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夏休み-12 [高校生会議-06]

岩崎社長はこの日の昼食に大学生達を招いた。
男女二名づつ、そのリーダー格が大鹿賢治さんで岩崎社長に企画書を送った人物。
他の三名も企画書を見ているそうだ。
岩崎社長夫妻の他、優子さんと洋子に同席して貰う。
後は撮影担当の親衛隊隊員、会の模様は親衛隊隊員達も映像で見られる様にしてある。
挨拶や洋子の芸名を不動静香にしたという報告の後。

「大鹿さんからの企画書を拝見させて頂きまして、まずは大学近くの支社に実習生の形で係わって頂けたらと考えています。
より早く動きたいという事で有れば、今日の午後、この地の支社に顔を出しますので同行して頂く事も可能です。
大鹿さんの分析ではいささか社員の能力を低く見られていますので、現時点での展開を理解して頂けたらと思いますが、全容を把握するには時間が掛かると思います。
組織を作って頂けるので有れば、まずは中核になって頂く数名の方の人選、その方々との情報共有の形を作る必要が有ります、ただ企画書では大鹿さんがトップに立って情報を整理し指示を出すと考えて下さっていますが…、今回の旅行中、遥香コーポレーションの遥香システム販売部と遥香システム開発部のスタートが決まりどちらも動き始めています、これらは旅行前、企画案すら出てなかった事です。
つまり、こうしている間にも、新規商品のデザインが決まり、製造計画、販売計画が練られているという事です、すでに生産を始めている商品も有ります。
ですから大鹿さんには、バックアップの為に組織を作るというのではなく、学生が遥香コーポレーションの一員として動く手助けをお願いしたいというのが本心です。
細かい作業に関しましては、支社のスタッフに動いて貰いますので今後相談して頂けたら幸いです。
現時点で優先的にお願いしたいのは、お父さまから岩崎学園大学の運営システムと教育システム見直しの要請を頂きましたので、作業に協力して頂ける人材の確保です。
よろしくお願いします。」
「賢治、どうした?」
「おやっさん…、俺…、何か恥知らずな事を…、姫さまがこれ程までのお方とは…。」
「天才だと伝えたつもりだがな。」
「冗談だと思ってました…、こんな美しい天才…。」
「遥香、何か今日は話を早く進めようとしてる様だが。」
「はい、お仕事は早く終わらせましょう、先ほど進行状況を確認させて頂きましたが、ここの支社の方々も遥香システムに馴染むのが早そうです、支社へは気楽にお茶し行く程度で済みますから、鬼隊長が親衛隊を鍛えている所を見学に行けたらと思います。」
「はは、ここは人数こそ少ないが優秀な人達が是非遥香の下で働かせてくれと言って集まった支社だからな。」
「おやっさん、そこまでの人材が集まって来るのは何故ですか?」
「それは、自分の目で見て自分で考える事だ、それが出来て賢治も初めて優秀な人材の仲間入りが出来るのかもしれないね。」
「お仕事の話はこれで一旦お終いにしましょ、さあ、優子、皆さんに歌を聴かせてあげて。」
「あ~ん、遥香さま、歌は苦手なんです~、御存じですよね~。」
「あの音程を外しまくる能力には感服致しましてよ。」
そこへ洋子が。
「遥香さまこそ、皆さんに歌をご披露して差し上げては如何ですか?」
「そうね、静香…、賢治さんは、今日の三人の内の誰とお付き合いされてると思う?」
「ま、待って下さいよ、こいつは男ですし…。」
「この狼狽えよう、怪しゅうございます。」
洋子も悪ふざけに乗って来た、静香という呼びかけにも自然と応えてくれている。
「そうね賢治さんの下へ王子様が、もちろん私の下へもと願って…。

Some day my prince will come♪
Some day we'll meet again♪
And away to his castle we'll go♪
To be happy forever I know♪
…♪」

お姫様関連のレパートリーからアカペラで披露させて頂いたのは、白雪姫から、Some Day My Prince Will Come。
お遊び感覚で歌うと、クラスの皆には喜んで貰えたのだが。
歌い終えると…。

「遥香、多才にも程が有るぞ、歌が上手だと聞いてはいたが…。」
「そちらで固まってらっしゃる大学生の皆さん、如何でしたか?」
「明香さま、素敵過ぎて…、今日呼んで頂いて本当に有難う御座います…。」
「遥香さん、国民の皆さんにも歌声を聴かせて差し上げたらどうかしら。」
「でも、素人ですから。」
「何を言ってるんだ、遥香、CD出すぞ、歌手デビューする必要はない、俺のポケットマネーでだな…、だが、売り出したら儲かってしまう…、チャリティーでも良いか…?
今からならクリスマス商戦に間に合う、売れたらその利益で児童養護施設の子ども達にお年玉という事でどうだ?」
「お父さま、売れますか?」
「あっ、遥香、私をなめるなよ、優子ちゃんの歌では流石に無理だが、遥香のCDなら確実だ。」
「えっ、お父さまは優子の歌を聴いた事有るのですか?」
「まあ、本人も油断してたのだろうが、昨夜な…、優子ちゃん、窓を開けての歌は気を付けた方が良いと思うぞ。」

顔を真っ赤にした優子さんは可愛かった。
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