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夏休み-13 [高校生会議-06]

その夜は岩崎社長夫人、明香さんと。

「遥香さんの歌声を聴いて、うちの人はさらに親馬鹿状態よね。」
「CDの選曲から編曲、バックミュージシャンの手配、ジャケット写真、前野さんと田中さんから、慌てた様にスケジュール確認の連絡が入りました。」
「私が生んだ子は男の子ばかりだから遥香さんの事が可愛くてしょうがないのよ、ちょっぴり妬けるけど変な浮気じゃないから…、私も遥香さんの大ファンですからね。」
「でも三人のお子さん達のお気持ちは…。」
「今朝、三人とも親衛隊に紛れ込んでたの、それでね、あなた方が支社の視察に行ってる時に聞いたら、ふふ、長男が照れながら、母さん以上に美しい人に初めて会ったって、微妙よね…、でもマザコンというのもどうかと思うし、張り合おうとも思ってないわよ。」
「お母さまには、私では足元にも及ばない魅力が有ります。
少し心配してるのは私がお父さまに良くして頂く事で、皆さんを傷つけてないかと…。」
「大丈夫よ、能力は三人三様、でも器だけは大きい子に育てようとしてきたし、育ってくれてるの。
私達が、児童養護施設出身の子達を積極的に養子としてる事は知ってるでしょ。
それが出来るのも息子達のお陰、彼らなりに学習してくれた結論有っての事なの。
世襲で社長にならない事も理解してるわ、次男は父親に憧れて社長を目指すと話してるけど、それは世襲ではなく自力で、私達が学生時代に起業したから、自分もって考えてるのよ。」
「少し気が楽になりました。」
「あっ、そうよね高校一年生の女の子に色々背負わせてしまって…。」
「それは自分で決めた事ですからご心配なさらないで下さい、壮大なお姫様ごっこの先を考えていますし。」
「それは聞かせて欲しいかな。」
「はい、国家と企業の関係です。
今の大企業は国家を越えて経済活動をしています、小国の国家予算規模を超える企業体も沢山有り、国の経済政策に影響を与える程の…、岩崎王国もその一つな訳ですが、大きな存在になっています。
そんな中で、岩崎関連の人達が、岩崎王国と呼び始めたのは分かる気がするのです。
社員を大切にする姿勢…、国民を大事にする国王に敬意を払いたいという気持ちの表れです。
残念なのはそれを真似する企業体が余り無いという事です。
社員を大切にしてない企業の多さが、例えば少子化を進行させて来たと理解しています。
敢えて、バーチャル国家としての岩崎王国と企業体をダブらせる事で、企業の有り方を世界に問えないかと、お父さま中心にその方向で動いています。
そこに飾り物ではなく、王と血縁関係もないという新しいタイプの姫を登場させる事が出来たら、バーチャル国家を、よりリアルに近づけて見たいです。
天は人の上に人を作らず、と言われても、人は指導者や象徴を欲しがると思いませんか?」
「それは分かる、ふふ、うちの人があなたに夢中な訳も良く分かるわ。」
「私が姫なんて図々しい話ですが。」
「全然図々しくなんかない、世界で一人だけの最高の姫として今まで以上に全力でサポートさせて頂くわね。
でも、色々な意味で無理はしないでね、部下は増やせても、遥香姫は唯一無二の存在なのだから。」
「はい。」
「それで、彼氏とかはどうなの?」
「う~ん、もう少し先の事でしょうか…、中一の時に行った海水浴がトラウマになってまして…、男性の視線を沢山浴びて…、その目つきが…。
それ以来、水着を着るのは体育の時間だけで…、特に仲の良い男の子もいません。」
「男の本能だから仕方ないのよね…。」
「本能ですか…、お母さまはどうでした?」
「そうね、見られて嬉しかった時期も有ったけど、雄太と付き合い始める頃には人目に付く所で水着になる事は余り無かったかな。」
「お父さまとの、きっかけは…?」

そのまま、明香さんと恋の話で盛り上がった。
姫として恋愛をする事は難しい気もしている。
自分でハードルをどんどん上げているとも思う、いつか王子様が現れるのだろうか。
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