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岩崎高校生会議-22 [高校生会議-19]

地震の被害は大きかった。
岩崎関連の従業員には普段通りの給料を約束した上で被災者の救援活動に当たって貰っている。
この国では岩崎王国の国民が増えていて、政府にも軍にも多数在籍。
公的な支援センターの長には、現地岩崎高校生会議のリーダーが就任した。
遥香システムで独立したネットワークを構築、仮サイトから移行、という作業が素早く行われ機能している事から、一部の反対を押し切って岩崎が組織管理をする事となった。
被災国の高校生会議メンバー全員にネットワークへのアクセス権を与えようとしたが、亡くなってしまった人が少なからずいて、改めて被害の大きさを実感させられる。
高校生会議が情報収集と整理をしつつ、支援計画を立て、軍やボランティアが動く。
周辺国の岩崎王国国民もバックアップで協力してくれた。
私は…。

「桜、国民の皆さんが少なからず亡くなったのは辛いわね…。」
「はい…、ですが、遥香さまの鎮魂歌は現地の言葉なだけに心に滲みると、ラジオで何度も流されているそうです、お葬式の場でも…、きっとお気持ちは届いていると思います。」

現地の言語による鎮魂歌の録音には少し苦労した。
始めて接する言語、アカペラでの録音、大災害を思い出すのか私の歌声に涙ぐむスタッフ。
それでも短時間で一曲完成させ、現地のラジオ局で流して貰うと共にネット配信を始める。
続けて十曲程録音した。
それらはラジオやテレビで流されただけでなく、被災地への応援に向かう人達がダウンロードして持ち込んでくれた。

「私の写真の入ったロケットを握りしめて亡くなっていた女の子の話とか幾つも届いて…、ボーダーレス教の信者だったのかしら…。」
「…、お辛いでしょうが…、頑張って生きている方の支えに…。」
「そうだったわね…、しばらく鎮魂歌のCD録音とDVD制作に没頭するわ。」
「お願いします、バーチャル王国の真の姫、リアル女神、遥香さま。」

鎮魂歌を集めたアルバムとDVDは採算が取れると判断した多くの言語で制作して行った。
英語と日本語から始め、フランス語ドイツ語と、曲を多少入れ替えながら発売、利益は被災地の復興に充てる予定。
DVDは私が祈る姿を中心にした。
私が神に祈るただの人間だとアピールしたつもりだったのだが、試写の段階で、映像に向かって跪き涙する人が続出したそうで…、色々想像できる演出の成果では有ったが、複雑な気持ちになる。
復興の励みになる、そんな元気な曲も頑張って出して行かないと、いよいよ神様になってしまいそうだ…。
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