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姫-01 [高校生会議-13]

私は姫と呼ばれる立場で生まれて来た訳ではない。
アンチからの、勝手に姫を名乗っているという批判は至極当然の事だと思う。
だが、こちらとしては遥香コーポレーションの経営戦略、みどりの風の選挙に向けての戦略が有る、勿論キサワイ王国との関係から岩崎王国の経営戦略も意識せざるを得ない。
アンチの方々には申し訳ないが、姫としてレベルアップを図る事となった。

「遥香さま、パレードお疲れさまでした。」
「多くの方が集まって下さり遥香姫生誕祭はかなり盛り上がってるわね。」
「ええ、遥香さまの御姿を一般庶民が目に出来る機会は少ないですから、パレードには市の人口を軽く越える人が集まったそうです、一か所の映像を簡単に編集したものが届いていますが、ご覧になりますか?」
「見たいわ、パレードの一員だと他の方の姿は分かりませんもの。」
「では…。」

「先頭は高校生なのね、これだけの人数が揃って親衛隊の制服を着てると壮観ね、男女入り混じってるのが良いわ。」
「ほとんどの人は岩崎高校生会議バイト実習の給料で買ったそうです、それが誇らしげな表情に現れていますね。
足並みを敢えて揃えない事にしたのは、軍をイメージさせない為だそうです。」
「ええ、悪くないわ…、あっ、マーチングバンド…、音だけは聞こえていた、私も間近で見たかったなぁ~。」
「では、応援旅行の時には訪問先でマーチングバンドを…、DVD向けの演出も考えて準備して貰います。」
「そうね、私の歌だけでなく色々盛り込むのも有りね。」
「ここからキッズ隊ですね、岩崎王国旗を振ったり各自趣向を凝らして遥香さまの誕生日を祝ってくれてます。」
「小学生向けの制服も可愛く仕上がったわね、みんな手を振って楽しそう。」
「子ども向けの親衛隊制服は着易さからも人気で、学校の制服の様になってるそうです。」
「う~ん、制服じゃない子がいじめられたりしなければ良いのだけど…。」
「制服を着るには人としての誓いを、教育の一環として遥香さまが提案された事は多くの家庭で実践されています。
親衛隊の制服を着て弱い者いじめをする事は子ども達の間でも許されないルールだと教師をしている従弟が話していました。」
「嬉しいわ、私の大切な人達が平和で心豊かに暮らして下さるのが何よりだものね。」
「は、遥香さま…。」
「聡美、どうしたの?」
「い、いえ、普段は冗談交じりに腹黒いとか話されてもやはり私の姫さま、心の美しさが溢れてしまうのですね。」
「は、恥ずかしくなる事言わないで…、キッズ隊の次が私よね。」
「もう間もなくかと…、お車は暑かったりしませんでしたか?」
「扇風機が回っていたからそれ程でも…、う~ん、思ってたより風の効果が有ったと思わない?」
「はい、扇風機は演出家が用意したのですが…、風を感じさせる涼し気な様子が素敵で…、今後も使って行きたいですね。
歩く速さのオープンカーは、日よけが有っても暑いと思います、応援旅行でもパレードを組み込みますが、それまでに暑さ対策を更に充実させます。」
「屋外の行事は天候に左右されるし難しいわね、夕方にすると夕立が有ったりしそうで。」
「撮影の為として時間は柔軟にしようと考えています。
多くの人を動かしますので、色々な状況を想定して準備を進めています。」
「見に来て下さった方が倒れられる様な状況では困りますものね。」
「生遥香さまに沿道の人達は熱狂的ですね、姫さま度アップと考えてのパレードでしたが、流石に本拠地だけあってという事でしょうか。
応援旅行先でも歓迎されるとは思いますが王国の弱い地域、場合によっては隣の県から動員をかける事も考えるべきでしょうか?」
「それはやめておきましょう、人が少なければ純粋に撮影の為として…、撮影が楽になるわ。
パレード以外の場でアピールして、そうね王国の力が弱い地域でも遥香コーポレーションの力で産業を盛り上げる事が出来ないか検討して貰いましょうか、衆議院選挙には間に合わなくても参議院選挙までに足場だけでも固めておきたいわ。」
「分かりました、その方向で進めさせて頂きます。」
「メイド隊は随分集まったのね。」
「はい、現時点で予定していた人数に達しています、ただ、裏方に回って貰ってる人もいますので、編成はまだ流動的です。」
「メイド隊の次からパフォーマンスか…。」
「市内のサークル中心に参加したいという団体をほとんど出しました、まさに全市を上げてのお祭り騒ぎ、マスコミも大騒ぎです。」
「経済効果は思っていた以上になりそうね。」
「はい、高校生会議が出した模擬店は何処も完売、遥香コーポレーション関連の店はパレード終了後どこも満席です。
記念グッズは海外からも注文が殺到、数量限定としなかった商品は製造が追いつかなくなりそうです、強気で多目に用意したつもりでしたが…。」
「う~ん、怖いのは不良在庫を抱えてしまう事、製造体制は見直すとしても、機会を作って私から御免なさいしておくわ。」
「いえ、遥香さまの生誕祭ですから、遥香さまが謝るというのは筋違いです、今回は私からきちんと謝らせて頂きます。」
「そうね、側近として…、聡美のグッズも出してみようか?」
「ですから、製造が追いつかないのです~!」
「ふふ、でもこれなら三百人を引き連れての旅行費用は大丈夫そうね。」
「生誕祭で稼がなくても、もう資金は充分有ります、遥香さまはそんな心配をなさらないで下さい、遥香さまを最高の姫として演出して行く予算は岩崎王国のどこからでも引き出せます、それ以前にご自身で確保されてしまいますから家臣として物足らないと、長老会議の皆さんは側近の私に不満をぶつけて来るぐらいなのですよ。」
「私に贅沢をして欲しいということなの?」
「はい、明日のパーティーで皆さんのお気持ちを聞いてあげて下さい。」
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