワークを通して世界平和が真剣に話し合われる様になったが、それに参加しているのは岩崎王国の国民となり岩崎高校生会議のメンバーとなった各国の指導者、大国も含めたリーダー達は神の下に平等と考える様になっている。
軍事費は、例えば砂漠化が進んだエリアの再緑化事業などで雇用を生み出す資金へと振り換えられ、軍隊は災害時を想定した訓練が中心となりつつある。
国連職員は紛争地帯へ私の写真を配る事での平和的解決を進め効果を上げているそうだ。
一方、遥香コーポレーションの売り上げは半端なく伸びている。
ただ、経営戦略は必要なく、ひたすら私に関連する商品が売れまくっているという、経営者としては、あまり面白みのない状況、それでも利益を砂漠の緑化事業や各地の貧民街再生に投資できる事は嬉しい。
面白みが無いと言えば、女神のパワーだけで世の中が変わりつつ有る事もだ。
本当はコツコツと世界にネットワークを広げ強化し、世界平和を実現して行くつもりだったのが簡単に済んでしまいそう。
この女神パワーによる平和の弊害だって予想される。
例えば人口問題、すでに人間は増え過ぎているかも知れない。
それが平和になれば更に増えるだろう、対策は簡単ではないと思う。
それだけでは無い、私が死んだらどうだろう。
世界は元の状態に戻ってしまうのだろうか。
私の遺伝子を受け継ぐ者はどうだろう。
女神と結婚してくれる人は現れるのだろうか。
生まれて来る子に私と同じ能力が宿るのだろうか。
今後について、心配は有る…。

「遥香さま、まだ国民性の違いなどから完全に一つの世界とはなっていませんが、随分平和になりました。」
「そうね、でも平和過ぎる事による弊害は出て来ないかしら、技術力の停滞とか。」
「問題が有れば大勢の人が協力して改善していけます、多少進歩が遅くなりましても…。
人類は様々な知識を、世代を越えて受け継いでいく事で、類として進化、進歩をしてきました。
ですが遥香さまが降臨されるまでは、一つの国の一つのエリアの中だけでも、大きな貧富の差が有る様な状態。
争う人や国々、長時間掛けて発達して来た筈の人類がたどり着いた姿は決して胸を張って誇れるものではなかったと思います。
人間が自力でたどり着ける限界だったのかも知れません。遥香さまのお力が有って始めて人類はバランスの取れた社会を実現出来たと思います。
ですから、技術力の進歩が多少遅れようが問題ないと思うのです。
人々が幸福を味わいながら生きて行ける事、地球環境を悪化させない事が大切だと思うのです。」
「そうね、これから先どうなって行くか分からないけど…、人類としてどう進化して行くかは、岩崎高校生会議でも話し合われているの?」
「はい、遥香さまは私達人類に対して進化する大きなチャンスを下さいました。
これを間違った方向に向かわせては行けないとボーダーレス教の教祖も考えています。」
「ちょっと待って、私は人類に含まれないの?」
「えっ、女神さまは人間では有りません、思い当たる事は無いのですか?」
「う~ん…。」
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