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170-明日へ [岩崎雄太-17]

「二人とも、忙しいのに悪かったな。」
「親父さん何を改まってるのですか、夕食ぐらいで、もっと気軽に呼んで下さいよ。」
「ふふ、みんなから羨ましがられてしまいますけどね。」
「テレビ出演も増えて大変だろ。」
「大丈夫ですよ、地方を活性化させたいのに東京へ行って仕事をするなんておかしい、を貫かさせて貰ってますから、ここにスタジオを建てて下さった事や、それが大学の社会問題研究所の近くだったのも助かってます。」
「嬉しいよ、譲治がここまで研究所を活用してくれるとは思ってなかったからな。」
「多岐に渡る社会問題を自力で学習しようと思ったら大変です、大学とかに通うのは色々制約が有りますからね。」
「ねえ譲治、番組では研究所のメンバーに気を使った発言をしているけど、遠慮なく自分の意見として話して良いのよ、みんなの事はあなたのブレーンだと考えて。」
「母さん、でも、それでは…。」
「研究所の所員が自分の意見として発信しても、受け手の心には届きにくいの、でも同じ事を譲治の口から聞かされたら人の心に響き届く、伝える事、それがあなた達の役割なの。
研究所の人達が目指してる事を実現させるには、譲治達の様な魅力的な存在が必要なのよ、あなたが政治家の道を選ぶにしても、社長の道を選ぶにしても優秀なブレーンとなってくれる人ばかりだと考えて間違いないわ。」
「どんな道を選ぼうが、岩崎王国はお前達を全力でバックアップする、それに異を唱える者はいないと思ってくれて構わない。」
「でも、政治家を目指した場合、企業との癒着を問題視する人も少なくないと思いませんか。」
「それにも挑戦する実験的な取り組みだよ。
これまで我々が国を変えようと成果を上げて来た、と言っても国全体から考えたら微々たるものだろう、だが企業活動で培ってきたノウハウを岩崎王国の国民と共に政治の場で活かせたら、国の為に活かせたら、目標へのスピード感は全く違うものになると思わないか?」
「そうですけど…、親父さんから政治に関する話を頂いて、色々考えています、母さんが話して下さったブレーンを、まともに機能する規模にしようと考えるとそれに掛かる経費は…、岩崎王国と切り離して確立させようと思うと無理があります、岩崎王国全体に協力を求めれば余裕が出来ますが、法的な問題と人材を企業活動から政治活動へ振り分ける事によって王国の基盤が緩ぎかねないか心配でも有ります、それでは本末転倒ですから、一応、研究所の人には検討すべきポイントを話し、色々試算して貰らってる所ですが。」
「はは、頼もしいな、政治家を目指す気になったのか?」
「微妙です、既存の政党に属する事は考えられませんが、政党を立ち上げたとしても弱小政党では意味がないと思います、秋山市長と地域政党を盛り立てて行く事も有りですが…、もう少し考えたいです、親父さんが目指して来た壮大な夢を息子として受け継いで進めて行ける道を、より効果的にですが。」
「譲治、私はお前を誇りに思う、改めて私の子ども達がお前を慕う訳が分かった気がするよ、その気持ちが王国の国民に伝わって、日本の国民に伝わって行けばきっと…。」
「お父さま。」
「どうした、結衣?」
「できもしない事を公約に掲げ失敗した恥ずかしい政党も有ったのですよね、逆に私達は論理的に公約を作成して…、実現が難しそうな事はどうして難しいのか、でもどうやったら実現出来る可能性が有るのか、全部正直に、まずは王国の皆さんに見て考えて頂いてから日本国民の皆さんに問う、という所から始めてみるのは如何でしょうか、私達がこの国をどうしたいのか明確に示した上で。」
「政党を作るかどうかも皆さんの意見を聞きながらが一番かもな…。」
「はは、私は少し順番を間違えていたのかもしれないね。」
「結衣の言う通りだわ、譲治、まずは私達で日本を変えるきっかけを作りましょ。」
「社会問題研究所の職員を増強するよ、譲治の立場を研究所所長にしても構わないから組織を検討してみてくれないか。」
「はい、ただ、将来的に政治に係わって行くとなると自分達は外交面が特に弱いと考えています。
人口問題が有ったり国家間の格差の問題が有ったり、宗教対立が有ったり…、大変だと思いますが既存の政治家や国家公務員とは違った視点で外交を考える事も大切だと考えています。
岩崎王国は内需重視で輸出に対する依存度は高く有りませんが…。
日本の繁栄は貿易によって外国を食い物にして来た一面も有ります、岩崎王国としては貿易で得た黒字を、すべて相手国での投資に充てるというのはどうでしょう?
将来、日本以上に岩崎王国を信頼して頂ける様に出来るかもしれません。」
「分かった、次の岩崎王国戦略会議でも取り上げるよ、お前達も出席してくれるのだろう?」
「はい、最優先でスケジュールを組んで貰っています。」
「よし、王国の未来と日本の将来、世界の明日をみんなで考えるとするか。」
「岩崎雄太国王の名をどこまで広められるかですね。」
「プリンセス結衣の名もね。」
「お母さまったら、私はお父さまと並べられる様なレベルではありません。」
「いや、映画を通して海外でも岩崎結衣の名を知ってる人はすごく多い、私はその父として…、娘の七光りってなかったか?」
「有りません。」
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