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展開-06 [高校生会議-16]

ハリウッド映画出演依頼の話はスタッフの間にも広がり盛り上がっている。
お陰で会いに来て下さったリアルプリンセスの耳にも入ってしまった。
彼女との夕食会では…。

「王家の特権を利用する様な形で遥香に会う機会を作って貰って、御免なさいね。」
「いえ、私は伝統の無い王家のバーチャル姫ですから、本物のお姫様とお話しさせて頂けて光栄です。」
「私は単に親が国王だというだけの姫よ、ねえハリウッド映画の話は実現しそうなの?」
「まだ確定では有りませんが、主演スターからも共演したいと連絡が有りました。」
「バーチャルでもリアル姫を遥かに凌ぐ存在になるわね。
貧困対策をメインに世界に貢献、すごく活躍している。
あなたと比べたら、私には何の力もないわ、でも自国の繁栄だけでなく世界平和は私も望んではいるの、ただね、遥香、結構考えてしまうものなのよ、私の様な王族って現代社会では不要では無いかとか…。」
「そんなことないですよ、と私が話すのはおかしいかも知れませんが、心の拠り所を必要とされている方は少なくないです。
一つの集合体のシンボルとして、大統領とは違った存在として…、そうですねアメリカの方々は岩崎王国の一員となってすごく喜んでくれています、尊敬する国王の下で働けると。
勿論、時代が違いますから絶対王政は通用しませんし、王族の振る舞いに大きな制限がある訳ですが。」
「そうなのよ、遥香はそれを分かっていて、きちんと公務をこなしている。
あまりにもチャーミングだから狙ってるプリンスも何人かいるのよ。」
「えっ、知りませんでした。」
「でも能力的に釣り合わないの、相手がおバカでは話が合わないでしょ?」
「ふふ。」
「私と親交の有る幾つかの王室は、キサワイ王国と同じ様に岩崎王国を国として認めたいと思ってるのよ、ただ政治に口出し出来ないのは日本と同じなの。」
「有難う御座います、その言葉で安心しました。
リアル王家にとって岩崎王国がどんな存在なのか分かりませんでしたので。」
「はは、キサワイ王国との話が伝わった頃からうちでも調べていたのだけど、担当職員がすぐ遥香姫親衛隊になった後、一気に広まって、私という姫をそっちのけ、遥香姫情報で盛り上がってるの。」
「本日のお召し物はプリンセス遥香ブランドですね、お買い上げ有難う御座います。」
「実は、国王も遥香姫親衛隊の一員なの、CD、DVD、ポスターに写真集、一通り買い揃えていてね、私が遥香と会って来ると話したら、ずるいとか代わってくれだとか散々悪態をつかれたのよ。」
「うちの支社からはそんな報告、受けていませんでした。」
「さすがに表に出せないでしょ、王家として。」
「それでしたら、日程調整して私的に遊びに行ってもよろしいですか?」
「勿論! 国賓として迎えたいぐらいよ、でも日程的にきつくならないの?」
「大丈夫です、今回の旅行はじっくりヨーロッパを堪能出来る様にゆったりとしたスケジュールにして有りますので。」
「でも、観光は出来なさそうね、私は目立たないし小国の王族だから普通にショッピングだって出来るけど、遥香は警護が大変そう。
町を歩いたら、すぐに人が集まって来るでしょ?」
「そうですね、でもパンダには負けますよ。」
「いやいや、そもそもパンダはショッピングに行かないし…、日本ではどうしてるの?」
「余り出歩かないですが、出かける時は皆さんに守って頂いています。」
「ここでの観光は?」
「天気の良い日に空から、観光用ヘリの会社を買収しましたので、そのお披露目を兼ねてです。」
「買収ですか…、儲かるものなのですか?」
「ええ、すでに充分な予約を頂いています、セレブ向けですから利益率高めでも大丈夫なのです。
悪天候で飛べない場合のプランも用意してあるところが強みかしら。」
「その利益を安定雇用拡大に繋げて行くのね。」
「はい、難民の方を良い形で雇用出来ないか模索しています。
働きながら技術を身に着けて頂き、もし帰国が叶ったら母国で活躍して頂ける様に考えています。」
「人数が多いから大変なのよね、日本はあまり受け入れていないと聞いたけど。」
「少しずつ受け入れ拡大を検討しています、ただ…、自力で飛行機や船を使って日本まで逃れる事の出来る人は、優先順位が低くても良いと思いませんか?」
「あっ、そうよね。」
「どれだけお力になれるか分かりませんが、王国騎士団の協力が有れば少しくらいは…。」
「問題は利己的なテロリスト集団なのよ。」
「岩崎王国は彼等を否定しない所から始める事にしました。
今は、彼等の言い分を聞いているところです。」
「大丈夫なの、テロの標的にされるかも知れないのよ。」
「あまり反論しない方針ですが、私の指示による調査だと先方に伝えていますので、誤解されたら狙われるでしょうね。」
「そこまでの覚悟で…。」
「岩崎王国に国境は無く宗教は自由、他者を傷つける行為は禁止していますが、そもそも法は各自が所属するリアルな国に基づくもので、バーチャル王国の法は効力を持っていません。
法に依る統治ではなく、善意に依る統治を目指しています。
一応、テロの標的に私を選ぶのは構わないが、周りのを巻き込む様な攻撃はやめて欲しいとは伝えています、無意味でしょうが。」
「そんな…」
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